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UIデザインの「センスを身に着ける」とは何なのか?を導き出してみた

何においても仕事や勉強をしていると悩むのが「センス」だと思います。

最近は「デザイナーのセンスに任せる」という言葉をあまり聞かなくなり「デザインはチームで作ろう」という大きな流れが出来た様に感じます。

しかしデザイナーという仕事が無くならないのは、
専門職には専門職なりの求められているものがあるからだと思います。

今回はその「求められているもの=センス」と仮定してアイデアを4分割にして書いていきます。


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##1.高いニーズのあるUIデザイナーとは

僕の周辺で聞く限り、UIデザイナーのニーズは右肩上がりで市場は常に枯渇状態です。

しかし、明日からUIデザイナーになれるかと言うとそういう事はなく
求められるのは『経験』のあるデザイナーです。

ここでいう『経験』というのは、
職務経歴ではなく、

『何かを生み出す時の苦しみを知っている事』
だと思います。

デザインに限らず、
 ・新しいチーム
 ・作品
 ・施策
などを0から作り出したことのある人が上記に当てはまります。

なので、学生からUIデザイナーになる人は増えていますし
他の職種からUIデザイナーになる転職組も確実に存在します。
(転職組はUXデザイナーの方が多いかも)

これは現職のUIデザイナーにも当てはまります。
苦しみを知っているデザイナーは先回りができたり、共感力が高かったり様々なバフがかかっているので、仕事のリピート率や会話のしやすさに差が生まれます。

さらに上記の経験以外で、他のUIデザイナーやUIデザイナーを目指す人と差を生み出せるのが「センス」だと思います。

なのでセンスと経験は別物です。

ではUIデザイナーのセンスとは何でしょうか


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##2.UIデザイナーにも求められるセンス

リストのデザインを作るとなったら、どんなリストを選べば良いでしょうか?色は?形は?サイズは?動きは?
以下の画像の様に、何通りもあるイメージから、コレだと思うものを選択する必要がありますね。

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出典:Adobe Blog
https://blogs.adobe.com/japan/web-how-to-play-with-adobe-xd/


幅広いアイデアの中からどれを『選ぶ』かが問われますが、これこそセンスだと思います。

ではこの『選ぶ』に着目します。

選ぶと言う行為は、知識や経験を元に2つ以上の選択肢の中から最適解を導き出すことです。

デザインは「選ぶ」の連続であり、その候補は全てがアイデアです。
アイデアが良いか悪いかの違いを選ぶことになりますね。

そして、UIデザインにおけるアイデアとは

『知識』

の事と言えるでしょう。
そしてセンスとは『知識』を選ぶこと、と言えます。

・求められるセンス
・ニーズの高いUIデザイナー

というのは
『最良の選択を行うための知識』がたくさんある人

なのではないでしょうか。


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##3.センスのもとめかた

前章で

センスのあるUIデザイナーというのは
『最良の選択を行うための知識』がたくさんある人

と書きましたが、最良の選択をどうすれば選べるのか。
これは王道邪道を知ることが近道です。

図を用意しました

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01.右上
普通ならこれだよね、という選択はセンスが良いと言えるでしょう。
模範解答というのは導き出すのが非常に難しいです。
豊富な知識を元に、王道を作ることで良いアイデアとして洗練されていきます。

02.右下
僕ならその次に、絶対無いを考えます。
「絶対無い」というのは割と簡単で、知識のある物の中から悪い物を導き出すだけです。

非常に難しいのが左側

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03.左上
思いつき=ひらめき、と捉えても良いですが

センス○ → ひらめき
センス △ → 思いつき

の方が言語化として正しい気がします。
この明確な違いは、道として逸れているかです。

王道に沿ってひらめいたデザインというのはどこか親しみやすく直感的です。しかも他との差別化も可能。
まさにひらめきでしょう。

僕の憧れはペルソナ5です。
これはリストのUIですが、主人公の頭の中とマッチしてリストを意識せずにいられます。

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04.左下

邪道に沿った思いつきデザインは、他に例を見ないだけで使いづらいことが多いです。
邪道から少しずつ王道に寄せていくことで、アイデアとしてのラインを超えられると思います。


以上の分割で、最良の選択とは
ひらめき×知識
であることもわかって来ましたね。


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##.4まとめ

このように、アイデアを4分割することでセンスの良い悪いは言語化できました。

「センスを身に着ける」とは、アイデアがどれに当てはまるのか俯瞰して考える力とも言えると思います。


では、また!


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