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手強い時差ボケが待ち受けているでしょう。
6月1日に羽田空港に到着する飛行機でパリから帰ってきた。
前回のnoteにも書いた通り、今回はプレミアムエコノミーを使った。出発前はラウンジで過ごし、機内ではエコノミークラスよりも少し大きな座席を与えられた。
離陸からしばらくは本を読んでいた。ガルシア・マルケスの『百年の孤独』。読むのはこれで4度目ほどになるだろうか。
実はここ最近、うまく本を読めていなかった。あれこれ読み始めはするものの、イマイチ面白いと感じられず途中で投げ出してばかりだったのだ。
それが先日手に取ったウェルベックの『セロトニン』(関口涼子訳)で久しぶりに読書の楽しさを見出すことができた。“読書勘”のようなものを取り戻したのか、読了後すぐに次の本を読みたくなったのだが、なぜか既読の『百年の孤独』に自然と手が伸びた。
読み始めると不思議なことに、今まで以上にこの作品が面白く感じられる。この作品を難解にしているひとつの要因である複数の同一登場人物名を丁寧に追いかけながら読んでいると、「マジックリアリズム」と表現される彼の幻想的な世界の中で蠢く各登場人物が、実は今を生きる私たちと共通した弱さや脆さを抱えていることに思いがけず心動かされるのだ。
数日前から読み始めて、最初の機内食が運ばれてきた時にちょうど半分ほどを読み終えた。例によってANAの機内食は美味しく、食後のハーゲンダッツまでしっかり楽しんだ。
その後noteを執筆し、大体書き上げたところで機内が暗くなった。フランス時間のままの私の腕時計の針は10時を指していた。夜7時半ごろに離陸したので13時間半のフライトのうちまだ2時間半ほどしか経っていなかった。
その日は朝からミーティングがあったことも手伝って終日バタバタしていたので、少し疲れを感じていた。離陸前に配布されたアイマスクをして少し仮眠をとることにした。
CAさんの声で目が覚めた。夜食でも配布しているのだろうか、と思いアイマスクを外すと、機内はすでに明るかった。2度目の機内食の配膳だった。
ふと目を腕時計に落とすと、先ほどまで10時を意味していたふたつの針が、ちょうど6時の位置にまで移動していた。
そう、機内でノンストップで8時間も寝ていたのだ。
実は、今回東京からパリに向かうフライトでも連続して8時間寝ていた。そのことについては下の記事に記載した。
今までこんなにも長時間機内で眠れることはあまりなかったように記憶している。私に何が起こっているのだろうか。
日頃からそんなに睡眠不足なのだろうか。きっとそんなことはない。特に今回パリではしっかり眠ることができた。
今年に入ってもう3度目の日本とヨーロッパの往復なので長時間フライトに慣れてしまったのだろうか。いや、慣れたからといって8時間も連続して眠れるわけではないだろう。
飛行機には、催眠作用でもあるのだろうか…?
搭乗前は意気込んで、13時間半もあれば読書もnoteの執筆もかなり捗るだろうと思っていたのだが、あえなく“撃沈”してしまった。眠れるに越したことはないので、結果オーライではあるのだが。
ただ、今回は着陸2時間半前までしっかり8時間寝て夕方4時に羽田に着いた。つまり、日本に着いた時の私の体感は“朝”なのだ。その後いくつか予定があり疲れたこともあって、夜11時ごろには眠ることができたが、夜中に何度も目を覚まし、最終的に3時半にぱっちりと目が覚めてしまった。そこからnoteを執筆したりあれこれしているが、今回は久しぶりに手強い時差ボケ相手に闘うことになりそうだ。
ポイントは今日下手に日中寝ないことだろう。絶対に寝てはならない、絶対にだ。
さて、ユータの運命や、いかに…!
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