【倫理の指導案】ルネサンス×絵画とゲームでルネッサーンス
絵って、難しい。
思想って、難しい。
時代背景もって、難しい。
でも、実は全部繋がってる。絵で見れば、よくわかる。
百聞は一見にしかず。一見を思考する。
|授業の概要|
|筆者の紹介|
普段は歴史的背景をとらえず、思想に注目した授業を展開していますが、今回は逆に、歴史的背景とのつながりを意識しました。
|このページの見かた|
ゆとりんり流、スライドの授業での使い方はこちらで紹介しています。黒板に映せるように背景を黒くしています。
\導入/
導入からインパクトを与えます。絵を中心に進めていくことをドンっと示しましょう。そんなスライドにしました。
目標を示して展開に入ります。今回は時代背景と思想が繋がっていることを検証していきます。方法としては、人の思想が表現された絵画と通し、時代の移り変わりで絵も変わっていることに気づいてもらうというものです。
「時代変化=思想変化=絵画の変化」をゲームを通して考えさせます。
\展開(ゲームへの誘い)/
よく「天才」という言葉を用いますが、絵を見ると本物の天才に言葉を失います。天才というキーワードから絵に入っていきます。
生徒、いや私たちもなんとな〜く「天才」という言葉を使います。実際にピカソの絵を見たときは、どのような思考でこの絵が描けたのか理解ができませんでした。
いろんな要素をあげてもらいましょう。発表もさせます。「個性」「うまさ」「独創性」など出ると思います。「環境」という言葉が出れば理想です。出なければ、こちらから出します。
本時はこれをゲームで検証します。
\展開(ゲーム説明)/
今回のゲームを説明します。簡単にいうと、時代に合わせ絵を
並びかえるというものです。
4つの絵はこちらです。最後の晩餐は2つを用意しました。時代が動くと絵も変わるという典型例を示すためです。教室前にこのスライドを映してゲームを進めます。
美術館のように、前に絵を見に来させましょう。ゾロゾロと。
最後の晩餐
最後の晩餐
受胎告知
ゴリアテの首を持つダビデ(自画像)
\展開(答え合わせ・ヒント)/
まずは、ヒントを求められたときの思想を紹介します。答えの時にも確認しましょう。
エラスムスのヒントからは、「教会」ではなく「人間」に注目したことに気づいてもらいたいところです。
答えの確認でも、2つの絵から、その要素に気づかせたいです。
2つ目のヒントを求められたらこちらのヒントを渡しましょう。
答え合わせの段階では、この時代がどんな時代だったのか解説に入りましょう。
ルネサンスは「再生」を意味します。神ではなく人間に視点を置いていた古代ギリシアの再生です。つまり、〇〇は「人間中心主義」となります。ここでトマス・モアも合わせて紹介しましょう。
ー人間中心主義の解説ー
そもそも、なぜ人間を尊重する流れができたのかの解説をします。
人間中心主義が出てきた時代背景を説明します。当時教会が行った十字軍遠征の失敗や、3大発明で教会への不信感が高まっていきます。そんな中で、出てきたのがルネサンス思想です。
改めて最初のスライドを確認します。これ、実はよくできたスライドです。流れがわかりやすい。後半の答え合わせにつなげましょう。
後半戦いきましょう。宗教改革期はルネサンス期に起きた脱教会の流れが実際に行動に移ります。
最後にバロックです。ここではカラヴァッジョの自画像を取り上げましたが、右下の髪を持たれている人が本人だそうです。
最後に4枚と時代の流れを確認します。得点も計算させましょう。4枚の絵を全てはめたスライドで見ると、ルネサンスを皮切りに「職人」と「芸術家」に分かれるというのがわかりやすいです。
また、「時代背景」と「絵」が、さらにいえば「思想」までもがひとつながりになってます。
\まとめ/
まとめが大切です。気づいたことをまとめさせましょう。レポートを提出させると、この人はゲームを通してきちんと学べているかわかると思います。
〆の1スライドはこちらにしました。映画『舟を編む』の一場面を参考に、ルネサンス期に必要とされるようになった人間像をかっこよく示します。
参考文献
|スライドのダウンロードはこちらから|
以下の有料記事では、記事中にもある「Googleスライド」を丸々全部ダウンロードすることができます。(記事内で紹介しているのは一部です。)
Googleスライドのダウンロード方法
購入して、あとは授業で使うだけ。ぜひ楽しい倫理を展開してください!
ここから先は
¥ 500
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?