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話題の「三体」をやっと読んだ

読み始めるきっかけ

会社の同期からいま話題の「三体」が面白いとおすすめされた。
はじめて理系に進んでよかったと思ったらしい笑

その後すぐに購入したものの、読了に体力がいりそうだったためしばらく積読。
幸か不幸か腸炎になり今週は入院を余儀なくされたので、どうせ寝てるだけならとこの機会に読み始めた。

本書について少しだけ説明しておくと、ばかみたいに売れているSF小説らしい。
ざっくりしたあらすじは、地球人と三体人(本書に登場する異星人)の思想や科学の交流について書かれている。
正直なところ、最序盤の数ページは見知らぬ言葉が多かったり、中国語の見慣れない人名が読みやすさをさまたげたりで、読むのをやめようかなと思った。
でも、そこを乗り越えたらあとはラストまで一瞬だった。面白かった。

なにが面白かった聞かれたらこの二つをあげると思う。

面白かったところ

ひとつめ


一つ目は、スケールが壮大にもかかわらず全く読者を置いてきぼりにしないところ。
超弩級のSF小説だから世界観がもうはちゃめちゃなのだけれども、違和感なくその世界に入っていける。
ありえない話が繰り広げられているにもかかわらず、読んでいくうちにこれありえそうじゃない?って思ってくる。

物語序盤で描かれる理解不能の超常現象も、物語の最後で物理学にもとづく解説がなされしっかり回収される。
なるほど、なるほど、と分かった気になりながらゴールまで読み進められる。

細部の描写が丁寧だからついていけるもちろんなのだけれども、異世界人の地球への侵攻理由にも深く納得できるところが大きいのかなと思う。
地球人からすると敵であるにもかかわらず、異星人の地球侵攻にも納得できてしまうのだ。
物語上のVRゲームである「三体」を通し、読者に三体人の背景を伝えるやり方はうまいなと感じた。

ふたつめ

二つ目の魅力は、登場人物だと思う。
私が好きなキャラは2人いる。

一人目は、二人の主人公のうちのひとり、文潔だ。
いまのところ、この作品の闇って感じのキャラ。

父の死から人類に絶望している。
人類は、人類より大きな力に導いてもらわなければいけないと考えている。

人類をあるべき方向に導くためにとんでもない方法を選ぶ。
普段は大人しく冷静であるがとんでもない狂気を内にかっている。

二人は、史強だ。
文潔が闇なら史強は光かなと思う。

彼が出てくると読者は安心する笑
少なくとも私は安心する笑

三体の物語に基本的に、物理の素養のある科学者を中心に話が進んでいいく。
この科学者たちがいかに三体人に抵抗するかという感じなのだが、科学に対する素養が全くない史強が肝心なところでいい働きをする。
絶望的な状況でも彼が出てくると私は安心できる笑

心の折れた仲間を奮い立たせるシーンとか感動する。😭

そういえば、三体を読んでいると小学生の時に読んだデルトラクエストをなぜか思い出す。
デルトラクエストの内容は全く覚えていないんだけれども、なんか雰囲気似てない?🤔



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