アーティチョークのオイルパスタ
義実家から新鮮なアーティチョークが届いた。なんでも2年がかりで収穫できたのだとか。
日本ではなぜかあまり馴染みのないアーティチョーク。わたしはスペインと米国で食べたことはあるけど、調理につかうのは初めて。どこをどうすればよいのかも知らない。
アーティチョーク(Cynara scolymus)はキク科の多年草。和名チョウセンアザミ。「チョウセン(朝鮮?)」とついてるけど地中海地域原産らしい。蕾の中心部分が食用。
さてどうしようか・・・とまよっている間に、手を動かしたくてうずうずしている工作好きの次男坊が剥きはじめていた。棘があるので要注意。外側の硬い部分とそのなかの綿毛のような部分を削ぎ落とすと、芯の部分だけがのこる。それが可食部分。びっくりするぐらいに小さい。
次男の剥いたアーティチョークはスライスされてカルパッチョになった。ギリシャ産の高級オリーブオイルをつかったので、さらに新鮮さがひきたったような気がする。ワインが欲しくなる。
◆
さて、のこりのアーティチョークはどうしようか。とりあえずオイルとの相性は良いから、オイルパスタにしようということになった。
noteにレシピを残している料理はいつもわたしがつくっているけど、今回は妻が手早くつくってくれた。わたしはアーティチョークを剥くことしかしていない。だから、細部は曖昧なのだけど、いつもどおり記録しておく。
下ごしらえ1:アーティチョークを剥き、可食部分をスライス。ニンニクもスライス。ベーコンもブロック状に。唐辛子は小さく刻んで種を取り除いておく。
下ごしらえ2:パスタを茹でる準備。お湯を沸かして塩を入れておく。
手順1:ニンニクと唐辛子をオリーブオイルに浸ける。そのまま加熱できるようにフライパンで。理想はペペロンチーノと同様に30分は浸したいけど、そこは好みで。今回はたぶんそんなに浸けていない(わたしは席を外していたので未確認)。
手順2:火をかけてニンニクが色づいてきたら、パスタを茹で始める。
手順3:ベーコンとアーティチョークをフライパンに投入。中火で炒める。
手順4:パスタが茹で時間に達したらパスタ側の火をとめて、茹で汁をすこしフライパンへ。おたま1杯ほど。そしてフライパン側の食材と混ぜ合わせて乳化させる。
手順5:乳化したオイルに茹でたパスタをしっかり絡める。
手順6:お皿に盛りつけて出来上がり。
◇
見出し画像の写真のとおり、ふんわり卵とレタスも用意して別皿で添えた。ちょっとしたサラダなんかがあると良い。
アーティチョークは薄味だけど、ほんのり旨味がある。はじめはあまり味が感じられなかったけれど、じんわりと味わいが出てくる。妻はちょっと甘みがあることに気づいた。味に敏感な長男は、逆に味がしないと言う。食の好みにもよるのか。長男は白米が大好きで、白米の品種の違いはもちろん炊き方の違いもすぐに指摘するぐらいなんだけど、食べ慣れないものはわからないものなのかもしない。
オイルパスタは、あたりまえのことだけれど、オイルに合う食材ならハズレがない。基本的な手順はペペロンチーノとおなじなので、応用が効く。名古屋で一人暮らしをしていたときに素材を変えていろいろ試していたのを思い出した。
そのペペロンチーノの基本手順は、以前に生唐辛子をつかってつくったときと変わらない。
冒頭で引用したツイートにあるように、アーティチョークは一日一画の題材としても消費できた。独特の形状が創作意欲を掻き立てる。あとで調理につかうことも、じんわりと旨味が舌に広がるのを想像しながら描いた。刺々しい外見の膨らみの奥にある可食部分。その味わいまで表現できないかなんて欲が出てくる。
アーティチョークについてネット検索すると、意外とたくさんレシピが見つかった。煮込み料理やフライなど、百合根みたいな美味しさが楽しめるらしい。ミネラル成分が豊富だとの記事も出てくる。今回のは食べ尽くしてしまったけど、またこんど手に入ったら違った味付けに挑戦したい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?