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一生続けたいことがあるから


何かを一緒に始めることができたら、同期。
そこに同じ夢を見ることができたら、同志。
その夢に対して、切磋琢磨できたら、戦友。
僕はそう考えている。

そして、僕は、いつしかこう思うようになる。
一生、この仕事に関わっていきたい、と。

新人ナレーターの駆け出し時代、テレビ番組を見ながら、「自分ならどうやって読むだろう?」と考える。アーティストでも、クリエイターではない僕には、待っている時間は無限にあった。

「独りの時間は、自分を育てる時間」だと、僕は自分に言い聞かせた。魂を売ってでもやりたいことが、目の前にあるのに、声がかからない。比べられることが前提の仕事。自分の資質を恨んだことも、たくさんある。


「待っていても、はじまらない。」

例えば、自分の中に、大きなひとつのドアがあるとしよう。

そのドアは、もしかしたら、昔からあったかもしれない。もしかしたら、新しいドアかもしれない。中に何があるのか確認しようと、ドアノブを回す。だが、開かない。よく見ると、鍵がかかっている。ふと、ポケットの中に手をやると、いくつか鍵が入っている。ひとつの鍵を試してみるが、鍵穴が合わない。また、ひとつ、またひとつと、試してみるが、鍵が合わない。
そうこう試しているうちに、鍵穴に合うものが見つかった。
それが、「待っていても、はじまらない」という"言葉"だった。

きっといままで、たくさんの人が、僕の中にあるドアを、時には強く、時には優しく、ノックしてくれただろう。ドアに背を向けながら、僕はひたすら、待つことが重要だと言い聞かせながら、待っていたんだ。
言葉と出会うことで、僕は、自分の中にある数々のドアを見つけていく。


言葉のちからを伸ばす連続講座「言葉の企画」。
そこで、僕は70人の新しい同期ができた。年齢も業界も、まったく違う人たち。

何かを一緒に始めることができたら、同期。
もし、同じ夢を見ることができなら、同志。
その夢に対して、切磋琢磨できたら、戦友。

いつしか、僕は、こう考えている。
一生、この人たちと、面白いことをやっていきたいと。

そのために、誰かに、見つけてほしいし、会いにいきたい。会いにいけない距離なら、せめて見届けてほしい。そう思ってしまう人たちと、僕は出会ってしまいました。幸せなことです。


8月31日(土)14時から。
「言葉を企画して何が変わった?〜『言葉の企画2019』特別報告会」

言葉は、誰でもどんな風にも使えてしまう。一方で、大きな影響力を与えることができてしまう。言葉のちからに向き合った時間を、ぜひ共有できたら。

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