カンボジア日記第122号(子どもたちの基礎体力)
សួស្តី!
今日は国際女性デーです。
カンボジアでは祝日扱いとなり、学校もお休みとなります。
昨日、先生と話しながら
「日本は休みにならないよ」
と伝えると、
「世界共通の日なんだからそんなわけないじゃないか」
となぜか信じてもらえませんでした。笑
学校も休みということもあり今日の練習にはたくさんの選手が参加してくれていました。
今週の練習はテストや学校で人数が少ない日が続きました。
選手たちが練習を嫌になってしまったわけではないことを確認することができ、自分も安心しました。笑
練習についてですが、参加人数が増えるとプレー時間の確保等の関係から試合形式の練習が主になってきます。
個人戦術を着実に取得できないとチームの課題も解決できないので、人数が多いときの練習の回し方を工夫していく必要があります。
(トップチームのキーパーコーチが手伝いに来てくれますが、基本的に私1人でトレーニングを回します)
そして、試合形式の練習でお互いに味方を見ながらバランスよくピッチ全体を使うことを伝えている際にカンボジア人の課題が出てきます。
基礎体力が低いのです。
フルピッチだとポジションに広がるまでに体力を使ってしまい、相手や味方を見るまでの余裕がなかったり、逆に広がることを怠り、準備不足のままプレーすることで相手に捕まってしまうといったプレーがよく見られます。
カンボジアは中学校で体育が教科として本格的に導入されたのが2015年です。
また、10時から14時にかけては毎日夏日となるので激しい運動を行うのに適した気候ではありません。
小学校年代から日本でいう少年団のような誰でもサッカーをプレーできる環境がなく、いきなり11人vs11人(100×60)のピッチでのプレーとなってしまっています。
多くの要因が絡み合っての現状となってしまっているため、100×60のピッチを全員でカバーし続ける動きができません。
トップレベルであるカンボジアリーグでも多くの試合で長い時間、間延びしてしまいます。
逆にいえば、この課題を解決することができればカンボジアの中で飛び抜けたチームになれる可能性があります。
そのようなサッカーをチームとして体現できれば結果としてカンボジアサッカーの発展に少しでも貢献できるのではないかと考えています。
幸い、自分が指導している選手たちは
「日曜日は練習しないのですか?」
と言ってきてくれるような選手たちです。
一足飛びにはいきませんが、彼らと共に素晴らしいサッカーを体現できるようまずは私自身が精進していきます。
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