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採用って、難しい

2週間ほど前に告知したアシスタント募集だが、思いがけず多くの方に応募いただいている。

思い返してみると、このようにきちんと募集をして候補の中から採用者を選抜するというのは私にとってはじめての経験だ。サラリーマンをしていた時も採用面接をしたこと自体はあったが、そもそも候補者がひとりであったり、採用に対してほぼ権限を持たないような状況ばかりだったのだ。


このような形で採用活動を行ってみて、予想に反していたことが大きくふたつある。

ひとつは、多数の応募があったこと。Instagramとこのnoteでしか告知をしなかったにも関わらず、想定以上の履歴書が私の元に送られてきた。noteにも書いた通り、今回の募集は現アシスタントの退職に伴うもの。必ずしもポジティブな理由ではない中で、しかもこんな小さなブランドに応募してくれるというのは、それだけで大変ありがたいことだ。

それに、タイミングもあるだろう。çanomaで働くこと自体に興味があったとしても、今の仕事を辞めたいか、あるいは辞められる状態にないと、きっと履歴書を送るにしても二の足を踏んでしまうはずだ。本当は応募したかったがそれができなかった人も、もしかしたら多数潜んでいるのかもしれない。

もうひとつは、面接にきてくれた人が全員魅力的だったこと。まだ全員と会ってはいないが、現時点で面接した人に限っていうと、ひとりとしてガッカリさせられなかった。仕事とお金があったら全員採用したいとさえ思わせてくれた。

それはとても意外なことだった。他社の採用についての話を聞いた時、「いい人、いないんだよねぇ」という声しか今まで出てこなかったように記憶している。募集をかけても来る人来る人“イマイチ”なんだとか。

だから私も、このように募集をかけてみて、そもそも応募数なんて高がしれていると高をくくっていたし、応募者にも実はそこまで期待していなかった。それが、繰り返すが今のところ全員素敵な人だ。当初は採用はひとりだけの予定だったが、ここまでいい人が集まってくるならば複数人採用してもいいかなと考えているし、この中からどう選ぼうか、本当に頭を抱えている状態である。

候補者の質が高い理由を考えてみたが、実はこのnoteがその背景にあるのではないか、と思っている。応募してくれる人のほとんどが私のnoteを日頃から読んでくれている方だった。そういう方は私のこともブランドのこともよく理解してくれているので、志望動機が明確なのではないか、というのが私の推論だ。noteが私やçanomaに対しての解像度を高めるのに貢献しており、それによって面接の際もçanomaでやりたいことがはっきりとしているのだろう。あるいは、私のnoteを好きでいてくれる人に対しては、私自身も好意を抱きやすいのかもしれない。

今まであまりnoteをすることでのメリットを感じてこなかったが、もし上記の通りだとすると、採用という面では今後もnoteを継続することに大きな意義がありそうだ。


いずれにしても、私は今、とても悩んでいる。どうやって選ぶべきか、こんなに頭を抱えることになるとは想像すらできなかった。しかも、まだ会っていない候補者もいる。さて、どうしよう。

嬉しい悲鳴だが、これがブランドの将来を決めるだけでなく、応募してくれた方の人生の一部も変えてしまうことになると思うからこそ、“なんとなく”では決断できない。時間もそこまでない。

どうする、ユータ…?


採用って、難しいね。でも、思いがけず、ブランドへの愛を熱く語ってくれる人が多くて、それだけでも私は嬉しい。

ちゃんと、選ぼう。


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