モイモイ!フィンランド紀行(十)

いつのまにか、前の投稿からかなりの月日が流れてしまいました。文章を書くのは好きだし、そこそこ書ける方なんじゃないかなぁという自負はあるのだけれど、スイッチが入らないと全く書く気が起きないのと、一度スイッチが切れるとなかなかスイッチが入らないところだけがタマにキズ。もうこれはどうしようもないなぁ。

なんで急にまた更新し始めようかと思ったかというと、率直にいうと精神バランスを保つため。ちょっとこう最近どうにもこうにも情緒不安定だから、どっかでバランスをとる必要があって、その手段が僕にとってはこういう形だった、という説です。実際書いたところで本当に精神の均衡が保てるのかどうかは非常に怪しいところだけど。でも少なくとも、amazarashiと大森靖子の歌をループして聞く必要はなくなる。気がする。ホントかな?




で、前回の続き。ヘルシンキについた僕たちが向かったのは、マリメッコ本社。これが本当に「本社らしくない」。ここからあれだけのビジネスを展開していると思うとふわーってなる。すごいよマリメッコ。尊敬します。本社にはアウトレットと通常のショップの両方が併設されていて、一般の人もフツーに買い物ができる。で、さすが本社というべきか、アウトレット具合はすさまじく、日本でマリメッコを買いあさっている人が来たら発狂するんじゃないかと思うレベル。特に服がアウトレット価格なのが嬉しくて、日本では絶対に見ない、マリメッコのモッズコートなんかを物色してみたりした。買ってないけどね。



本社は2階建て。買い物ができるのは1階の部分で、観光客は2階には上がれない。大学の生協みたいにカフェテリアが解放されていて、そこでランチも食べられる。だけど、昼間限定。夜になってから来た僕たちは、カフェテリアをガラスドア越しに眺めるしかなかった。しょんぼり。

時間が遅かったからか、そんなにたくさん人はいなかったけど、日本人らしき人やアジア系の観光客がチラホラ。それから、いかにも近所のおじさん風の人が、自転車で来たりしていた。外の道路はゴリゴリに凍結しているけどね。どんな国でも自転車をうまく乗りこなすやつはいるんだな。僕自身は、雪道の自転車は京都で相当チャレンジしたけど、本当に危ないからもうしません。学生時代、バイトに遅刻しそうになったとき、良くやってたな。つーか明光義塾修学院教室はちゃんと元気にしてるかな。みんなちゃんと仕事についたりしてるんだろうか。あのとき教えていた中三が、大学に行ってたらもう卒業してるくらいって思うと引く。引かざるを得ない。

脱線したけど、近所のおじさんが来てたのが良いなと思った。なんだろう。生活の中に少しでもこういう、マリメッコ的なものを取り入れよう、と日常的に思っているところが素敵だと思う。日本人にはあまりない、と思う。少なくとも、日本人のおじさんはマリメッコには日常的に行かなそうだ。今はそんなこともないのかもしれないけど、デザインが毎日の生活に生きている匂いがした。まぁ、これはフィンランドの色んなところで感じたことではあるけれど。

僕はそこで、財布と小銭入れを買い、相方はお土産とペラペラのトートバッグを買った。その真っ赤なトートバックは、いま彼女のお気に入りになっている。ベージュのチェスターコートと、ミナペルホネンのバギーめのローデニムに良く合っている。

店内を回っていると店員さんがとっても気さくに話しかけてくれる。日本だと本当に話しかけて欲しくないんだけどね。素直に、とても嬉しかったです。きっと寒いからかな。人間がいるっていう実感だけで、少しあったかくなるのかもしれない。と、これを今書いているフロアには僕以外誰もいないんだけどね。やれやれ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?