見出し画像

自殺を考えた過去。④

こんにちは丹羽です。 僕のnoteを見てくださっている方本当にありがとうございます。
今は僕の起業前の過去の話をしていますが、そこから起業したからの失敗例や成功例、今たくさんのメディアに出させていただいている裏側の話なんかも書いて行きたいと思いますので、是非とも長いお付き合いをお願いします。

それでは早速、第4話に突入しよう。
まだ第3話を見ていない方は是非こちらから。

コンサルタントからの提案

僕たちはこのコンサルタントとの付き合いが徐々に長くなっていった。
初めは週に一回会う約束をしていたくらいだったがほぼ毎日事務所に来るようになった。

そして毎日のように色んな提案をしてくれていた。
こんな投資話がある。携帯の販売を代理店としてやらないか?着物のPRの仕事が取れそうだから学生モデルたちを集めれないか?

などなどとにかく色んな提案をしてくれていて、僕たちはこうやって仕事ってしていくんだ。かっこいいな〜とさえ思ってしまっていた。

その時に出た一つの提案が大きな罠だった。

知り合いの会社が営業マンを探している。
場所は東京。仕事の内容は事務機器の販売。
期間は2ヶ月。住む場所も用意する。
全く営業を取れなくても30万円は担保。
あとは出来高で支払う。

こんな感じらしいんだけどどうかな?
そうコンサルタントに声をかけられた。

間違えた選択

当時僕たちは4人で活動をしていた。
そしてコンサルタントから『2名東京行ったらどうかな?30万円保証されるみたいだし。』と提案され仲間の2人は喜んで『行きます!』と答え東京に行く準備をした。

僕とA君は愛知に残り、B君とC君は東京に行った。

2人が東京に行ってからも当時ガラケーでメールをしていた。
初めのうちはとても楽しそうに先方の社長さんに色んなところにご飯に連れていってもらっているもうすぐ仕事が始まるとメールが来ていた。

しかし数日後から連絡が取れなくなった。

夜中の電話

そんなある日の夜だったと思う。
電話が鳴った。東京に行ったB君からだった。

『丹羽さん、助けてください。やばいです。』

話を聞くとここには具体的には書けないが、事務機器の仕事というのは嘘でヤバそうな仕事をさせられている。そしてずっと監禁されていて連絡もできなかったが今は逃げてきて公園から電話をしていると。

僕は次の日の始発で愛知に帰ってくるように伝えコンサルタントに連絡をした。

打ち合わせをしよう。

僕はとにかくキレていた。
コンサルタントに詰め寄り『どういうことなんだ?』と問い詰めた。

するとコンサルタントは本当に自分は知らなかった。すぐに事実確認をするから待ってほしいと言って事務所には現れなくなった。

僕自身も、こんな奴とは関わりたくない!そう思いもう連絡をするのもやめていた。

しかし、数日後から生活に異変が起き始めたのだった。
僕たちは自分たちで仕事をしながらも、各自バイトをしていたりもした。

すると東京に行っていたB君の家の窓が破られたりC君のバイト先に知らない人が訪ねてきたりする(休みの時に)などが起こった。

なんか不気味だなそう感じていた時にあのコンサルタントから僕の所に電話が鳴った。

『お久しぶりです』という声に僕は冷たく『なんですか?』と答えたのを覚えている。
そしてコンサルタントはこう続けた。

例の東京の件で厄介なことになっている。
B君とC君が動いていた仕事の件で警察が動いている。警察だけでなく、ヤ○ザも動いているみたいなんだ。

そっちに変わった様子はないかい?

僕はとにかくムカついた。
『いやいや、こっちはあなたに騙されてハメられたんだよ。ふざけるな』
そう返答をした。
コンサルタントはこの時も本当に自分も知らなかったんだ。ただとにかくやばいことになっているから一度会って打ち合わせをしよう。

その一点張りだった。
僕は確かに最近、B君の家やC君のバイト先などで変な動きもある。
警察やヤ○ザが動いていると言われ当時21歳の僕の心情は平気なわけがない。
とにかくこの騙された後輩たちを守ってあげなくてはいけない。

そう思い僕は打ち合わせを承諾して約束をした。

僕はこの約束をして打ち合わせの日まで本当に色んな感情があった。
とにかくムカついていたし、騙された僕たちがなんでこんな目に遭わなくてはいけないんだと。

ただ、本当に後輩たちが逮捕されるようなことになったらどうしよう。
ヤ○ザとかヤバすぎんだろ。どうすんだよ。

とにかく苛立ちと不安の往復だった。
そして、約束の日、僕は約束の場所へと向かった。

この日僕は数時間で帰る予定だった。しかし帰れたのは10時間以上後のことだった。

僕はこの時にお金のために計画的に人間を追い込むことを【仕事】としている人たちがいることを知った。人間の怖さを見たのだった。


続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?