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台湾・台北で食を楽しむための豆知識 & 一人でも楽しめるおすすめ飲食店リスト
台湾・台北に7日間一人旅で滞在しました。
滞在期間長めで食事を楽しめる機会が多かったので、日本人が注意するべき点や台湾の独自の食文化についてまとめました。
また後半ではおすすめの飲食店をまとめています。
ネット上にあるおすすめ記事とGoogle Mapsのレビューどちらも評価の良いお店を、特に1店舗ずつ深堀りしすぎず紹介しているので「とりあえずここ行っておくべき」をざっと知りたい人におすすめです。
※ 各店舗の日本円の金額は2024年5月時点のレートです。
台北で食を楽しむための豆知識・注意点
まずは基本的な台北での食に関する情報をまとめています。
海外といえど料理自体はどこか日本に近い印象があります。また親日なこともあってか、台湾人に日本料理が人気なようでかなり多くの日系の飲食店や日本料理点を見つけることができます。
朝から夜まで外食を基本とする食文化
個人経営のお店は基本的に現金払い
肉料理には普通に骨が入っていることが多い
骨や小骨まで丁寧に取り除かれているのはアジアだと日本ぐらいでは…
野菜を食べられる機会はほとんどなく、あったとしても炒めものが基本
自ら探さない限りは生野菜を食べられる機会は基本的にない
ローカルなお店では普通に虫がいたりするので苦手な人は注意
水道水は飲まないほうがいい
水自体は飲める品質に処理されているようですが、水道管や貯水タンクなどの配管設備の老朽化が要因で飲まないほうがいいとのこと
価格は日本に比べて7〜8割安いくらい
値段が安い料理は基本的に量が少なく、結局日本で食べる量と同じ量食べれば7〜8割安いという程度に落ち着く、といったイメージ
駅ビル・デパートには必ずフードコートがある
フードコートだとやや価格は高くだいたい1食1,000円ぐらいで、日本の1食と変わらない印象
食志向への対応度
多くの人が台北での食を楽しめるように、以下の4つの食志向への対応度をまとめてみました。
ヴィーガン:★★★
ベジタリアン:★★★
グルテンフリー:★★☆
デイリーフリー:★★☆
ヴィーガン:★★★
台湾は国民の10 %が菜食主義者であり、この数字はアジアでは第1位のインドの31 %に次ぎ、2番目に高い比率とのこと。
これらの菜食主義者が食すのは、「菜食主義」を意味する台湾料理「素食」という世界的にも有名なベジタリアン料理です。基本的には「菜食主義者のための料理」であり、一般的に台湾料理と呼ばれる料理(魯肉飯など)を菜食主義者用にアレンジしたものを見つけるのは難しいかと思います。
上記の背景もあって、近年ではヴィーガン向けレストランは増えてきているようで比較的見つけやすいと思います。
ベジタリアン:★★★
先述の通り、ベジタリアン料理は台北で非常に普及しており、多くのレストランでベジタリアンメニューを提供しています。
グルテンフリー:★★☆
近年台湾では、健康志向の高まりもあってグルテンフリーの需要は増加しているものの、まだ一般的には認知されていない部分が多いようです。グルテンフリーを明示している飲食店は見かけませんでした。
ゆるグルテンフリー
台湾料理は米料理も多く、また麺料理についても「米粉(ミーフェン)」という麺料理があるため、比較的多くの選択肢があるかと思います。
厳格グルテンフリー
グルテンフリーを明示したり特化している飲食店を見つけるのは難しいため、かなり食の選択肢は限られると思われます。
※ 後述する鹹豆漿(シェントウジャン)や飯糰(ファントァン)などは一見グルテンが入っていないように見えますが、基本的に中華揚げパンの油条(ヨウティヤオ)が入っているので要注意
デイリーフリー:★★☆
こちらもグルテンフリー同様に、デイリーフリーを明示している飲食店は見かけませんでした。
ゆるデイリーフリー
ただ台湾料理自体が一般的に乳製品を多用しないため、厳格でなければ選択肢はかなり多いかと思います。
厳格デイリーフリー
デイリーフリーを明示したり特化している飲食店を見つけるのは難しいため、かなり食の選択肢は限られると思われます。
※ アレルギーや厳格な食事制限を持つ場合は、事前に店舗に問い合わせることをおすすめします。
おすすめ飲食店リスト
ここからは実際に行って料理を食べた台湾料理のお店をまとめてみました。
魯肉飯
魯肉飯(ルーローファン)は、細かく刻んだ豚肉を甘辛い醤油ベースのタレで煮込み、ご飯の上にかけた台湾の人気家庭料理です。香ばしくてコクのある味わいが特徴で、多くの食堂や夜市で手軽に楽しめます。
(近年の物価高騰の影響か、どこのお店もGoogle Map にポストされている数ヶ月前の写真に比べて、肉の量が少ないお店が多かったです。)
鬍鬚張魯肉飯(美食文化館)
台湾で有名な魯肉飯チェーン店。1977年に台中で創業し、現在は台湾全土に多数の店舗を展開しているようです。
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おすすめと思われる瓢香魯肉飯と苦瓜スープのセットを注文。NT$75(854円)。個人経営のお店ではなくチェーン店なのでやや割高な印象。
デフォルトで青菜やメンマ、煮玉子などが入っていて、量も個人経営のお店でいう大サイスが標準のようでしっかり1食分いただけます。具のバリエーションで満足感があります。
大稻埕魯肉飯
大稻埕(ダーダオチェン)と呼ばれる台北駅からもほど近い台北の歴史的なエリアにある魯肉飯のお店。お店の近くまで地下街を通って歩けいていけます。
店名にある魯肉飯が売りだと思うので気になりましたが、ここは控肉飯(コーローファン)という端的にいえば豚角煮丼を注文。NT$75(366円)。
魯肉飯と味付けはおそらく一緒ですが、肉の食感がしっかり残っているのでかなり満足感がありました。そこまで癖もなくおすすめです。
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東門赤肉羹
「肉羹(ロウゲン)」と呼ばれる台湾風の肉だんごスープが売りのお店。ですが魯肉飯が美味しいと話題なようなので食べてみました。
ここの魯肉飯は味が濃すぎなかったり、肉がかなり細かいそぼろ状だったり、とかなりぺろっと食べられました。
ちなみに注文用紙を外で渡すと問答無用でテイクアウトになるので要注意。日本のように席に案内されることはないので、自分から店内に入って席を確保しましょう。
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Braised Pork Rice 北北車魯肉飯
台北駅からも2〜3分で行ける魯肉飯の専門店。
個人的には滞在中に食べた魯肉飯のなかで一番美味しいと感じたお店。具もしっかり具を感じられる量入っていて満足度高かったです。
このお店の魯肉飯の特徴は魚粉がかかっていること。魚粉なしの具材だけでも美味しいですが、魚粉の風味も相まってととても美味しかったです。
書いた通り駅近だし美味しい魯肉飯食べたかったらとてもおすすめ。
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雞排
雞排(ジーパイ)は、台湾の人気屋台料理。特大の鶏肉を薄く広げてカリカリに揚げたもの。夜市や屋台で広く提供され手軽に楽しめる一品で、お店によって味付けや衣が異なるようです。
家鄉碳烤香雞排 士林店
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台湾で最も人気があるといわれる士林夜市(しりんよいち)の中にある雞排の屋台のお店です。
士林夜市には豪大大雞排と呼ばれる旅行客に有名な雞排のお店があるのですが、実は現地人にも人気があるのはこちらの屋台のようです。
こちらの屋台の雞排は、揚げたあとの雞排を秘伝のタレに漬け込んだあと、さらに炭焼きをしているのが特徴です。
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一般的な雞排(ジーパイ)を食べたい場合は豪大大雞排
現地人にも人気の味付きの雞排(ジーパイ)を食べたい場合は家鄉碳烤香雞排
と考えるとよさそうです。
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油飯
油飯(ヨウファン)は、もち米を醤油や鶏油、干しエビ、干し椎茸などと一緒に炊き込んだ料理。濃厚でコクのある味わいが特徴で、家庭料理やお祝いの席でよく食べられようです。
林合發油飯店
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ここは油飯のテイクアウトで人気のお店。独特の町並みで有名な迪化街(ディーホアジエ)にある永楽市場という建物の中にあります。
画像にあるセットが人気のようですが、半斤という少ない量のセットでも茶碗約2杯分の300gあるのでかなりの量。1人で食べられる方は要注意です。
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永楽市場の目の前はベンチがたくさんあるので、そこで食べている人が多かったです。
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豆漿・鹹豆漿
豆漿(ドウジャン)
台湾で広く飲まれている豆乳のこと。砂糖の入った甘いものや無糖のものを選べることが多いです。朝食として一般的に飲まれ、パンや饅頭などと一緒に楽しまれています。
また米漿(ミージャン)というのもあり、こちらは炒った米とピーナッツを粉にして水と混ぜて作られます。ほんのり甘く香ばしい風味が特徴で、同様に朝食時に飲まれることが多いです。
また鹹豆漿(シェンドウジャン)は塩味をつけた豆乳スープのこと。酢や醤油、干しエビ、ネギ、ザーサイなどを加えて調理されます。豆乳を少し固形化させた柔らかい豆腐のような食感が特徴で、こちらは食事として台湾の伝統的な朝食メニューの一つです。
四海豆漿大王
滞在した宿泊施設近くにあった豆漿のお店。どこも朝食屋さんはとても朝早くから営業しており、こちらは朝の6時開店。
7時半ごろに行きましたが、既に店内は満席でテイクアウトも行列ができていました。
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どれも朝には嬉しいとても優しい味です。
鹹豆漿は少し酸っぱ辛い印象で、酸辣湯(サンラータン)に似た風味を感じます。豆乳ベースですが食事としてとても食べやすい印象。糯米飯糰もご飯も豚のフレーク、漬物、油条などの具もたっぷり入って美味しいです。
まだこのときは量が分からなかったのですが正直この量はかなり多いと思いました。このあと書く飯糰(ファントゥアン)1個でそこそこお腹いっぱいになれるので、量だけ考えればご飯ものは1品だけで様子を見ても良さそうです。
個人的には、米漿(ミージャン)がほんのりとした甘さとピーナッツの香ばしさでとても美味しくてハマってしまいました…。豆漿は豆乳と考えればなんとなく味がイメージできると思うので、興味がある方はぜひ米漿をお試しあれ。
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飯糰
飯糰(ファントゥアン)は具材をもち米で包んだ台湾のおにぎりのこと。中には肉鬆(豚肉のフレーク)、漬物、揚げパン(油条)などが入っています。
ぎゅうぎゅうに詰めた茶碗1杯分ぐらいの米でこれらの具材を包んでおり、かなりボリュームがあるため、日本のおにぎり1個の感覚で頼むのは要注意です。朝には1個で十分なぐらいのボリュームです。こちらも台湾の伝統的な朝食メニューの一つ。
青島飯糰
台北駅から歩いていける距離にある飯糰のお店。列に並んで受け取るだけのテイクアウト専門店です。
飯糰のお店はお米の部分を紫米か白米を選べるお店が多く、こちらも選べたので紫米で食べてみました。端的にいえば雑穀米のようにお米以外の食感も楽しめました。
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おにぎりとはいっても、具をごはんの上に細く伸ばして巻いたような計上で、豚肉のフレークと漬物が中心部に、そしてそれらの具材が漏れないよう塞ぐかのように刻んだ油条が左右に入っています。
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米粉
米粉(ミーフェン)は、台湾料理で広く使われる細いライスヌードル。代表的な料理には、炒めた「炒米粉(チャオミーフェン)」やスープに入れた「米粉湯(ミーフェンタン)」などがあります。
(ゆるいグルテンフリーであれば麺料理の選択肢として楽しむことができるかと思います。)
Mai Mien Yen Tsai 賣麵炎仔
こちらは迪化街(ディーホアジエ)のかなり北側に位置するお店。ミシュランガイドのビブグルマン2023の台北エリアで選ばれたお店とのこと。
地元の人にもかなり愛されているようで、朝の8時頃に行って自分以外に観光客はいませんでした。
米粉湯はあっさりですが、出汁がしっかり効いていてこれだけでも美味しい。また、こちらの名物らしい三層肉もこれまたしっとりあっさりしつつ、豚肉の味がしっかり感じられます。タレをつけながら麺といっしょに楽しみます。
地元の人に愛されている、かつビブグルマン選出という美味しくない訳がない条件揃いで、実際にも期待を全く裏切らないお店でした。
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民樂旗魚米粉
こちらは、上で紹介した林合發油飯店のある迪化街(ディーホアジエ)・永楽市場の真南にあります。
店名にもある「旗魚」はカジキのことであり、カジキの出汁を使った米粉がメインの料理です。ここも出汁がとても美味しい!
こちらのお店も肉料理をセットで頼むのが一般的なようで紅焼肉を注文。
こちらは豚バラ肉の揚げ物。まさに外はカリッと中はしっとりの食感で豚肉の味が染み出してきます。米粉とよく合います。
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賣麵炎仔は迪化街(ディーホアジエ)のかなり北側にありますが、こちらは台北駅に近い南側にあるためかなり行きやすいと思います。(迪化街の最寄り駅としては北門駅です。)
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排骨飯
排骨飯(パイグーファン)は、揚げた豚のスペアリブを白ご飯の上にのせた台湾料理。香ばしい豚肉とご飯が絶妙に合い、付け合わせに煮卵や野菜が添えられることが多いです。
King Pork Wan Nian Store 金園排骨萬年店
魯肉飯ばかり食べてそういえば排骨飯食べていないなと思い、Google Maps のレビュー数が多くてかつ平均評価 4.5 に惹かれてこちらのお店へ。
ご飯には具材がたっぷり乗っており、スープもついてきます。
排骨のお肉はしっかりとタレに浸かっていながら、衣がふやけずにサクサクで肉はジューシーでとても美味しかったです。ボリュームもあるので食べごたえばっちり。
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このあとチェーン店でも排骨飯を食べてみたのですが、チェーン店だとタレに浸かっていて肉がしなしなになっていて、それもそれで美味しいのですがこちらのお店の高評価の意味が分かったような印象でした。
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まとめ
台湾には屋台や夜市、朝食文化など日本にはない独自の文化があり楽しめる要素がたっぷりあります。また個人の感想ですが、台湾料理は日本人の味覚にとても合っていると思うので、そこまで食に困らずに楽しめると思います。ぜひ思う存分台湾の食を堪能してください!
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