見出し画像

コーポレートスローガンに込めた想い~未来を創造する~

今回から三回に渡り、まだ触れていなかった株式会社M&Aコンサルティングのコーポレートスローガン、パーパス、バリューについて、私なりの想いをお話ししようと思う。
ホームページに一通り掲載しているが、そこには書ききれなかった想いがある。

「未来」という言葉をきいたとき、
イメージするもの……
それは人それぞれ違うと思う。

私が未来を考えるとき、
頭の中には「次の世代」という言葉が浮かぶ。

弊社のコーポレートスローガンは、
未来を共創する
Create the next stage.

株式会社M&Aコンサルティングという会社全体として、未来を共創することに向かっていきたいと考えているし、以前書いたように、私自身もM&Aに未来への大きな可能性を感じ、この仕事をしている。

共創という言葉は、
あらゆる利害関係者(ステークホルダー)と協働しながら事業を行い、新たな価値を創造する、という意味だ。この言葉は私の感じているM&Aの持つ本質に合致している。
M&Aは、「売る」「買う」というただの売買契約にとどまらず、新たな可能性を切り開く手段。
売る会社は、消えていくのではなく、新しい血を注がれて、今まで想像することさえなかった次のステージにむけて走り始める。事業承継ができず幕を下ろすしかないと思っていた企業が、M&Aによって承継され、次の世代に合った方法を手に入れ別の輝きを見せ始める……そういうケースをいくつも見てきた。
M&Aに弱肉強食のようなイメージを持ってしまっている人がいまだにいることも知ってはいるが、実はそういったものでは決してない。売る側と買う側は、どちらが強くてどちらが弱いということなく、対等であり、次の世に残っていくために足りないものを補い合う関係性にある……というのが、私の考えるM&Aだ。

事業承継を取り巻く環境や、考え方も、時代とともに変化してきた。
親族内承継が当たり前に行われてきた時代は、既に終わっている。
将来の選択肢が増え、子供たちがそれぞれにしたいことを選ぶような時代になったということもあるが、日本の経済環境が変わった事にも要因がある。
新規参入が増え、競合になりうる企業が増えていくと、競争優位性を保つことが難しくなる。新しい価値観が提供され、サービスやプロダクトもより良いものが次々と生まれてくる。古い体質のまま、努力せず、変化を怖がっていたら、あっという間に追いつき追い越されてしまう。

常に時代に合わせてサービス・プロダクトを提供し、未来を共創していくためには、一体何が必要なのか。

私もかつて自分が作ったWEBメディア『ママスタジアム』を売却したことがある。
それは単純に「売った」「お金に換えた」ということではなく、ママスタジアムの未来、更なる発展を願ってのことだった。
2002年に作ったママスタジアムは、その時すでにトラフィックはあるサイトだったが、自分たちでやっていくには求められるものに見合った投資が難しかった。
具体的に言えば、当時はモバイルの全盛期だったが、WEBページのUIUXも整えていかなくてはいけない局面に来ていた。またコンテンツも、トラフィックに見合うものを増やしていく必要があった。
やりたい、やらなくてはと思いつつ、やれていないことが多い、という状態。
それをM&Aで解決したのは2008年のことだ。
「自分がやる」ということにこだわるのではなく、メディアを生き残らせること、より良くすることにコミットした決断だったと思う。
買う会社が適切に投資し、コンテンツも増え、信用も増し、ママスタジアムは、どんどん取り組めるものが増えていった。
著名人との対談や連載を持つこともできるように成長し、今も『ママスタ』としてユーザーから愛されている。
ママスタジアムはあの時のM&Aで「未来」を手にした。

私は今の自分の立場で、こうした良い事例をもっと増やしていきたいし、そのことを通じ、M&Aの持つ可能性をもっと世の中に伝えていきたい。

ステークホルダーという言葉の中には、関連企業、自治体、消費者、パートナー企業なども含まれ、共創の目的も、1つではない。

どんな協働があるのか、どんな共創があるのか、その可能性を考えるととてもわくわくする。
私自身にもまだ見えていない、想像もつかない「未来」がきっとある。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?