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メンズ客を"積極的にやらない"ある美容師の理由。


こんにちは〜。







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昔は小・中・高と野球部で常に坊主で白球ばかりを追いかけ、年中ジャージだった真面目男が東京に来たら都会に染まりに染まってすぐチャラ男に勘違いされてしまうまでに変わってしまった美容師の槙山ユースケです。




ご挨拶はこんなところにしておいて

今日は「美容師の僕が何故メンズ客を積極的にやらないのか??」というテーマで語っていきたいと思います。

(メンズ客って僕らの言い方ですが普通に言うと「男性のお客様」ってことなのであしからず。)



まず何故そんなことを書いていこうかと説明していきますと。


営業中に周りをチラッと見てみると



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あれ??男性のお客様ばっかじゃん??女性のお客様を担当しているの自分だけじゃね??


という瞬間があり改めて思い起こすと


確かに僕が担当する男性のお客様は現在両手で数えられるぐらいしかいないんですよね。


トータル数百人のお客様がいてそのウチ男性人数が10人以下ということは数%にもみたない確率でしか担当していないことになってます。


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数%ですよ?

あとは全て女性のお客様。

ここまで希少な感じになるのも珍しいな。と思ったのと




スタイリストとしてデビューする前までは「俺、メンズのお客さんしかやりたくないんだよね〜」とクセが強いじゃ済まないぐらいクソ生意気でして当時来て下さる方はほぼ男性。で女性の方はかなり少ない状況でしたが


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今や逆転満塁ホームラン状態です。

マリオカートでいうとスター取ってニヤニヤしている状態です。


意味分からない方はすみません。


話は戻りますが最終的には周りのスタッフからも


「何でそんなにメンズ客いないんですか?w」


なんて言われてしまう始末www




「だから何か??」と言われたらそれまでですし不毛な議題ではあったりしますが



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「そこで僕に何があって変化し、どう感じたのか?」


とここに書くことによって僕自身もより深く理解出来ますし、こういうスタンスの美容師もいるっていう観点でも何かの為になってくれたらな。と思います


そしてここからが本題で


僕自身じゃあもっと男性客を増やそうとは微塵も思っていない。ということへの理由や原因を述べていきたいわけなんです。


もちろん「お客様を増やしたくない」「男性の方が苦手」という話では無いのでそこんとこはよろしくお願いしますw



まず大きく分けて

1.マーケティング
2.ヘアカラー指名90%超え
3.ポリシー


を順を追って書いていきましょう。


まずは


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1.マーケティング


と自慢げにカッコ良さそうに横文字を扮しておりますがもっとシンプルに言うと「男性の方が行きたいと思えるような発信をしているのか?」ということに集約されると思います。


ちなみに


今僕が所属しているサロンのホットペッパーのページがこちら。


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スタイルがこちら。


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また僕のinstagramがこちらなんですが



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まぁメンズのメの文字も出てきてないんですw



逆にハッシュタグで「#メンズ #メンズヘア 」とか入れて検索してみると


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ズラっとどれもかっこいいスタイルが並びますよね。



これを俯瞰して見たときに結果はわかりやすいと思うんですが女性のヘアーをアップしまくってる僕と逆に男性のカッコいいのをアップしている方だと

「どっちに行こうと思えますか?」と考えるともちろん後者になると想像できます。いわばマーケティングのやり方。の違いによりかなり影響しやすいってことが分かりますね。



そして



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2つ目のヘアカラー指名90%超え。



僕のプロフィールにも記載していますが普段担当させて頂くお客様のカラーをする比率がいわば100人いたら90人は超えている。という数字になりますが

ここの何がメンズのお客様と関係があるのか??




基本的にカラーより、カットやパーマの方が男性に需要性は高い可能性があるから。ということ。


何故なら僕自身いくつか学生時代にアルバイトをしていて、その職種によってはいけちゃう人もいるかもですが


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不思議な価値観のアレか男性は黒髪でしょ。女性は明るめカラーでもOK。


なんて文化なのか風習かイメージなのかなんなのか今でも疑問的な部分があったりします。


そしてそれが尚更、「社会人」になるともうよほどベンチャーやスタートアップでイケイケな感じの人以外は黒髪の比率が圧倒的に高いはずです。


しかも何なら「異性にモテる」という要素でさえ



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黒髪が1番人気。


というトドメの一撃もあるもんですから


別にカラーしなくてよくね?そんなお金使わなくてよくね?短いし自分でドラックストアで染めちゃえばよくね?なんていう傾向が強いその中で


まーカラーが中心にやっている僕のことはきっと髪をやりたい時に彼らの眼中にないwwということが予想されやすいと思ってます。


ここもマーケティングにも関係してくる部分ではありますが「自分が勝負する市場は今どういう状況なのか?」というリサーチ力がかなり問われると思うので「ただやりたいことを、やる」のも大切ですが「やりたいことの深掘りをしていく」作業も平行して出来ると届けられるモノとしてめちゃ良いと思いますよね。



最後の3つ目


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ポリシー。


多分ここが僕の中で何よりも大切でココがあるからきっと1つ目、2つ目の事に影響してくると思うんですが


僕が美容師で楽しいと思っている瞬間はもっと沢山の女性を綺麗に出来たらめちゃくちゃ良いな。っていう気持ちが強いからなんですよね。


だって良くないですか??


僕は特に男性なので思うんですがこの国でこの日本で、住んでいる街で、学校や職場で



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可愛い人や綺麗な人、オシャレな人が1人でも自分の周りに多くいたら良くないですか??



もちろんタイプだってあるし、付き合うとかナンパするとかは全くの別問題としてやっぱり気持ちやテンションが上がると思うんですよねー

(*もう僕は既婚者なのであくまで俯瞰してみたときです)


もちろん男性のお客さまも「素敵に、カッコ良くしたい」という思いに優劣は全くないわけですが女性のお客様に掲げるそういったポリシーみたいなものとは違い



流行り。というより僕はこんな感じが良いと思いますよ?って感性を気に入ってくれる方はどうぞどうぞ。ってスタンスでそもそもが集客をしようとも思ってないし、敷居や入り口を狭くしている。んですよね



ちなみに今僕が担当させて来て頂いてる方はみな、昔からの付き合いや、アシスタントからずっと担当している方、はたまた紹介からなので

価値観や考え方が既に近しいので「ほぼお任せ」なんです。



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じゃあ今日は短めか長めか

ジェントルな感じかナチュラルか?


の2つぐらい聞いてやっちゃうぐらいです。



なのでそういったポリシーに共感してくれる方のみしか携わらず、あえて集客集客と頑張らないクローズドなコミュニティの居心地も僕は好きだったりするので



極端な言い方になりますが


●流行りやブランドを重視する方はそういう打ち出しをしている美容師さんを選べばいいし、僕じゃなくていい

●サクっとパパパっとサッパリしたい人は来て下さい

●僕が美容師を選んだ1番の理由は「周りにいる人を1人でもより可愛く、綺麗に、オシャレにしたい」と思ったから



なので全く自分の男女比率が傾こうがあまり興味はありません。


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ただ今でこそ男性が美容室に行く。というのはポピュラーになり、オシャレなカットやカラー、パーマ、スタイリングをされているメンズさんたちは沢山いらっしゃいます。しかし10年前ぐらいまでは男性が美容室??な雰囲気でしたし

この変化や新たな美意識を高めたのは間違いなくその「男性をカッコよく、オシャレにしたい!」という沢山の美容師さんがいたからこそ。

その文化や意識を僕は否定しているわけではないのであしからず。




むしろ凄く尊敬してます。


なので僕も負けないように



明日もまた1人でもより綺麗に可愛いヘアを提供しそのお客様の気持ちが充実し東京のどこかでモテモテになってくれたらこれ以上の幸せはありませんね〜。



なんてまだまだ若造な美容師が語ってみた備忘録でした。

あざます!



END








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