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カンボジア日記第50号(走り幅跳び)

សួស្តី!

今日の体力テストでは、走り幅跳びが行われました。

自分の学校で行われている体力テストには走り幅跳びが含まれています。
カンボジア全体で同じ体力テストを行っているかはわかりません。

カンボジアではバレーボールが盛んなこともあり、子どもたちは遠くに跳んだり、高く跳ぶことにとても前向きに取り組んでいます。

以前、立ち幅跳びでどこまで跳べるか遊びながら指導していたときもとても楽しそうに取り組んでくれていました。

練習の様子

マーカーとテープを使用し、子どもたちが自然と斜め上に跳べるように工夫しました。

言葉で詳しく説明することはできないので、自然とそうなるような場の工夫で動作の改善に取り組んでいきたいと思います。

計測に関しては人数が多かったため、時間がかかってしまいました。

計測の様子。
丁寧に計測しました。
先生が話をしている様子。

自分としては子どもたちの運動時間を確保することが先決だと考えるので、計測に時間をかけずに取り組んだほうが良いと考えるのですが、今日共に授業に取り組んでいる先生は丁寧に計測を行いたいとのことでした。

体力テストなので数値をしっかり出すことは大切ですが、最も重要なのは子どもたちが前向きに取り組めること、少しでも自分の動作に手応えを感じられることだと思います。

今日の授業だと、計測にこだわる余り、子どもたちにとって重要なことが抜け落ちてしまうのではないかと感じました。

今日、共に取り組んだ先生は、しっかりと授業を行おうとしてくださるのですが、子どもたちへの接し方に高圧的な部分があり、授業の雰囲気が盛り上がりません。

丁寧に計測をしてくださるのですが、子どもたちの跳躍に対する励ましや言葉掛けは一回もありませんでした。

また、先生からの話や、気をつけ!休め!などの号令が長く、子どもをコントロールしようとしているマインドが見え隠れしてしまいます。

自分は日本の体育の集団行動は素晴らしいと思うのですが、それをそのままカンボジアの体育に移植したいとは全く思いません。

カンボジアに合った体育を先生方や子どもたちとつくっていきたいです。

子どもたちをコントロールしようとするのではなく、子どもたちに身を任せて、一緒に授業をつくるマインドで取り組むことができれば自分も楽しいし、楽だと思うのですが(笑)。

授業終了後、カウンターパートの先生と授業担当の先生と話をすることができ、話を短くし、活動時間を長くしたほうが良いのではないかと伝えると理解してくれている様子でした。

ディスカッションを重ねながら誰もが楽しく取り組める体育にしていきたいです。

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