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地に根を張って強く生きろと言うけれど

インスタグラムやTwitterを見てくださっている方はご存知だと思いますが、僕は花がめちゃくちゃ好きです。

中でも一番好きなのがランタナという花。

一番最初にこの花を見たのはカナダに留学時、一人でビクトリアという街に行った時です。僕が住んでいた街、バンクーバーからビクトリアに行く方法にはフェリーもしくは水上飛行機の2通りあり、花と同じくらい船も好きだった僕は片道2〜3時間かけて水路を選びました。
長いと思う方もいるかもしれませんが、そんなの気にならないくらい船が好きだったのです。あの水の上をいく非現実感と、少し冷たく身体中を触る風がいつまでも僕の興奮を冷ましてくれませんでした。

ビクトリアには、ブッチャート・ガーデンという有名な庭園があります。見渡す限りの花と自然に囲まれた場所で、人が絶えない場所です。
結局3時間ほど写真を撮ったり、花を観察しながら歩いたのですが(友達は1時間くらいで終わると行ってました)その時に出会ったのです。
ランタナに。

2018年07月21日15時58分06秒

これがその時の写真です。
特にこれといって理由はないのですが、とにかくなぜか好きなんです。
正直その時は多くある花の中の一つにすぎず、名前もわからなかったのですがのちに何回も見返すようになります。

余談ですが、ビクトリア旅行は不安と興奮で半々でした。なぜかというと僕は事前にホテルを予約していなかったからです。花に3時間も費やした挙句時間も遅くなっており、ネットで検索しても部屋の一つも取れない。とりあえず繁華街に向かおうとバスに乗って着いた先はホテルなんて絶対なさそうな住宅地。

一度ガーデンに戻り、違うバスでようやく繁華街についたものの始まったのはホテル探し。旅行者用に比較的値段が安いホステルやホテルに直接向かい空き部屋があるかと聞いても全て満席。間違ってホームレスの方がたくさんいる通りに入った時はビビってるそぶりを見せたら負けだと思って平静を装うのに必死でした。必死すぎてその通りにあるサブウェイを食べてやりました。めっちゃ美味しかったです。最悪24時間空いてるマックにでもいくかと思っていた矢先。やっと空いてるホテルを見つけることが出来ました。その時には外は暗かった。
しかもホテルは高かった。準備不足です。
いまでも留学中に良くやったなリストに入る行動でしたね。

時は戻り、その後カナダではあの花をもう一度見ることなく帰国。
ランタナのことが頭から離れないまま花の写真を日本でとっていました。どうしても名前を知りたいけど、検索しても名前は出てこないし、もう無理かな、なんて思っていました。

その時、見つけたんです。
買い物を済ませ、いつもと違う少し遠回りな道で帰っていた時、
道端に咲いていました。
その時カメラを持っていなかったのでiPhoneですぐさま写真を撮り、最後の悪あがきでインスタで助けを請いました。誰かこの花の名前を知らないかと。

僕の国境を超えた疑問が解決された瞬間でした。
すぐさまランタナという4文字を検索し、どんな素晴らしい花なんだろうと、どんな運命的な言葉があるのかと。

ランタナの和名はその色から「七変化」
花言葉は
「心変わり」「合意」「協力」「厳格」
西洋では「rigor」厳格という意味です。

なんかこれを読んだ時、俺かな?って直感で思いました。

でも一番自分と通ずる何かを感じたのは、ランタナは植えてはいけない花と知った時です。繁殖力が強すぎる点から世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれておきながら、なおかつ要注意外来種とされているそうです。
それ以外に実には「ランタナン」という毒が含まれているそう。ちょっと可愛いですよね。名前の割に引き起こす症状はきつめです。

要するに、この花は咲く場所を間違えると最悪になりうるということです。
日本であまり見ない理由は、寒さに耐えられない花であることと育てている方がちゃんと手入れをして必要以上の繁殖を防いでいるからです。

花は何も悪くないんですけどね。

地に根を張って強く生きろというけれど、
それはもしかしたら植えてはいけない花かもしれない

人だって同じです
無意識に頑張れって言ったり、とりあえずやってみろと適当に言う人がいる。
それが相手を思いやっての発言や、何か理由があるならいいけどただ適当に言っているだけなら大きな間違いです。
そうやっていざ大きな花を咲かせたら文句言うんだから。
これはごく一部の人間に向けて言ってます。

でもそんなところも全部ひっくるめて、共通する何かを感じました。

深掘りはしませんがもし具体的に何が?と思った方はコメントでもSNSにメッセージでもください。


綺麗だから良いのか
綺麗じゃないから悪いのか

良し悪しなんて無いんじゃないか


自分で咲く場所は自分で決めるし、
人に押し付けることなんてしない。


文面だけ見たら暗く聞こえるかもしれませんが、僕なりのエールです。
伝わる人には伝わると良いな。




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