【倫理の指導案】ソフィストの登場×さあ、哲学を始めよう。
高校っていろんな人がいますよね。金子みすゞ氏も「みんなちがって、みんないい。」と残しています。
みんな考え方が違います。社会に出たら嫌な人とは距離をおき、最悪話さなくてもなんとかなります。
高校は、いろんな人と嫌でも話す、最後の機会。
だから、一緒に、考えよう。
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\導入/
タイトルをババンッと出して、今日考える内容を示しましょう。本日のターゲットは「考えない人」と「ちょっと興味ある人」です。この2者が同時に考えることに意味があります。考える意味を示したいですね。
\展開/
「いや考えるってなんだよ」という人に向けて、まずは意味を提示します。おそらく、考えない人は「意味がないから」という人が多いです。まずは示しましょう。「わたし」のところは好きに変えてください。
「考える」をもっと深く掘り下げます。考えるには2
種類あります。動物でもできるものと、人間の特徴として存在する考える、です。本時は人間についても考えるので、伏線を貼っておきましょう。しれっと、考えるを甘くみがちな人には、人間ならこっちでしょと現実を示します。
では根本を考えていきましょう。哲学が始まったのは古代ギリシアの頃とも言われます。なぜその時代の人たちが考えるようになったのか。暇だったからです。次の展開につなげましょう。
\展開(万物の根源)/
かつての人々も考えた「万物の根源」をみんなで考えてみましょう。突き詰めて突き詰めて、深く深く考えさせましょう。
自分達が全力で考えたものと、かつての哲学者が考えたものを比べます。これが正解ではないというところは伝えましょう。正解はないのです。考えることに重きを置いてください。
哲学が生まれた背景についてもまとめましょう。スライドを1枚入れています。
\展開(人間とは何か)/
ではなぜそんな自然現象を考えたのか、もっと根本を考えます。例えば、神様が全てを作り出した〜ってすごく合理性にかけますよね。そこを理性的に、考え始めたということなんです。人間には「理性」があるので、そこを理解させたいところです。
流れは同じです。個人→ペア→グループと考える幅を広げていきます。こんなに違う考え方の人と触れ合う機会は高校が最後かもしれないので。そして、かつての哲学者の考えを共有します。1人でも「あ〜なるほど」と納得してくれたら嬉しいですね。
ちなみに、「考えて→話して→教科書内容」とすることで、自分ごととして内容を捉えることを狙っています。
\まとめ(哲学のその後)/
哲学についてまとめます。中でもソフィストの誕生はおさえましょう。考える対象が、自然(ピュシス)から人が作ったルール・法など(ノモス)に移行したことが重要です。プロタゴラスを紹介することで、わかりやすいと思います。
人を傷つけたり、法律を犯したり、これ「人間は万物の尺度である」と表現し正当化するのは、怖いです。なんでもありの世界になっちゃいます。でも中には「万物に共通するルールはない」という意味がわからない生徒もいるので、例を示しましょう。
次回予告も最後に入れていますが、使わなければ消してください。
|追伸|
「浮気は存在しない」と証明するとする。例えば、「付き合う=契約」と定義します。18歳未満は、契約の際に保護者の同意が必要です。つまり、付き合うには保護者の同意が必要ということです。
ですが、みなさんは同意してから「付き合って」いますか?ないですよね。つまり付き合ってないのです。その状態で、誰と新しく関係を持とうが浮気にはならないのです。
つまり、ほとんどの場合、浮気は存在しません。
みたいな暴論です。浮気の理論にツッコミがあったら使って下さい。
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