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#2 「通訳の仕事について」

世界の皆さん、おはようございます、こんにちは、こんばんは!ユウタです!

先日は「note始めます」と軽く自己紹介させていただきましたが、今回は自分がしている『通訳の仕事』について書いてみます。
普段なかなかスポットの当たらない通訳という仕事ですが、近年の日本のスポーツ現場で通訳の需要が上がってきていますよね。
(大谷翔平選手の専属の一平さんという通訳の方は例外で、めちゃくちゃスポットが当たっていますが…笑)
ただ、通訳をしている方の普段の活動内容など知られることはあまり多くないと思います。
なのでその現場で働いている ”通訳仲間” にももっとフォーカスが当たれば嬉しいなと密かに思っています。

周りにも通訳をしている人がいるので、自分も通訳をすることが当たり前になっていましたが、よくよく考えたら「一般的に通訳をしている人ってなかなか周りにいないよな」と改めて思いました笑

今回はそんな『通訳の仕事』について「こんな仕事を普段してるんだ」とか「こういうところまでこだわって頑張ってるんだ」と知っていただけたら嬉しいです!

1. 通訳の仕事について

まず通訳と言っても一般的に3パターンの通訳の仕方があります。

①…同時通訳
②…逐次通訳
③…ウィスパリング通訳

簡単に3つがそれぞれどういうものなのか見てみましょう。

①同時通訳

同時通訳とは、通訳者が話し手の言葉を聞きながらリアルタイムで同時に通訳する方法です。
「聞きながら訳さないといけない」ので高い集中力を求められます。
めちゃくちゃ疲れます😅
なので同時通訳は一般的に複数人で行うことが多く、15分程度で交代していきます。スムーズに進行させたいときに活躍する同時通訳者は、国際会議やシンポジウム、スポーツで言えばテレビでの試合後のインタビューなどで入ることが多いです。

②逐次通訳(ちくじつうやく)

逐次通訳とは、話し手がある程度の長さまで話した後で通訳者がまとめて通訳する方法です。
話し手と通訳者が交互に話すので同時通訳と比べて時間がかかりますが、正確に伝えやすいというメリットがあります。
スポーツの現場で行われている、求められているのは逐次通訳がほとんどです。
(自分が良くするのも逐次通訳です。)

③ウィスパリング通訳

ウィスパリング通訳とは、話し手の言葉を聞き手の耳元でささやくように通訳する方法です。聞き手のみに聞こえるように"ささやく"ので“ウィスパリング”と呼ばれています。
同時通訳と似ていますが、聞き手の背後にまわりリアルタイムで訳します。
「マイクを通さずに聞き手にのみ通訳をする」ことが同時通訳との大きな違いです。



2.スポーツの現場で求められる通訳



最近Jリーグでもスペイン人の監督がいたり、イニエスタ選手を始め、スペイン語圏の選手・スタッフが増えていますよね。
そこでスポーツ界の現場で行われているのは先述の通り『逐次通訳』です。
(場面によってはほぼ同時通訳をすることやウィスパリング通訳をすることもあります。)


スポーツ現場で働く通訳が実際に普段どういう業務をしているのかというと

・監督、選手、スタッフ間のコミュニケーションの際に通訳をすること
・メディア/イベントに出る際の通訳
・日頃の生活のサポート
・資料の翻訳
 etc…

とザッとこんな感じです。

「言語が出来れば誰でも出来そう!」と思われた方!実はそうではないんです!


・通訳をする上で大事なこと

通訳をするに当たって語学力や専門知識を持つことは当然ですが、
スポーツ界の通訳に求められるとても大事なことが

『話し手の話を通訳すると共に、話し手の"意思"も伝えること』

です。

どういうことかというと、情熱的に熱量持って話をしているところを淡々と通訳をしたり、冗談っぽく話をしているのに真面目に通訳しちゃうと伝わり方が変わってしまうことがあります。
例えば、褒めたり面白くいじってるつもりなのに、真意が真逆に、ネガティブに捉えられる可能性があるということです。

だから話し手の"意思"をキチンと伝えるのが通訳の仕事なんです。

話し手の伝えたい言葉と"意思"を伝えるためには、"話し手と同じトーン・同じ熱量で話す"、"話し手がどんな人なのか・どんな考えを持っているのか(いわゆるその人の背景)を知った上で通訳をする"など、ちゃんと通訳をしようと思えば思うほど奥深い仕事なんですよね。

特にスポーツの現場ではそういった"意思"を伝える場面がたくさんあるので、スポーツの現場で通訳をする人たちは話し手の"意思"を伝えるために日々頑張っているわけです。

(話し手が話し終わった後、そういうことを含めて瞬時に通訳をしなければいけないので結構大変です😅笑)

3.最後に

最後まで読んでくださりありがとうございました!
普段なかなか知ることが出来ないスポーツ界で通訳をする人をテーマに書いてみましたが、「話し手が話したことを翻訳機のように100%通訳するだけじゃなくて、こういうところまでやっているんだ」と知っていただけたら嬉しいです!
これから通訳にもスポットが当てられるように発信し続けていきたいです!

次回は
通訳になるまでの経緯通訳の仕事をして良かったこと
を投稿しようと思いますのでまたお時間があるときに読んでいただけたら幸いです!

それでは!

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