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効果的な「ほめ方・叱り方」 人トレ#32

例えば、あなたには部下がいるとします。

そして、その部下に
「この書類を500枚、A3拡大コピーをしてきてくれない?」
とお願いしたとしますよね。

しかしですよ、その部下が間違えてB4で500枚コピーして戻ってきたとします。

B4では全く使えない内容の書類です。
勿論やり直しでA3で500枚をコピーしなければなりません。

このような場面を想定して、あなたはどのようにこの部下にフィードバックしますか?

恐らく人によってさまざまなフィードバックになるでしょう!

「なんてバカなんだお前は!」と頭ごなしに言い放つ人が想像できます。
あるいは「なぜそんなバカなことするの!」と険悪な雰囲気で尋問をしてくる人もいますよね((+_+))

この事例をニューロロジカルレベルを使って考えて行きます!

問題はどのレベルにあるのか?

上記の事例の部下さんはニューロロジカルレベルで考えると、どのレベルがまずかったのでしょう?

先ほどの例である「なんてバカなんだお前は!」
あるいは「なぜそんなバカなことするの!」は、
どのレベルを叱ったことになるんでしょうか?

まず最初に、社員がまずかったのは「行動レベル」あるいは「能力レベル」と考えることが出来ますよね。

ですから「what(行動)」を使って、「何(what)が悪かったんだろう?」と聴いてあげたり、「how(能力)」を使って「どのようにすればよかったと思う?」と聴いてあげることが適切だと思いますね( ´∀` )

しかしですよ!前出の「なんてバカなんだお前は!」とフィードバックしたら、どのレベルにどのような影響を与えることになると思いますか?

「お前(あなた=バカ)」というふうにアイデンティティーを決めつけてしまうと、人間の深い部分を傷つけてしまうことになります。

否定的なセルフイメージを植え付けてしまうことになるかもしれません。

アイデンティティーそのものが否定されると心理的に痛みを感じてしまうので、その場から逃げたくなります。これは当然のことなんです!

人は痛みを避けるプログラムを持っていますと以前の記事でも紹介しました。

また、「なぜそんなバカなことするの!」も同じように深い部分を傷つける結果となります。

「why(なぜ)」は原因や理由といった意識の深い部分に繋がる質問で、大切な部分を詰問されていると部下は感じるでしょう。

そうすると、部下からは言い訳しか出てこなくなる可能性があり、そして肯定的な変化は生まれてこなくなります。

失敗した人にかける適切な言葉は?

では、「what(行動)」を使って「何が悪かったんだい?」と聴いてあげたり、「how(能力)」をつかって「どのようにすればよかったんだい?」と聴いてあげると、、、

自分の在り方(アイデンティティー)や、大切な信念や価値観といった深く大切な部分が責められた!ってならないですよね。

どちらかと言うと表面的な部分で、適切ではなかったと感じる行動や能力の使い方が指摘されたと感じることが出来ます。

こうされると大事な部分が安全ですので、素直に「何が悪かったんだろう?」「どのようにすればよかったんだろう?」と客観的に自分の行動を振り返ることが出来ますよね。

つまりは、「失敗=自分」や「自分=ダメ」のように一般化して捉えてしまうのではなくて、「自分」と「間違った行動」を切り離して冷静に考えることが出来るのです。

例えば、ご自身が上記の例のミスをした立場だったと想像してみてもどうでしょうか?

心理的なダメージがないので、適切に失敗から学ぶことも出来ませんか?

コミュニケーションは言葉で行われますが、仮に上司が正しいことを言ったとしても、部下がその言葉を受け入れなかったとすれば、部下に効果的な影響を与えることは難しいんです。

コミュニケーションの目的は何でしょうか?
お互いの良好な関係性を築いたり、生産性を高めたり、又は豊かさを実感することではないでしょうか!

その為にも、本来は行動レベルをフィードバックしなければならないことを、アイデンティティーレベルと結び付けて人間性そのものを傷つけては上手くいかないんです。

効果的な誉め方

そしたら、アイデンティティーレベルに結びつけて誉めること出来ますよね?って思いませんでした(笑)

そうなんです、些細な「行動」でもアイデンティティーに結びつけて誉めることもできるんです。

コピーを取ってきてくれた部下に対して、
「○○さんは本当に気が利くね(あなた=気が利く)」などと、存在そのものを承認してあげる事出来ますもんね。

このように言葉にもレベルがあり、それをドンドン知ることによって誉めることも出来ます。

逆に言葉のレベルを知らないと、知らず知らずのうち(無意識)に相手の深い部分を承認したり、傷つけたりしているかもしれないのです。

ポイントは知らず知らずのうちにって事なんです。
だから「自分は悪口を言わない人」と思っていても、言葉のレベルを知っておかないと人を傷つけている可能性はあるって事です。

自分の人生を良くて行きたいのであれば先ずは使う言葉からですね!


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