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なんで遠藤,海外おるん?

陽の目が当たらないことによる不都合をなくしていくこと

僕がやりたいことを一言でまとめるとこれになる。
隠れていたもの,追いやられたもの,新しいもの,陽の光をまだ浴びれていないことによって発生する不都合や嫌な気持ちを無くしていきたいと。そんな思いが根本にはある。

理由は,昔に色々あって,陽の光を浴びれずに苦しんだ経験があるから。
無関心は最も痛いし辛い。

関心=愛や,仕組み
長く続いていくもの
そういうものに興味があって,解決の手段として”デザイン”を選択した。

この冬休み,計1ヶ月間,東南アジアに来ている。

なぜ東南アジアに来たのか,その目的や理由みたいなところを話したいけど,長くなってしまうから簡潔に。学んだことをメインに紹介できればと思う。

目的

目的としては,
まず第一に「相対化する」というのがある。
デザインをする上で,色んなことを知っておかなければならない。
日本をメインに活動していきたいと考えていた(少しここも今回の旅で変わってきたかも)僕は日本の課題を見つけるために日本だけを見ていては何が課題か,何が長所かを分別できないと思い海外を見ることにした。
東南アジアを選んだ理由は,まだ未発達の場所,デザインされた場所の両方が存在していること。そして何よりも日本から近く,安い。

二つ目に,「長く続く理由」を探りにきた。
なぜずっと続いているのか,なぜ人から愛される場所なのか,なぜ発展したのか,。1000年先まで続くものを作りたいと思っているため,世界的に共通する真理を探りにこの場所にきた。
日本の老舗企業も研究したいと思っている。(先にすべきだったかもしれない笑)
短期的に,一気に跳ね上がるとか,自分の生きている時代で終わってしまう大きさにはあまり興味がなくて,もっと大きなスパンで継承されていくものを作ってみたいという思いがある。
↑ここも海外に来て,少し意見は変わった。
ただ長期的なものへの興味は,熱は冷めてない。

学び

①期待値の調整

日本人は日本人に期待している人が多いような気がしている。
東南アジアに来て,人の距離の近さ。細い路地でボールを思いっきり蹴って遊ぶ子供たちの姿を見てきた。
お客と定員の間に境目がなくて,どうしてこの状況が作れているんだろうと少し考えた。
おそらくそこには,期待値というワードが関わっていると思う。
私のもの感,みんなのもの感。
どちらの感覚も極端に寄りすぎては,バランスが悪くなり社会が乱れる。
国によっても様々だが,ベトナムはみんなのもの感がかなり強く表れている。
社会主義を選択していた国だからだと思う。
住宅が密集した地域で,まるで世界のスターかのように爆音でカラオケを熱唱する。
ほっそい路地裏で子供が嘘やろってくらい足を大きく振り翳しボールを蹴飛ばす。案の定誰かの家にボールが入る。けれどそんなこと住民も子供も気にしていない。
逆に日本だと私のもの感が強いと思う。
敷地内に自分とは関係のなかったものが入ってくると拒絶する。
入ってこないだろうという期待が不安や緊張を呼び起こし,時にはそれが怒りに変わってしまう。
人に対する期待値は,感情と密接に関わっている。
お客と定員のキャズムが広く,深くなってしまうのは,経済発展の所以だろうが,僕は少し寂しさを感じる。
確かに服屋さんで定員に声をかけられることなく,気楽に見るのもいい。
何かを消費するということ,効率を追求していくと,定員とお客の間にある意味無駄なコミュニケーションは排除されていく。
それはわかるんだけど,なんだか悲しい。
少し期待値の話とはずれてしまうが,昨日までシンガポールにいて,1000円のコーヒーを飲んでいたから,200円のコーヒーでも少し高いくらいのベトナムに入って,有難いと同時に,少し悲しい。と感じる。
この人たち,一日にいくら貰えているんだろう。そんな考えが生まれると同時に,楽しそうに近所同士話している姿も見受けられるから,経済について深く考えないといけないなと思わされた。

②長く続いていくもの

どうして長く続いているんだろう。
老舗企業を先に見とくべきだったかもしれない。
しかし,シンガポールに行ってかなりここに対するヒントをもらったし,マレーシアからシンガポールに行く時の機内で見たヒロアカからもヒントのようなものをもらった。機内で大号泣だった。笑。ちなみに日本で見ても変わらんやんと思うかもしれないが,やはり問題意識があってこその学びであって,こっちで見たことによる悟りの深さはあったと思う。
シンガポールがなぜ発展したのか,色々学んできた。まだ英語が分からないし,文章を読めるほどのものは持っていないから,アレなんだけど,分けて考えること。
ここは重要だなと思った。
街づくりとか,ってどうしても大きくものを捉えがちだけど,一つ一つ分けて考えてみる。
そこを混雑にしてしまったら都市開発は無茶苦茶なものになってしまうんだろうなと思った。
水が綺麗なところは,発展していることが多い。
その理由も,分けて考え,分けて発展させていったことも一つ大きな理由だと思う。
なかなかこの視点を持てなかった。
愛される企業は,THEというのがはっきりしている。
俺は,何屋やで,これを売ってんで。っていうのがはっきりしているところは人気なお店が多い。
ある意味印というか,マーク,デザインだと思った。

③相対化

相対化は,かなり多すぎて,書けない。
ただ日本に帰ってからもこの学びは続いていく。だからこそ,より現地の人に近く,より意識してものを見るようにしている。
これから一生相対化していくことになると思う。「ここはあそこと比べてどうだ」とか。
背景まで考えてみたらより学びが深まっていくし。同じような田舎でも家に使われている素材や宗教が違っていたり。面白い。

④小さく,短期的に実験的に始める。

愛される企業を作りたいと,デザインしてみたいと思っていた。
けれど,やっぱりそれは経営的な面であって,事業を創造する段階においては,とりあえずやってみるという姿勢が大事だと思った。
東南アジアは,日本よりも経営者が多い。
自分で事業をつくって営業している。
営業の仕方は無茶苦茶だけど,それでも自分でお金を生み出すことを知っている人は日本人よりも遥かに多い。
これは僕も見習わないといけないなと深く思った。
どんなに手元の資金がなくても,安く買って,高く売る。
このビジネスの基本原則に則ったやり方をほとんどの人が経験できているのはめちゃ強いなと思った。
日本でやりたい,いくつかのことも思い浮かんできた。

⑤括ること

初めて1人で海外に来て,今まで1億2000万人だった人の存在が80億人へと広がったような気がする。
ビジネスの相手も,会話の相手も,友達の対象も。
ベトナム人,マレー人,日本人。

母から出国前に言われていた。
「ベトナム人は優しいらしいけど,気をつけや。」
母さん,そういうことじゃないんだ。
言葉は偉大であるとともに,一括りにしたり,決めつけてしまう危うさも含んでいる。

人は人。みんな人。
みんな別れの時は,寂しいと思うし,何かを盗まれたらくそッと思う。

でも海外に来る前の僕も,どこか無意識に一括りにしていたと思う。
この国の人は,こんな人。そんなイメージはもう完全に消え去った。

〇〇人じゃなくて,1人の人間だ。
遠藤に優しくしてくれる人もいれば,遠藤には優しくしてくれなくても家族には優しい人もいる。遠藤に気さくに話しかけてくれる人もいれば,寡黙な渋い兄ちゃんもいる。

予算

今の予定で,この旅にかけた予算は大体17万くらいだと思う。
飛行機を常に二日前とかに取っていたから,だいぶ高くなってしまった。
17万も投資する価値はなかったかもしれない。意味をつけていくのは,ここからだからなんとも言えない。
ただ17万は高い。
かなり大きな金額だ。
それを躊躇なく使ってしまう自分をもう少し咎めないといけないと思う。

目的を遂行できているかは分からない。

けれど,あんなに怖かった海外が,全く怖さを感じなくなり,刺激が刺激でなくなってしまった。
次は,海外で仕事を生み出すとか,日本で仕事をするとか,あと電波の通らないアフリカとか,そのくらいのことじゃないと怖さを乗り越える体験は出来なさそうだ。
あと,英語,スペイン語,韓国語あたり勉強します,.笑(これ言うの何回目やねん)

あと1週間,ベトナムのどこかで生活しています。

こっちでもやらないといけないことが出てきそうで,嫌だけど,まぁ頑張る。
学校も仕事も,勉強も,そんなに悲観しなくていいかなと。
分けて考えれば,怖くないはず。きっと大丈夫,うまくいく。

怠惰じゃなくて,だるさじゃなくて,
怖さを感じれるように色々手を突っ込んでいきたいと思う。

サーフィンで学んだことなんだけど,
波に向かってまっすぐの体制だとしっかり乗り越えれる。けれど,横向きの状態で波にぶつかってしまうと転覆,もしくは波に飲まれる。
ぶつかろう。

みんなできている。さほど怖くない。
ゆーすけなら大丈夫。
そんな気持ちで2回生スタートさせていきたいなと。

必ずできる。大丈夫。

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