ぼくらは旅人 【 ジョージア🇬🇪 】
ここは、ウシュグリです。
四日間にわたり、山登りを続けた先に広がる雄大な自然と人の生活が重なるところ
自然と共存ってどんな感じなんだろう?
ちなみにここは観光地ということもあり電気も電波もバッチリでした。
なんなら、宿のそばに電波塔建ってた。
そう、僕らの山登り中に見かけました、”岩”。それらは家の作りに応用されているのです。壁や屋根に使うことで、頑丈な作りになり寒さも凌げているのだろうと推測します。ここに住んでいる方からすると当たり前のことでも、なんだか心に残る光景でした。
到着した日、僕たちは丸ごと使ってウシュグリ散策していました。
教会に行ったり、村外れまで歩いたり、コーラを飲んだり。
しかし、観光地という側面もあるため、迂闊にレストランでご飯を食べようものならお金に羽が生えます。友達が宿の人や店員さんと話しをしながら、安いレストランなど教わっていました。
いやぁ、でも本当に観光客が多かった。履いてきた靴も被っちゃうくらいだもんなぁ。実際、車で来れちゃうところだから尚更。
けれど、その観光業が盛んだからこそ僕らも居られます。
夜は月夜を楽しみながら歩いていました。
馬や牛、そして、野犬。動物達は自由です。なんなら夜行性です。
おや?ここはどうやらあの大きな野犬の縄張りのようです。その大きさから友だちが「トサ」と名付けた野犬は我々の近くにいる馬に唸りまくっています。いや、吠え出してます。馬は気にしていない様子だっけど闘いが始まらないように、ぼくたちは見守っていました。
ひとしきり唸ったあと、馬も離れていく、しかしトサはなぜか我々の近くに寄ってきます。優しく頭を撫で、「敵でなはいよ」とアピールをしておきます。本当に大きくて、身体をすりすりしてくるのですがかなりの力で、少しよろけてましたw
そうこうしているうち、夜もふけてきたので宿に戻ろうとしたところ、
今度は小さめの白い野犬がこちらに向かってきました。
何を思ったのかトサは突然唸り、吠え、白い野犬に襲いかかったのです!!
友だちと「ぎょ!」っとして、巻き添えをくわないように離れます。
そこで僕たちは、” 野生 ”を目撃するのです。
トサが白い野犬の首元にガブリッと完全に倒しにかかっています。
そもそも、トサの縄張りではないので噛みたいのは白い野犬の方だと思うが、そこは力がある方が勝ちます。ひとしきり暴れたあと、トサはやっぱりぼくらのそばに近寄ってきます。ちょっと怖かったけど、「やめなさい」と言いつつ存在を受け入れます。もちろん日本語です(笑)
結局、宿までついてきた、トサ。
ところが宿には二匹の番犬がいます。闘いにならないだろうか?
一抹の不安が頭をよぎりますが、宿には柵があるため、ササっと入りお互いを合わせないようにします。ここでも、トサは野生を丸出しにしてきます。なんと胸あたりまである柵を器用に前足で乗り越えようとしていました。
いやいや、どうしてそこまでするんだwww
縄張りに帰らず、なぜか僕らを守ってくれていたトサ。その思いは分かりませんが、本当に不思議な体験でした。きっと、朝にはいないだろう。
さて、ウシュグリについてもさまざまなことが起こり飽きさせないこの旅。
みなさまお待たせいたしました!ついたときに雲がかかっていたウシュグリの光景、その光景を改めて時系列順に並べてみます。
同じ景色でも、時間や天候でだいぶ見え方が変わるんです。
これがぼくたちがみたかった、ウシュグリの光景です。
どの時間もいろんな表情があってとても気持ちが良かったです。
幸せすぎます。
さて、ウシュグリを隅々まで堪能し、四日かけた山を車で”始まりの地メスティア”まで戻ります。
しかし、宿から出た僕たちは驚愕します。
夜、宿まで着いてきたトサと仲間たちがまだいるではないですか!
朝から9匹以上の野犬に囲まれているという異様な光景。
いやいや、みんなどうしたんだwww
車に乗り込む直前、ぼくはトサと目が合いました。
その表情はとっても寂しそう。
「あなたも離れるのね」と言っていたあの目は一生忘れられないと思う。
まてまて、昨日の” 獰猛な野生 ”はどこにいったんだwww
さぁ、4日間かけて登ってきた旅もこれでおしまいです。
Georgia旅行1ヶ月のうち、たったの4日間の出来事です。
そう考えると、ものすごい濃厚な日々でした。
行きはとても大変な経験をしたはずが、帰りは車で1時間ほどでメスティアについちゃうんだから
ほんとに旅は面白いです。
“生きててよかった”って心からそう感じたウシュグリの旅でした。
最後にもう一度、ウシュグリの光景をお届けします。
サムネは"トサ"です。
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