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人生を耕しはじめようと思った日のこと

人生を耕すというのは比喩表現ではあるのですが、人は皆置かれた立場、環境で必死に生きています。

そして、自分の畑は「荒れ地」だ〜という人もいるし、最初から「肥沃な大地」という恵まれた人もいるかもしれません。

たしかに環境の不公平はあるのですが、自分の畑に対してアプローチすることでわずかなりともリアクションが返ってくるかなと思います。

その畑からのリアクションや収穫を身近なひととシェアすることが豊かさにつながるのかな?と最近思っています。

突っ走っている時は見失いがちなので、そういう事を考えられたこのタイミングで記してみました。

はじめに

厄年を超え、これまで仕事一辺倒だった人生を見直そうと思った2019年。色々とこれまで携わってきたお仕事の整理をし、お世話になった方と話を重ねる過程で自分の今後の課題、どうやって世の中と関わっていくかが少しずつ見えてきた。

それはとても楽しみで、ワクワクすることだ。自分のこれまでの人生を見直すきっかけを与えてくれた人達(仕事仲間や家族)、わがままを受け入れ送り出してくれた皆さんに感謝している。

この記事では、自身のこれまでの歩みと起業家としての第2ステージで取り組んでいこうと思っていることを書きたい。

自己紹介とこれまでの歩み

僕は人生の節目でなんとなく感じる「違和感」を大事にしてきた。2002年ITバブルが弾けた後に就職を迎えた僕は、就職氷河期と言われる中でご縁を頂き大手化学メーカーに就職した。

せっかく入社した安定した大企業から2年そこそこで離れてベンチャー企業でのお仕事、その後経営者の道を歩き始めたのも、仕事をさせて頂くにつれ、何となく「ここ」にいるのは自分らしくないと思ったから。

家族を含め、会社の先輩や同僚からも「何で?」という感じで思われていたのですが、僕は漠然とはしているが確信めいた「こっちの方がワクワクする」という気持ちに従い、その選択をした。

世間知らずなだけだった部分と、失うものが無かったからできた選択でもあった一面もあるが、僕にとっては今まで生きてきた中で最良の選択の1つだった。

僕が最初に創業に関わった会社「JITSUBO」は、ほとんどのメンバーにとって初めての創業経験だったので、あまりにも甘い考えで立ち上がってしまった。その結果、右往左往してずいぶん苦労した。

しかし、それ以上に得るものがあり、考えまくって、行動しまくって、変化に対応し続けた結果、今の僕がいる。

もちろん一人では暗闇から脱出できたわけではなく、その間で仲間になってくれた経営パートナー、従業員、お客さん、株主の方がいてのことだ。一言でいえばラッキーだった。

JITSUBOを卒業してからも、早々に縁あって2社目のベンチャーを立ち上げ、いよいよ面白くなるというステージを迎えつつあったタイミングに、またあの時と同じ様な「鐘」が自分の中でなり始めてしまう。

急に何となく、このままでいいだろうか?と自問自答を繰り返す日々を過ごすようになった。今取り組んでいる仕事も、メンバーにも恵まれ、充実している人生と思えるのだけど、「この違和感はなんだろう?」正直分かりませんでした。

バイオベンチャーという一般的には馴染みにくい業界で、経営者としての責務を全うすることに喜びを感じつつも、自分のパフォーマンスが上がらない、スランプという一言では片付けられない現状と向き合うつらさ。

アンラーニングし、自分を練り直すタイミングのような気がしてくる。

自問自答を繰り返す日々を過ごすようになった。その結果、本来持っているはずの能力が発揮できなくなり、抑うつ状態と専門医師に認定されるまで自分を追い詰めてしまっていた。

良い医師やクリニックと出会い幸い今はとても元気です。色々経験させてもらったので、今後僕が手掛ける事業の中にメンタルヘルスが含まれる可能性は高いと思います。徐々にこのnoteでも触れていく予定です。

このタイミングでブレーキをかける事や、ガラッと方向転換することに迷いがなかったわけではないが、色々と学ぶ中でそうなったのは必然だと思い至る。

今自分ができること、大切だと思うこと、今の自分でないと提供できない価値に集中する。

そこから少しずつ共感してくれる方を巻き込んで行ければいい。謙虚さを失わず、ただ何も恐れないというマインドセットでまた事を起こそうと刃を研ぎ始めています。

これからのこと

15年ほどバイオベンチャーの企業経営に携わってきました。その中で、事業を継続、発展させていく為に大事なことは以下ではないかと思ってます。

「経営者が事業を通じてどのように社会に貢献するのかを明確にすること」
「事業を通じて社会に貢献する内容を仲間としっかり共有すること」
「事業を営む上でのリソースを確保すること」

ただ、これは事業経営だけに当てはまるものではないのだと思っています。すなわち、どんな人でも自分が自分の人生のオーナーで、経営者だからです。

どんな時代の環境が変化しても、人間が人間でいることは変わりません。自分がコントロールできることに集中して、すこしずつ自分の人生を良い方向に持っていく為のサポートをし、結果として企業や団体のパフォーマンスを向上につなげる事業を作っていこうと考えています。

自分の人生を慈しみ、手間をかけて育てることは自分にしかできない。

だから、僕もこれまでの経験を肥やしに新たな自分の人生の畑を耕しはじめようと思っています。

楽しみです。

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