「俺のキャリアこんなもんか」問題

ころちゃんさんが書いてた記事が良かった(ご本人は駄文と謙遜しているが)ので、自分も現在の悩み・心境みたいなものを書いてみようかなと思った。自分が書くものはN=1の実体験なので、汎用的な解決策が載ってるとかは全く期待しないで読んで欲しい。

「俺のキャリアこんなもんか」問題

20代の時もキャリアに悩んでいたが、30代前半も後半も全然違う悩みが出てくる。20代の時は先が見えなさ過ぎて不安だったし、30代前半はTwitterワールドに生息する優秀マンと自分を比較して不安だった。

39歳になった今は「キャリアの先行きが予測できてテンション下がる」現象が起きてる。通称「俺のキャリアこんなもんか」問題

社会人15年くらいやってると、無数の失敗 & 数少ない成功体験から、自分の長所・短所を理解できてくる。すると、仕事の進め方が上手くなるし、周りにヘルプを出すのもこなれてくる。任されたタスクは70-80点をコンスタントに出せる。プロダクトマネージャとしての仕事なら、足りない知識・スキルを補いながら、大体の仕事はなんとかできる気はする。

自分に何ができるか分かるし、周りもそれが分かるからこそ、似たような仕事をやることが多くなる。「39歳PMのポテンシャルに期待して未経験の仕事を振る」みたいなことは、どこの組織でも起きない。このままこの傾向が続くと、似たような仕事の任され方を繰り返す可能性は高い。

「こんなもん」になってる原因

ここ数年の我がキャリアを意地悪く形容すると「隙間に落ちた仕事やらせとけば70-80点出せる便利屋」に収まりがちだった。事業全体・プロダクト全体の意思決定を任されたり、稼ぎ頭の場所を任されてきた回数は少ない。

そうなってきた原因も自覚はあって、雑に表現するなら「胆力のなさ」にあると自己分析している。「胆力のなさ」がどこから来るのかを分解すると、1.過去のトラウマ、2.気の弱さの2つになる。

1.過去のトラウマ

数年前、責任者として任されていた事業で目標未達がずーーっと続いて、1年間毎週上司から激詰めされてメンタルを崩したことがある。この経験が悪い意味で尾を引いている。「数字にコミットする」役割に対して、メンタル不調をセットで連想するようになってしまい、数字責任を負う役割を無意識に避けるようになった。野球の世界で言うイップスみたいなもんである。

しかし、ここを避けてるとPMとしての成長機会は限定される。数字改善効果が高いプロダクトの大通り(ECサイトで言う商品検索・一覧・購入画面)を触る機会が減る。必然的に、それ以外の便利屋仕事を任される。

キャリアを限定しちゃっているので、「数値にコミット」イップスをそろそろ克服したい。しかし、克服の仕方はまだ分かってない。

2.気の弱さ

これは自分でどう改善すれば良いのかはよう分からない。怒りを向けられると、反射的に相手の言い分を聞く態勢を取ってしまう。怒ってる人の言い分は理に適ってないこともあるので、毅然と対応すべき時もあるのだが、聞くモードに入ってしまう。ただ、ちゃんと聞いても解決できないケースが多いので、相手も自分も不満で誰も幸せにならない。

逆に協力的な雰囲気のチームだと、調整・交渉ごとでも忍耐強く振る舞える。たとえ複雑な機能を作る長期間プロジェクトでも、パフォーマンスが下がることはない。

今のところの対策は、怒りを表に出す人には近付かないこと。そして、そういう人が少なさそうな職場を選ぶこと。現職はそういう人皆無なので、とても助かっている。

あとは筋トレしてマッチョになって、いざとなったら相手に物理的に勝てると思えるのは大事なのかも。知らんけど。

今後の方向性

自分の弱み、キャリアに制限を掛けてる原因は分かっているつもりだが、どう解決していくのかはまだ見えていない。アプローチは大まかに分けて4つ候補がありそう。

  1. 数字責任を負う仕事に再度チャレンジ

  2. それ以外の分野でもっとスキルを尖らせていく

  3. 独立

  4. キャリア伸ばすのを志さない

1はキャリアを伸ばす正攻法。ただ、先述のメンタル面の課題を乗り越える必要がある。方法はまだ分からん。

2が自分に向いてるのかは怪しい。スキル単体を突き詰めるの得意じゃない。それにPMという職業は事業貢献と不可分な職業だと思っているので、あんまピンと来ない。

3の独立はそんなに乗り気じゃない。チームでひとつのプロダクト作るのが好きなので、選択しない。

4のキャリア伸ばすの諦める、は自分の場合機能しない気がする。自分への期待値下げ過ぎると、パフォーマンス出なくなりそう。選択しない

こう考えていくと、現時点では1.数字責任負う仕事に再チャレンジして、「数値にコミット」イップスを乗り越えに行くのが良い気がする。上手く行けばキャリアは伸びるし、上手く行かなくてもダメージ緩和策を用意して再起できればそれで良し。

ダメージ緩和策は結構重要で、メンタル不調は一回なると回復までの時間をかなり食う。不調の期間は物理的に活動量減るし、楽しくなくなる。人生の残り時間が減ってくる40代で、そんな時間を過ごしたくない。

とりあえず身体強くするわ

具体的なアクション案は2つ思い付いてる。

  1. 任された時に上手くやる引き出しを増やす

  2. 身体を鍛える、身体強ければ耐性は強くなる

1は当然やるにしても、2が実は重要だと思っている。メンタル不調になった時を思い返すと、運動習慣が皆無だった。なので、運動習慣付けて体力つければ、意外と何とかなる説 is ある。問題は運動習慣を身に付けて、維持すること。目標ない素走り・筋トレ苦手なので、なんかスポーツやりたい。社会人サッカーとか。いいプレイをするためなら、運動頑張れる気がする。

この駄文をインターネットの海に放流することで、自分の行動を促す。身体を強くしていきたい

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