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始まりの地 メスティア 【 ジョージア🇬🇪 】

ものすごく美しいウシュグリに行くため、トレッキングならぬ山登りに変わった4日間。そこへ行くための準備をしていた街が” メスティア ”です。
ウシュグリに行く直前のお話です。振り返れば、自分にとって一つ大きなチャレンジをしていて、きっとウシュグリを乗り切れたのはこうしたチャレンジの積み重ねだったんだろうと改めて思います。

さて

メスティアに行くためには、ジョージア第二の首都" クタイシ "から乗り合いバスで向かいます。長い時間、ずーっと同じバスに座って移動です。

緊張か、朝だからか、不思議な表情してるw
乗り合いバスは後ろにあるようなミニバス。
被写体の方少し横にズレていただいてw

トビリシからクタイシ、そしてメスティア。バスで街と街を移動していると感じることはたくさんありました。ちょっと不思議な笑い方してる写真だな、この時どうだったか記憶のかけらはだいぶ小さいのだけど、思い出してみる。

僕は何も考えずジョージアにきて、しかも友達にたぁくさんフォローしてもらって、知らない国の中をガンガン移動して、海外の生活にどんどん触れていく毎日でした。しかも僕の目の前に映る「生活している」という出来事は全て現実で。当たり前のことなんだけど、いやマジめちゃくちゃ当たり前のことだし、とっても大事なことなんだけど、その当たり前の、ともすれば知らない間に当たり前も大事なことも気が付かないで死んでしまうくらい、まじで"当たり前のこと"。
「当たり前」って何回言った?www

この" 生活している "っていう出来事は、毎日毎日" 新しい刺激 "として僕の心にビシビシぶつけられ、見せつけられていた。
このジョージアで。トビリシで。クタイシで。もちろんメスティアでも。
このバス停は 新しい刺激に触れていた感情のピークだったのかもしれない。理由はわからないけど、生きることに貪欲になる瞬間だったのか。これからウシュグリでどういうことが待ち受けているのか全くわからない状態だったしなぁ。うまく言えないけれども、日本にいたままだったら、すっかり忘れてしまう大事なことをガツンと思い出させてもらったのかもしれない。
しかも本人全く気がついてない。
こうして振り返って、ようやく少し腑に落ちたくらいだから。

ほんで、このバス停で何を目で見ていたかって、人を街を家を車を、ただ目の前のことだけをじっと見ていた。きっと友達は困惑したと思う。感情を表に出さず、ただ見ていただけだから。話されても結構塩対応だったとおもう。さらに、当時の自分は毎日の" 新しい刺激 "に疲れていたから余計に心は外に出てなかったと思う。それでも、じっと見ていた。

目を開ければ刺激しかない毎日って、本当に貴重なことだと思うんだ。
行動を起こすって、まじ大切だなぁ。
そして、行動を起こしたのは自分自身。

ミニバスの風景

とっても語ってしまいました。
さぁ、メスティアの旅に戻りましょう。
クタイシからどんどん自然が多くなっていく道のりは少しの不安とワクワクといろんな感情がないまぜになって僕の心を埋めていました。


知らない道をどんどん走ります。本当に緑が多い。
どこかの街の中心部っぽい
ラウンドアバウトの真ん中には、そう噴水!!
なんの建物なんだろう。
どこかの街の中心部っぽいPart2
ここのラウンドアバウトの中心にはそう塔!!塔!!!
お馬さん、電車に気をつけてね。
緑の中に、家が点々と・・・。
たくさんあるなぁ。
川?湖?ダムかなぁ?
一回だけの休憩所。
外の空気と自然に癒され、少し元気そうだね。
ひたすら登ります
牛さんも追い越します
なんか崩れそう
The 自然
癒しは常に美しい風景でした

メスティア

ただただ、長い距離、長い時間(5,6時間くらい)かけ登ってきました。休憩もありつつ、外の景色を楽しみつつ(ほぼ岩肌と睨めっこだったw)、そんなこんなで" 始まりの地メスティア "に着きました!
長時間乗っていたから、身体は硬くなっているし、なんだかお疲れモード。
けれど、少しひんやりとした空気や風景をみて、心も身体も癒されました。

通りの先に、山脈なんて美しすぎますよ!
なんて素敵なロケーション
警察署。不思議な形。
指さし確認OK!!

メスティアにはレストランやスーパー、コンビニ、雑貨屋さん、お土産屋さん、服屋さんなどなど、かなりいろんなお店がありました。たしか、射的もありました!ひとまず、宿に向かいます。その道すがら『宿から見える景色は”美しい所にしよう”と考えてた!』と友達に聞きました。その通りの宿で、友だちの考えがバッチリ当たり、友だちも僕も大喜び!
その宿の屋上からの光景は・・・、

うひゃー
空が大きい、山が、あぁ美しい。
振り返っても、あぁ美しい。

メスティアに来るまでは首都トビリシやクタイシ、チアトゥラなど建物だらけの” 街 ”を見ることが多かったから自然に囲まれることがこんなに気持ちが良いとは想像できませんでした。

当時の私は感動しっぱなしで、その感動や思いなどを”言葉”にすることはできなかった。けれどこうして写真を振り返り、そのとき感じた気持ちを振り返ってみると言葉でちゃんと表現できる。
旅ってその時だけで終わるんじゃなくて、こうして自分の中で熟成されていくんだなぁと感じています。

メスティア散策を始めていきます。

メインストリート
あの白い車は乗合バス!
どこの街に向かうのかな?
雲の大きさに圧倒されます
乗り合いバスの停留所(だったかなぁ)
大きなくるまだ。
ライトの色が違う
後ろ姿もなんだか、すげ。
現役。
なんか、いい。
青い屋根
生活の匂い
廃屋なのかなぁ
山肌にあるのはロープウェーなのかな・・・
ポツン。当時のままなんだろうなぁ。
これが、復讐の塔か。
工事の途中だ。

まだまだ工事中の部分は数多くありました。
観光地というよりは、中継地点としての役割が大きいのだろうと思います。トレッキングを考えると本当に大事な” かなめ ”の街です。

そして、メスティアではある挑戦をします。
それは”復讐の塔”にのぼることです。

復讐の塔

復讐の塔とは・・・
この辺りには、「身内が危害を加えられたとき、相手かその家族に復讐しなくてはならない」という掟があるそうです。そのため、復讐されないため塔から見張ったり塔に隠れたりするために使っていたようです。

私、高所恐怖症。
塔に登るんですか?
え?
屋根の上に登るんですか?
塔の上に行くだけじゃなくて?
屋根の上に??
え?無理しなくても良い??
無理なんてしてませんよ。はははhahah•••

よし。行けるところまで行ってみよう。
今日、登る塔の前につきました。
友達が家主に連絡し、入口を開けてもらいます。
この塔、家の隣にある、いやくっついている・・・。
生活している人たちがいるのか。
そう、廃墟ではなく、生きている塔です。

わー。
高いなぁ。
え、入口?
よ、よし、進もう。
よ、よし、登ろう
おお、よく見える。なんだろうちっさ。
窓の向こう側。いや、家ちっちゃ。
のぼったなぁ・・・。
で、登るのね。
よ、よし、登ろう
ま、窓が小さい・・・。
まだまだのぼる。
よ、よ、よし登ろう。
ハシゴの、き、軋む音が、なんか不安を煽ってきます。
つ、ついたのか!
屋根の板、薄くないですか?
ぎゃっ!釘が飛び出してる!
天国の入り口かしら・・・
おおおおおおおおお!
注)高所恐怖症
わわわわわわわわ
注)高所は苦手
ひゃーーーーーー
注)手すりの意味とは?
顔www

ここまでは上半身だけ出して叫び、撮影し、一人で阿鼻叫喚。
しかし、人生は一度きりだ!
友だちもいる!
ぼくは意を決して、屋根の上に登ります!

ハシゴの音が怖い
よいしょ、よいしょ
いちに、いちに
あんよは上手あんよは上手

これでもかというほど優しい言葉を心の中で唱え、梯子を登ります。
友達はすでに屋根の上で堂々としています。
みてるだけでもこうぇ。
片足を屋根に置き、もう片方の足を屋根に置き、

いざ、必殺「万歳仁王立ちっ!」

たった、屋根の上にたったよ!

わー!

ぼくはたったんだ!

注)高所恐怖症

これね、あのね、屋根に上にたって嬉しかったけど
そのときを思い出しても恐怖の方が強い気がするww
けれど、一生に一度しかない人生。頑張った。
いやぁ、友だちがヘラヘラしてるんですよ。
羨ましいヘラヘラ顔だ。
しかし、この友だちがいたから屋根に登れた!
人はひとりじゃ生きられない。感謝!

で、登ることも大変でしたが、降りることもそれなりに厄介でした。見てください、このハシゴの角度

てか、ハシゴの一番上遠いんですよw
よこ側の石に足をかけ、ゆっくり降りました。
横から見ると、角度あるように見えますが、
そんなことないんですw
25度以下くらいじゃないかしら・・・。
(それは言い過ぎ?)
登らないと見えない景色。
実際に使っていたのかなぁ?
改めて、あそこに登ったのか!
よくやった!

自分を褒めました

塔からおりてわかったのは、めちゃくちゃ疲れたってこと。宿で休憩しつつ明日の準備!そう、明日から山登りだぜ。
今日は長旅と塔へ登ったので、ご褒美は・・・

レモンフレーバーのビール
猫ちゃんも癒してくれる
いえ、私たちのご飯を分けてもらうためです。
たくましい。
夜もライトアップされている
雰囲気のある風景
おはよう朝日さん!

さぁ、僕らはこれから四日間のトレッキングだ!いや山登りだ!
詳しくは下のリンクから。写真だけでも楽しめます!
旅人への第一歩
旅人への第二歩
旅人への第三歩
旅人への第三.五歩
旅人への第四歩
ぼくらは旅人

メスティアで、復讐の塔に登るという、日本では考えられない体験をして少しだけ人として大きくなった自分。
山登りの準備のために滞在したメスティアで、高い高い復讐の塔に登り、精神的にも準備が整い四日間の山登りに挑戦できました。

こうした一つ一つの経験がウシュグリの素敵な風景につなっがているんだなぁと改めて感動してます。

おまけ

ウシュグリから帰ってきたぼくです。
一番上の写真と比べてもたくましさが違いますね!
表情に余裕もあります。

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