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『ムーンレスムーン』感想:ゲーム×音楽×物語が圧倒的なクオリティで織り成す、この現代における「自分の居場所」を探す繋がりの物語

「まるでミュージックビデオのような」ゲーム、という説明文に偽りなし。
それは長編のミュージックビデオのようであり、短編のゲームのようでもありました。

ゲームの良いところと、音楽(ミュージックビデオ)のいいところ。
それぞれが同じ物語を共有し、それぞれが最高の作品を生み出す。
楽曲の質の高さはもちろん、「ゲームに使用されているゲーム音楽」であるという観点から見ても、非常にレベルの高い音楽演出。

ムーンレスムーンはテキストアドベンチャーというジャンルの中でも、新たな展開を切り開いた作品だと思います。

主人公の女の子「ヨミチ」。
彼女は夕方から夜にかけて、気付くと別世界に迷い込んでしまうことがあります。
まるで白昼夢のように、普段暮らしている世界ではないところへ迷い込む。そこには人がいて、会話もできる。
ただ、少し「世界のルール」が異なっています。
例えば、宇宙服も何も来ていないのに、月の地表を歩いて、会話出来たり。
例えば、「涙」が対価となっている喫茶店があったり。
そしてヨミチは、そんな別世界の人と交流をしていきます。

迷い込んだ別世界は、とても居心地が良くて。
でも、ヨミチ自身、普段の生活に苦しんでいるわけではなくて。
家庭内の不和とか、友人関係に悩んでいる様子はなくて。
それでも、久しぶりに会った友達より、別世界でしか会わない友人のほうが気楽に話せたり。

ヨミチにとってそこは、なくてはならない世界ではないけれど、無くなってほしくないような世界。
そんな不安定な気持ちや世界を舞台にして、ヨミチは「自分の居場所」についての物語を紡いでいきます。
そもそも別世界とはなんなのか。そんな、自分の妄想なのかわからないような状況へ依存してもいいのか。

思春期の少女の、子供より落ち着いているけど、大人ほど俯瞰できていない、揺れ動く心。

そんなヨミチの心、そして別世界とはなんなのか。
物語が進み、ヨミチが導き出した「自分の居場所」についての結論とは。
内省的で静かで、でも確実に柔らかく温かい。
ムーンレスムーンはそんな、表面的ではない、心の奥底をすっと掬い上げるような、優しい作品でした。

ゲームはテキストを中心としたアドベンチャーゲーム。
プレイヤーが行うことは、9割方テキストを送り、文章を読むことです。
背景はヨミチや他のキャラクター、街や建物など、様々な描写がなされ、どのような場所、状況で物語が展開しているかが視覚的に理解できるようになっています。

また、プレイヤーの行う謎解き要素もあり。
文章中の特定の単語をキーワードとして抜き取り、それを指定された別の文章の空白に埋め込む。それにより、文章が完成され、物語が進んでいくというゲーム性です。

とは言えこれは難易度は高くなく、どちらかというとゲーム性を担保するアクセント的に感じました。
プレイする側としても、文章をプレイヤー自身が能動的に考え、作り出すことは、ただただ読むだけという受動的なゲームになりがちなテキストアドベンチャーを飽きさせない、丁度良い仕組みだったかなと思います。

特に頭を悩ませるようなところは無いので、クリアまで要する時間はほぼほぼプレイヤーの文章を読む速さに比例します。私はおそらく2時間とちょっとくらいだと思います。「おそらく」と記載する理由は、後程書きます。

全体として非常に短編と言えるゲーム。
こういったテキストアドベンチャーは正直、月姫リメイクの際にも感じたのですが、「文章の多さがクオリティの高さに繋がりがち」だと思っています。
もちろん冗長な文章が続き、ダレてしまうゲームもあります。一方で、文章の質が同程度であれば、短編よりは長編のほうが、物語の展開もしやすく、キャラクターの深掘りも出来ると考えます。

そんな中、このムーンレスムーンは短編でありながら長編にも負けないインパクトが存在しました。私自身、クリア後もしばらく余韻を引きずっています。
それはなぜか。
他の追随を許さない、非常に素晴らしい「楽曲」の力がそうさせているのです。

冒頭に書いた通り、「プレイできるミュージックビデオ」のようなゲーム。それがムーンレスムーンです。

このゲームには、オープニング曲、挿入歌、エンディング曲と、合計3曲が実装されています。

そして、楽曲がただBGMとして流れるのではなく、アニメーションによるミュージックビデオとして、流れます。

「インディーゲーム×音楽」のプロジェクト"ANMC"のもとに、KAMITSUBAKI STUDIOの内外から集まったクリエイターが制作した楽曲は、正直なところその曲だけで(つまり、ゲーム関係なく)高いクオリティのものでした。

それも、ただ「いい曲」というようなレベルでは無く、楽曲単体でも思わず心臓の鼓動が早くなり、全感覚が耳に集中してしまうような、魅力が溢れていました。

KAMITSUBAKI STUDIO ホームページより(https://kamitsubaki.jp/artist/anmc/)

とにかく驚いた。聞いて浮かんだ言葉は、それでした。
私の中で、ゲームと楽曲が強く関連しているゲームと言えば、JRPGのテイルズシリーズが最初に浮かびます。
当時は珍しかった歌もののゲーム音楽も、最近では全く珍しくないものとなっています。それは主題歌であり、挿入歌であり。
それでも、そんな「歌」が入っているゲームをいくつもやってきた身としても、このムーンレスムーンの楽曲は本当に素晴らしかったです。

その原因は、なんというか、「物語との綿密に詰められた圧倒的な親和性」が、きっとそうさせていたのかなと思います。
もちろん、繰り返しになりますが、楽曲ただそれだけでも本当に素晴らしいんです。

でも、このムーンレスムーンの凄いところは、「決して楽曲を『浮かせて』ない」ところにあると思います。

テキストアドベンチャーと、歌ものの曲。それらは演出としては全然別、むしろ真逆に近いものだと思います。曲が浮いてしまうこともあります。
なのに、ムーンレスムーンはその二者が相乗効果を強く生み出していました。

テキストで物語を演出したところで流れるこれらの曲は、いわばテキストで描かれた世界の「延長線上」にあるんです。
だからこそ違和感が無い、だからこそ「浮いていない」。
そして、延長線上だからこそ、ある意味でそこまでの物語をバネとして、楽曲とゲームへの没入感を非常に強くしていました。
ここが本当に新しいところで。
とにかく、他のゲームでも同じような演出が無いわけでは無いですが、それでもここまでの相乗効果を生みだしたのは無かったんじゃないかなと思います。


このゲームでは、下記の3曲が流れます。
それぞれの印象を軽く書き記しておきます。


「アウトライン・シーサイド」

  • Music / Lyrics / Arrangement:ハルハ (from harha)

  • Singer:kahoca (from EoC)

これはムーンレスムーンのデモ版やティザートレーラーでも聞くことが出来た曲で、この曲を聞いて俄然ゲームが楽しみになった曲でした。ゲームのオープニングで流れ、ヨミチとマドベという女の子の2人が主軸になったアニメーションMVとして描かれます。静かなイントロから徐々に跳ねるようなメロディとなり、サビでは一気に、夜空がパッと明るくなるような盛り上がりを見せる曲です。
何度も聞いていたものの、ゲームで初めてフルバージョンを聞いたときの印象は、何日経っても忘れられません。
とにかく、最後のサビの裏切り方と盛り上がり方が尋常じゃないんです。これは是非聞いてみてほしいところです。思わず体が動くような、聞いてて楽しい、でも曲を通してどこか寂しさもあるような素晴らしい曲でした。


「月の匂い」

  • Music / Lyrics / Arrangement:ueil

  • Singer:WaMi

ローンチムービーで初めて聞き、一番驚いた曲でした。しっとりとしていて、本当に淡くて夜道が似合うような印象のある、一度聞いただけで好きになり何度も繰り返しティザームービーを見ました。歌われているWaMiさんの声が、とてつもなく綺麗で淀みなく、このゲームに尋常じゃないほど合っているのはもちろんですが、歌いながら時折消え入りそうになるところもぐっと胸を締め付けられるような切なさで。
ゲームの挿入歌として流れますが、物語的にもかなり魅力的な、引き込まれる場面であることもあり、まさにゲームを盛り上げる完璧な曲だったと思います。
MVは3曲の中で最もシンプルで強い統一感のある印象を受けました(他の曲が散漫という意味では無く)。楽曲にもぴったりで、全体的に青く暗い背景の中、煌めく光で縁取られたヨミチとマドベ、蝶。具体的な行動があまり見えない描写、ときには観念的な描写。だからこそ、物語がどう展開するか気になる中で、楽曲の印象とゲームにおける現在の場面の印象を強くする素敵なMVでした。


「Sad Sad Hot Latte」

  • Music / Lyrics / Arrangement:春野

  • Singer:むト

  • Movie / Jacket:Jang Seokmin

こちらはエンディング曲であり、ゲーム発売時点で唯一フルで配信されている曲です。
エンディングということで、物語が終着点を迎えたときに流れる曲。
それはまさに、主人公の「ヨミチ」が、ゲーム終了時点でどのように考えているか、これからどのように生きていくかという心象をまさに形にしたような曲で、まさにエンディングにふさわしいというか、むしろ「この曲以外考えられない」という曲でした。
むトさんの透き通り、そしてどこか消え入りそうな歌声からは、ゲーム全体を通した切なさを感じ、そして曲全体を通して、どちらかというと切なさに加えて少しの力強さと、物語そのものやヨミチの悩みそのもの自体を肯定するような、希望も感じるような曲でした。

繰り返しになりますが、本当に素晴らしい楽曲でした。
MVは他の2曲に比べて、ヨミチの生活や他のキャラクターが具体的に描かれています。これもまさに、ヨミチの気持ちや今後の生活を描いているようで、納得感の強い、温かい印象を受けました。


発売直前に配信された"【ANMC】Moonless Moon Streaming Live"


どの曲も、映像も、本当に素晴らしいんです。もちろん、それはMVのある楽曲に限らず、通常時のBGMも含みます。全て素晴らしいんです。
そして何より、音楽全てが物語と濃密に絡み合い、ゲームの魅力をとてつもなく引き出している。
ここが新しいんです。

楽曲とゲームのバランス。それが非常に丁度良く、「どっちが主役」というわけでもない、「どっちも素晴らしいうえに相乗効果でどちらもそれぞれ単体以上に素晴らしくなっている」、そんなゲームなんですよね。もちろん、

各曲のMVがゲーム中で流れた後、次のエピソードに行くまでは何度も曲を聞くことが出来るのですが、もうその場面から動くことが出来ず、どの曲も何度も聞いてしまいました。

前述した、ゲームプレイ時間が「おそらく」2時間とちょっとと言うのは、私の現在のプレイ時間約3時間のうち、きっと1時間弱はただゲームを起動し、曲に浸っていた時間だと推測できるからです。

とにかく聞き惚れ、浸ってしまう楽曲。
そしてただ楽曲が素晴らしいという感想にならず、ゲームそのものが素晴らしく、物語やキャラクターの素晴らしさを含めて心に残る。

ムーンレスムーンは、そんな新しく稀有な体験をさせてくれたゲームでした。

もちろん、ゼルダやエルデンリング、ポケモンやファイナルファンタジーのような体験がしたければ、このゲームは合わないと思います。アクション性も無ければ、短い時間で終わるゲームです。
ただ、それでも感じるものは多く、特にこの「ヨミチ」というキャラクターの、「居場所」に対する葛藤はなかなか感じることの無いテーマであったと思います。

出会いや別れにおける気持ちが、暑苦しくなく、しかししっかりと物語の中で重要なピースとなっているムーンレスムーン。そこには、変わることと変わらないことというテーマもあり、プレイした自分にも、具体的には言語化できないけど、でも確かに同じように感じる部分を強く感じました。


そんな中、クリア後に下記記事を読んだところ、ムーンレスムーン制作者で物語を書かれたKazuhide Okaさんが書籍「〈つながる/つながらない〉の社会学-個人化する時代のコミュニティのかたち」を参考にされたとのこと、すぐに購入して、一通り読んでみました。

この本では様々な視点からコミュニティの変遷が描かれていますが、特にやはり、インターネットの出現と普及により、人のコミュニケーションやコミュニティが多面的となったというのは非常に納得です。
というか、身体が置かれているコミュニティとネット上のコミュニティが別物であり同時進行している、という視点は、今までにない感覚でした。

これはまさに、現実世界で学生生活を送るヨミチにとって、月の世界などの別世界はインターネットのような、現実世界から抜け出す新たな世界なのかなと想像します。
なんというか、学校の授業中にこっそりスマホでネットをすることで、「本来いなければいけない」場所から、(ゲームでは身体も一緒ですが)精神面が脱出しているような感じです。

一方で、ゲーム中は別世界が消えてなくなる(元の世界に戻る)ときのきっかけが、スマホに(元の世界の)連絡が来たりすることであるのが面白いなと思いました。
このゲームでは何か儀式をして異世界にワープするとかではなく、あくまで偶然、意識が飛ぶように別世界に行くようです。ただ、少なくとも元の世界に戻るときは、現実世界からの連絡等がきっかけとなっているような描写もありました。
まさに、どの世界に意識を持っていかれるかで世界を移動するような感じ。
異世界転生とかではなく、つまり身体的ではなく、やはり精神面、気持ちの面が大きく影響しているように思えました。

このあたり、まさに現代的というか、もはやインターネットがあるからこそ、学校でも電車の中でも家の机の前でも、身体の場所がどこであろうと、あたかも別の場所に行けるような体験が出来ることに似ているように感じます。

「〈つながる/つながらない〉の社会学-個人化する時代のコミュニティのかたち」においては、主に[CHAPTER 1 現代人のメタコミュニケーションの変容(長田攻一)][CHAPTER 2 インターネット・コミュニケーションの「場所化」と「脱-場所化」(吉野ヒロ子)]から、現代のコミュニティ、コミュニケーションにおける変遷を学ぶことが出来ました。
ネットが無い時代は、とにかく学校でも会社でも、肉体も精神もその場、そのコミュニティから逃げられなかった。それが、ネットの普及とともに、Twitter(X)やfacebook、Instagramはもちろん、ニコニコ動画やLINEといった、「別の居場所」に行くことか出来るようになった。それは、居場所が増えるということでもありつつ、身体がある場所だけではない居場所でも立ち振る舞いを行う必要があるという、複雑なものとなっている……この辺りも読んでいて面白かったです。何より、ムーンレスムーンの「別世界に行く」という仕組みと重なって感じられました。

そして、もう一段面白かったのが、昨今の若者の「つながり」です。
[CHAPTER 4 若者の〈つながり〉をどう考えるか(加藤篤志)]では、友人関係の多元化についてがデータとともに示されています。
大親友にあらゆることを相談するというより、場面場面によって頼る友人が変わるような交友関係。これもまた、ムーンレスムーンというか、ヨミチのベースとなる現代社会での生活における人間関係の特徴を感じることが出来ました。

まあ、私自身、高校入学と同時にみんな携帯電話を持ち、授業中にメールしたりするような体験があったので、このあたりの感覚もある程度はわかる気がします。しかし、それはあくまで、授業中にこっそり漫画を読むとかそういうレベルであり、当時はLINEもなくメールのみでもありましたので、コミュニティという捉え方だと少しヨミチの感覚よりは古いのかなと思います。この本自体は10年前の出版ですが、今読んでも古くは感じないですし、私の学生時代からの技術の進歩と、それによるコミュニティの変遷、若者の状況が明確に理解出来たのは新鮮だったのと、まさにこのムーンレスムーンのテーマに対する理解が深まったのはとてもよい体験でした。

本、面白くて気に入ったところめっちゃ折りました

その他、ヨミチ以外の登場人物もまた、ゲームに強い彩りを与えています。
基本的に登場するキャラクターはほぼ別世界で出会う人々。彼ら彼女らの考えや常識は、ヨミチが暮らしている現実世界とは、似て非なるもの。
働きたいときに働き、休みたいときに休む人もいれば、同じ環境を永遠に続けたい人もいる。

それは現代社会にもいそうなキャラクターでありつつ、別世界という特殊な環境が混ざるからこそ、ヨミチが理解できるレベルを少しだけ超えたような存在なのです。

その、「自分が理解できる範囲を超えた距離」にいるキャラクターとのやり取りが好奇心を刺激すると同時に、見た目や立ち振る舞いは完全に同じ人間なのに、どこかやはり別の文化、別の生き方があるというのが、別世界の人間であるということを間接的に強くしているように感じました。

そのような別世界の環境に居場所を見つけそうになるものの、ヨミチはときには別世界から距離を取るように意識を変えることも。
これはネタバレになるので詳細は書けませんが、ヨミチにとっての「なんとなく居心地のいい別世界」だけだったのが、物語後半には真実が明かされ、別世界の人物も深掘りされていきます。

もちろんそのあたりのネタばらしも物語の魅力の源泉ではあるのですが、やはりそこでの見どころはヨミチの思考。
真実が明かされたときの、ヨミチの思いと、感情。
それは静かなものでしたが、しかしこのゲームの、淡くも芯のあるテーマが集約されたシーンだったと思います。

ムーンレスムーンの素晴らしさはここにあると思っています。
決してゲーム全体として派手さで勝負していないものの、シンプルながらも真摯な表現の積み重ねによって、静かに、しかし、プレイヤー(現代の人々)が共通して感じている「居場所」についてのわだかまりを顕在化しているところ。ここが心に刺さりました。

それにより、ヨミチへと感情移入したところでの、ゲーム終盤のヨミチの気持ち。
まさにその部分も、プレイヤーとして同じように感じられたからこそ、物語への納得感が特筆すべきものであったと思います。

つまるところ、物語そのものの、居場所やコミュニティに関する部分と、音楽および映像の部分。それらが全て、ぶれることなく一つのテーマを形成し、補強し合っているゲームが、このムーンレスムーンだったように思えます。

ゲームの形式として、MVのようなゲームであることは確かであり、テキストアドベンチャーの入門として非常に適した作品である一方、決して安易に作られたゲームではなく、物語やテーマの魅力が、全ての要素が高いレベルで協奏している作品でもあると感じます。

間違いなくMVも大きな魅力ではあるのですが、この、ゲームを構成する全ての要素が見事に一枚岩となっているという部分も、見えにくい部分ではありますが、圧倒的な魅力であると感じました。
個人的には、ムーンレスムーンのようなゲームが今後もどんどん増えていくと非常に嬉しく思います。それは、音楽面でも、物語面でも、ゲームの総合的な面でも。

ANMCプロジェクトの第1作としての本作、素晴らしい作品であると思いますし、今後の展開にも強く期待していきたいと思います。

短編ですので、忙しい中でもサクッとクリアでき、コミュニティという視点において非常に現代的かつ普遍的だからこそ、心に残る物語が体験できる、ムーンレスムーン。

まさに現代における「居場所」そして「つながり」を感じられるからこそ、今遊ぶべき作品だと思いますし、何よりテキストアドベンチャーとしての新機軸を開拓した、意欲作であり傑作であると思います。
ぜひ購入して、遊んでみてください。


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