見出し画像

自殺を考えた過去。③

こんにちは丹羽です。
改めて、今回僕がnoteに書いている【自殺を考えた過去】シリーズは超大作となります。
過去の投稿も、これから続いていくストーリーも是非みていただけたら嬉しいです。

今回初めて僕の記事に来てくださった方はお時間があれば是非、過去の記事も読んでいただけると嬉しいです。

美容師を退職

前回の記事に書いたように、友人の再会や本との出会い。先輩の退職などもあり僕は美容師を辞める決意をし出していた。
なんなら起業に興味を持ちだし、起業すればお金も稼げるなんて甘く考えていた。

当時付き合っていた彼女とも色々とあり結婚という話も出ていたので
自分の実家が居酒屋をやっていたのもあり、美容師を辞めて居酒屋を継ぎ自分で店をやっていくのもなんか楽しそうだな。
本当にそれくらいのノリだった。

僕は大したプランもないまま、ただなんとなくワクワクした感情を持ち出していた。そして退職へと話を進めていった。

今となって美容師を辞めたことを後悔はしていない。
ただ辞めた後の生活は本当に辛かった。大変だった。また過去を振り返りもう一度あの時に戻れるとしたら、美容師を辞めずに進んでいった自分も見てみたい。そんなふうには今も思うことがある。

居酒屋で再スタート

僕は美容師を辞め、実家に戻り、母親のやっている居酒屋を継いで社長になるんだ!とワクワクしていた。

しかし簡単にいうと現実はいきなり厳しかった。
まずこの時にぶつかった壁は

・母親との方向性の不一致
・思っていた以上に利益が出せない

この2つだった。噂には聞いていたが、元々やっていたモノから変えることが難しかった。さらにそれが家族となると尚更で本当に喧嘩ばかりになった。
どんぶり勘定でやりたい母親と、戦略を立ててやっていきたい僕。これが交わることは最後までなかった。

そして飲食店の難しさも感じていた。
固定費も多くかかる。仕入れの値段も決して安くない。お客さまに知ってもらうために広告費もかかる。
飲食で成功を収めている方々は本当にすごいと思う。

しかし自分が選んだ道だとなんとか頑張っていた。
そんなことで視野が狭くなっていたのだろう。当時付き合っていた彼女とはすれ違いも多くなり、結婚まで考えた彼女には振られてしまった。あなたについていくことはできないと。

この失恋は僕の中でもとても大きなものになり、なんとか乗り越えようと僕がとった行動はとにかく本を読むだった。実は当時の僕はとにかくわがままで(今もか)キレやすい性格ではあった。きっとこの失恋のおかげで僕の性格が変わるきっかけにもなったと思う。

夜の仕事

美容師を辞め、母親の居酒屋を継いでいたが、失恋も仕事もうまくいっていない。今の所僕は何もうまくいっていなかった。とにかく焦りで夢ややりたいことなどは見失っていた。

掃除屋さんのバイトもした。交通整理のバイトもしていた。
マッサージ屋さんで働いたりもした。そしてクラブ(音楽を楽しむ方)でのバイトを始めた。
ここからもう僕の人生は訳がわからなくなっていった。

学生時代も彼女がいなくて寂しい。そんな経験は有難いことになかったのだが、一番、はちゃめちゃに遊んでいた時期はこの時だと思う。
まぁその話はさておき、この時から付き合う人間が一気に変わっていった。もちろん良くない方に。

ただの無知の21〜22歳のガキ。クラブのVIPルームに来る人、芸能人を連れてくる人、高級車で乗り付けてくる人、そんな人たちがカッコよく見えていた。

そんな中である人物に出会うことになる。

コンサルタント

ある外資系のブランドの店員さんから紹介された。
この人はとにかく頭がよかった。いろんな知識があり、いろんな人を紹介してくれ、派手にお金を使い、当時の僕はすっかりこの人を信じてしまっていた。むしろこうなりたいとさえ思ってしまっていたのだ。

そしてその人のビジネスパートナーとして愛知では有名なCMに出ていたある人物とも出会うことになった。
無知な若者はテレビに出ている人にも会え、目指したいと思える人にも出会えもう人生成功した!そんな気にさえなっていた。

とにかく人生の迷子になりかけていた(既になっていた)僕は彼らのことを信じきっていた。
このコンサルタントを名乗る方に紹介され、始めたのが美容系のポータルサイトの営業や、HP作成の営業だった。

最初の頃はなんとなく上手くいきだし、自分は少し成功者に近づいているそんな錯覚さえし出していた。

僕は当時やっていたクラブのバイトで知り合った友人たちを誘い一緒に仕事をするようになった。

とにかくがむしゃらで漠然と『成功したい』『お金持ちになりたい』そんな若者の集まりだった。
だから行動力だけはあったし、ある意味怖いもの知らずだった。

ただ当時は気付いていなかったが確実に良くない人たちと関わるようになっていたと思う。今の僕の周りにはいないような人たち。
何をしてお金を稼いでいるのかよくわからない人達。

この時の自分も『何屋さんなんですか?』と聞かれたらはっきりと答えれなかった。でもとにかく必死ではあった。

そしてある事件が起こった。僕が人生で初めて拉致をされるという事件だった。

人生には色んな出来事がある。その経験があるからこそ失敗から学び今がある。実際にそうだと思う。しかし僕は無知が故に多くの失敗をしすぎたし、多くの人に迷惑をかけたと思う。
できればそんな経験はしなくてよかった経験だと思う。だからこそこのnoteを書こうと思った。
甘い言葉、甘い誘惑はまだまだ多い世の中。
付き合う人間は慎重に選んでほしい。

次回は僕が拉致された時の話を書いていきたいと思う。

続く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?