石戸諭『ルポ 百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』
タイトルにある百田尚樹についてははじめの3分の1だけで、残りは「新しい歴史教科書をつくる会」についての歴史が語られる。ふたつを対置することで、「つくる会現象」から「百田尚樹現象」に、何が引き継がれ、何が引き継がれなかったのか、を浮き彫りにする。個人的には、「つくる会」について名前以外ほぼ何も知らなかった(当時小学生だった)ので、単に年表的な情報だけでなくその時代の運動の熱気も含めて知れて勉強になった。
で、何が引き継がれ、何が引き継がれなかったのか。それは、
「反権威」的