Web制作中のマルチタスクは作業効率低下の原因に。【シングルタスク】の方がWeb制作効率が上がる理由
仕事中に複数の作業をかけ持ちすることをマルチタスクといいますが、このマルチタスクが精神負荷をかけて気持ちがネガティブになるということが「ヒューストン大学とテキサスA&M大学の合同研究チーム」の研究で分かりました。
このマルチタスクですが、周囲からは複数の作業を行うことで忙しく仕事をしているように見えて、一見よさそうに思えます。
しかし、実際はあまり作業が進まずストレスを感じたり、時間が過ぎただけで人生の充実感を味わえなかったりと、思い当たることがあるのではないでしょうか。
それでは、マルチタスクがどのような悪影響を及ぼすのか、参考情報を見てみましょう。
マルチタスク中の人の感情についての分析を行ったのは、ヒューストン大学とテキサスA&M大学の合同研究チームです。研究チームは平均年齢25歳の被験者26人に、「メールに返信しつつ制限時間内にエッセイを書き上げる」という試験を課しました。被験者に与えられた制限時間は50分で、同期間中に8通のメールに返信する必要がありました。
(中略)以上の試験中に、研究チームはカメラで被験者の表情を記録し、アルゴリズムで分析して「感情」を割り出しました。
(中略)以上の結果について、論文の主任著者であるヒューストン大学計算生理学研究所のイオアニス・パブリディス所長は「マルチタスクを強いられた被験者は、悲しみの表情がハッキリと現れました。さらに、断続的にマルチタスクを強いられたグループは悲しみと恐怖が混じり合った表情を示しました」と言及。その原因について、「マルチタスクは精神的負荷を生み、その精神的負荷が悲しみを呼び起こしていると考えられます」「悲しみと同時に引き起こされる恐怖については、おそらく次のメールが来ることを予想してしまうことが原因でしょう」と解説しました。(後略)
出典:ギガジン
フリーランスとして自己コントロールが比較的可能な場合はマルチタスクになりにくいと思いますが、会社で働いている人にとっては、マルチタスクにならざる負えない状況があると思います。例えば、「電話やメールの対応」「接客」「上司や同僚とのコミュニケーション」などです。これらの状況をすべてコントロールし、Web制作だけに取り組むシングルタスクにすることは、なかなか厳しいですよね。
対策の一例としては、「午前中はWeb制作に集中する」「電話やメール、会議などは午後にする」など、Web制作とそれ以外に分割する方法です。
理解ある会社であればいいですが、難しい場合は、上司に相談したり、転職やフリーランスとして働くなど、シングルタスクにより作業効率を上げることができる環境を探すことを検討してみてはいかがでしょうか。
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