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『Turning point in LIFE』 ‐山﨑志緒さん


独特な人生やユニークなキャリアを歩んできた人に焦点を当てて取材していくメディア『Turning point in LIFE』。

キャリアに迷ったり、今後の生き方を模索したりしている人の何か参考になればという想いから、筆者(廣田悠介)が構想を立ち上げ、取材・執筆を通して記事に残していく本企画。

本企画の大きな特徴は、インタビュアーの人生や人柄に興味を持ち、お話を聞きたいと思ったら、直接連絡して本人と繋がれるという点。

そんな『Turning point in LIFE』の第2弾は、今から約3年ほど前に神奈川県から沖縄県に移住した山﨑志緒さん。(以下、しおんちゅ)

彼が3年前になぜ、何を考えて沖縄への移住を決めたのか。また、理学療法士をメインに、ライターや海の活動など、マルチに活躍する現在の独特な働き方とは。

今回、しおんちゅのこれまでやこれからを、包み隠さずお聞きしました。

ぜひ、気軽な気持ちで読み進めてもらえたら幸いです。

«山﨑志緒さん プロフィール»
横浜生まれ、横浜育ちの33歳。
2021年の春、コロナを機に緊急事態宣言の真っ只中に東京から沖縄へ移住を決意。2024年の春で移住4年目を迎える。
理学療法士の仕事をしつつ、Webライターやコミュニティマネージャー、時には講演のお仕事なども請け負うなどマルチに活躍。プライベートでは沖縄の海に関する活動や発信を行っている。

憧れだった理学療法士の道へ

実はもともと、体育の先生になりたかったんですよ。
昔から運動が大好きだったのが理由です。

転機は高校3年生ですね。ちょうど受験シーズンに突入したとき、

「あんた、ただ運動が好きなだけじゃ体育の先生になれないわよ。体育が嫌いな子ども達にも、思い切って体育教えられるの?」

って母親から言われたんです。

その時に、「あ、無理だな」って思っちゃって。

今後、進路どうしようかな〜って思っていたときに、ふと

「理学療法士になりたい!」

って思いが湧いてきました。

というのも、高校生のときはバスケ部だったんですが、練習中に怪我をしてしまって。

そのときに人生で初めて整形外科に行ってリハビリをしたんですが、3m位の距離かな。

整形外科の先生に、「ちょっとそっちまで歩いて行って、帰ってきて」って言われて。

そして少し歩いただけで、先生に自分の歩き方の癖を見破られたんですよ。

そのときに、理学療法士ってすごいんだな、と感動したのを覚えています。
と、同時に、理学療法士ってかっこいいなって。

そんな経験から、理学療法士になりたいという想いが湧いてきました。
多分、漠然と憧れがあったんでしょうね。

でも実は、そう思ったのは高3の夏だったんです(笑)。
周りのみんなはとっくに進路を決めている時期。

しかも当時自分は文系だったのもあり、自分は理学療法士にはなれないだろうな、ってなんとなく思っていました。

ただ、理学療法士になりたいことを親に伝えたら、栃木に文系でも受けられる大学があることを教えてくれたんです。

そこからは必死に勉強して、なんとか栃木の大学へ入学できました(笑)その後大学で理学療法に関するあれこれをしっかり学び、無事大学を卒業して千葉で理学療法士として働く夢を叶えられました!


転機となった、沖縄への移住を決断した経緯

大学卒業後には、千葉で理学療法士として働き始めたものの、職場の環境があまり整っていなくて。しばらく頑張って働いていたんですが、途中で体調を崩してしまったんです。

体調を崩したのをキッカケに休職をしたんですが、休職期間中もなぜか精神が安定していなかったんです。多分自分の場合、これといった趣味がなかったのが影響しているのかもしれないですね。

休職中も、「上司から好きなことをやりなよ」って言われたんですが、何をしたらいいかわからなくて(笑)。

その後休職から復帰して現場に戻り、頑張って働いていたときに世の中に現れたのが、新型コロナウイルスです。緊急事態宣言が発令されて、ずっと家にいなきゃいけない生活がスタートし、本当に気が狂いそうになったのを覚えています。

コロナの影響で人生が急につまらなくなってきたとき、生まれてはじめて、

「あれ?自分の人生って本当にこれでいいんだっけ?」

って思ったんです。

コロナ禍で頑張って働いていたときに感じたのが「窮屈感」でした。なんかこう、狭い世界で囚われて働いているように感じてしまいました。

同時に、コロナの影響でワーケーションがどうだとか、ライフスタイルがこうだとか世の中に変化が生まれ始めたのもあって。自分の人生やあり方について深く考える転機になりました。

そんななかで思いついたのが沖縄移住。

実は沖縄へは、前からずっと強い憧れみたいなものがあったんです。過去に何度も旅行などで訪れるほど大好きな沖縄県。いつか住んでみたいなあ、ってぼんやりと思っていました。

だから、もういっそ今移住してしまえ、と。当時を振り返っても、意外とすんなりと決断できましたね。

移住決断をしてからは本当に早かったです。東京にある「移住支援センター」に駆け込んで、とりあえず家と仕事を決めて。その後すぐに移住しました。

仕事に関しては、幸いにも国家資格を持っていたので仕事が見つからない不安みたいなのは正直そんなになかったです。

「働くために生きる」をやめたら人生が豊かに

過去に自分が書いた上記のnoteの中でもシェアしていますが、沖縄移住をキッカケに「働くために生きること」をやめました。自分が本当にやりたいことをやったり、心の赴くままに動いたりしてみようと。

実際に沖縄へ移住してみると、びっくりすることに東京にいたころよりも仕事もプライベートも充実していくのを実感しました。

通勤時間も、ほとんどないのでノーストレスですね。
東京にいたときは、満員電車に揺られること往復3時間だったのに(笑)

自分の時間が増えて、好きなことにたくさん時間を使えるようになったので、心にゆとりを持てるようになりました。お陰様で、今は心身ともにハッピーで健康的な生活を送っています。

そして、移住してより沖縄の海に興味を持つようになりました。自分が大切にしている考え方のひとつに、「恩返し」があるんです。

美しい海がある沖縄に住まわせてもらっている、遊ばせてもらっている。
沖縄県に移住してしばらく住んでいると、こんな感覚になりました。

だからこそ、自分がなにか沖縄の海に対して返していけるものがないのかなって考えるようになりました。

そして気づいたら、沖縄の海に関する活動を始めていました!笑

実際にすぐに海に行ける環境に移住したからこそ、行動したりアクションしたりして感じたこと、気づいたことを自分のInstagramで定期的に発信しています。また、環境保全活動なども行っていて、それらの発信もしています。

発信を続けていると、嬉しいことに同じく海や環境保全についての活動をされている素敵な方々とも繋がれるようになりました。

発信をし続けていて感じたのは、海に関心があるのは地元の人たちよりも外から来た人たちだということ。意外と沖縄の人たちは海に行かないんですよね(笑)
※もちろん、沖縄の人でも海に関心がある人も一定数います。

その事実を知って余計に、自分自身の発信を通して沖縄の人たちに、もっというと沖縄の子どもたちに海について知るキッカケを与えたいなあという想いが強くなってきて。

それで今はいろんなご縁がつながり、沖縄の海に関する写真展や、たまにですが講演の依頼なんかも頂けるようになりました。


「今」悩んでいたりモヤッとしていたりするあなたへ。

人生を歩んでいると、どうしても今の現状にモヤッとしたり、悩んだりするときもあるかもしれません。

だれだって、そんな瞬間は絶対にありますよね。

それが悪い状態かどうかはわからないけれども、どんなに小さくてもいいから、まずは1歩を見出してみて欲しいな、と思います。

悶々としている場合には、どこを変えられるんだろうって考えてみるのも人生において大事。環境を変えてみる、というのはとっても大切なのかなと感じます。

もちろん、新しい1歩を踏み出すのは勇気が必要だし、迷うときもありますよね。

そして自分の場合、迷ったときには後悔が少なそうな方を選ぶようにしています。沖縄に移住する選択と、しないの選択では、どっちのほうが後悔が少ないかなって考えていた。

そういうマインドを持っていると、結果的にどんな選択をしたとしても前向きに捉えられるのかなって思っています。そして新しく何かを始めるときは、新しく何かを手放すことでもあります。

沖縄に移住すると決めたとき、もちろん地元の友達となかなか会えなくなるのは寂しかったです。ただ、帰省したら会えるし、会えたときの喜びもその分大きくなるので(笑)

もうひとつ大切なのは、考えながら動くこと。考えすぎるとなかなか動けなくなっちゃうんですよね。例えば最低限、家とか仕事とか、安心できる環境を整える。

そして移住してからのことは、暮らしながらゆったりと考えるのがいいのかなと思っています。初めからすべてをガチガチに決めておかなくても、動いているうちに自然と、道が開けてくることが多いなと、移住してすごく痛感します。

ある程度余白を持って、考えながら動き続けることが大切かなと思っています。

今モヤッとしてたり、悩んでいるあなたの何かしらの参考になれたら嬉しいです。

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note:https://note.com/youknot457/

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