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改めて「働く」ということを見つめなす

2021年読書記録5冊目は苦しかったときの話をしようか? ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」です。

USJを立て直した希代のマーケッターである森岡毅氏が就活を迎える娘のために書いた本です。森岡さんのことは、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」を見てから、完全にファンというか、勝手に師匠と崇めております。番組内での「数字に熱を込めろ!!」という言葉に身震いしました。後にも先にもあの番組を複数回見たのは森岡さんの回だけです。その後、全ての本を読むようにしています(まだ2冊くらい読めてないと思います…今後読みます)。今回も師匠のワールド全開で改めて色々なことに気づかせてもらえました。

とにかく自分の強みを磨け!

自分の人生をコントロールする選択肢を握っているのは自分自身であり、その中でコントロールできる変数は以下の3点である。
① 己の特徴の理解
② それを磨く努力
③ それを生かせる・鍛えられる環境の選択
いかに自分の特徴を見極めて、その強みで勝負することができるか。日本では平均的な人を育てる教育が一般化しており、それでは個人主義で育ってきたアメリカ人や中国人に打ち勝つことはできない。
戦略的に準備して、精神的に戦うべき、ワーク・ライフバランスと言うけども、必死に戦わなくては世界では勝てない!プロの世界は生存競争の最前線で友情や親切を期待するマインドは負けマインドである。
その特徴を生かした職能を極めることが個人の財産になる、会社の看板を背負わずとも私はこれができる!と自信を持って言えることが大切。

自分は「なんとなく流れで来てしまった」と思うことも多く、自分の強みを良く考えた上で戦略的に戦うことはまったくしてこなかったなと。流れに任せるということ自体も、ある意味自分自身の選択ではありますし、今までの社会人人生では次に出てくる自分の特徴がある意味生かされる仕事をさせてもらえてきたなと思うので、ハッピーなのですが。短い人生を考えると、改めて真剣にこの点を追求していく必要があるなと痛感しました。(センスや才能がない自分は必死で(=精神的に)戦うという点には自信があります…笑)

自分の強みの見つけ方は自分がハッピーだと思う動詞を集める

人間の強みのタイプは以下の3つに分類される。
① T:考える人=戦略性が強みになる
② C:伝える力=人と繋がる力が強みになる
③ L:変化を起こす力=人を動かす力が強みになる
自分がハッピーな状態になる動詞を多数並べてみて、上の3つに分類してみると、自分の強みが見つかる。

私は完全に「L型タイプ:人を動かす力が強み」です。振り返ってみると、学生時代からリーダー的な役割を担うことが多かったですし、今までに自分が所属するチームで何かを達成したときはとてつもない幸福感を感じました。(高校時代の学園祭での優勝やアルバイト時代の居酒屋でのサービス全国大会出場など)今も会社の打合せでも何かとファシリテーションをする場も多いです。自分としても薄々気づいていた部分ではありますが、自分の強みを再認識することができました。

強みを見つけたら、自分をマーケティングする

自分をマーケティングするといっても、基本は普通のマーケティングと同じでポイントは以下の3点をきちんと整理して、アクションをしていくこと。
Who:メインターゲット
What:提供価値 ← ここをHowと混同する人が多数、他者と差別化できるポイントは何か?
How:手法
マーケティングがきちんとできていれば、自分が所属するコミュニティーで市民権を得やすい(=あまり自分が得意じゃないことや自分の欠点なども理解してもらいやすい)。
提供価値を他人に示すために重要なことは問答無用な実績である(結果が出なければ、自分のチームを守ることもできない/結果が出れば、ヘッドハンターの情報網から隠れることもできない)。

自分をマーケティングすることの大切さは以前に師匠の本でも触れられています。私もこの点は常に意識しながら、仕事をしています。社内のメンバーが入れ替わった際に自分のポジショニングを確保するためのマーケティングや、自分の意見・主張を通すために必要となる実績や結果へのこだわりなど。

不安は挑戦の証拠

強みを見つけ、それを磨いていくアクションをしていくためには自分の行動を変革していく必要があるが、人は何かを変えることに対する自己保存本能(不安や緊張)が働く
そのため、不安を感じるということは挑戦をしている証でもある、また未来を予測する知性が高ければ高いほど、より不安になりやすい。
人が変われないのは行動の変化までにタイムラグあり、その時間に耐えられないからであり、すぐ変われないことを覚悟し、変わる努力を継続する。だから、他人が変えようと努力していることは少しであっても褒めていくことが大事
人は気持ちよくなるとすぐに成長を止めてしまうので、いかに失敗を恐れず、挑戦し続けられるか、失敗をしたとしても命を奪われるものではない。

自分も弱い人間のため、よく自己保存本能が働きます。逆に不安や緊張を感じるときこそ、自分が挑戦している証と理解して、むしろそのような状況をたくさん作り上げることで自分を追い込むことで、さらなる成長に邁進していきたいと思います!自分を安住の地には置かず、完全にドM気質で引き続き取り組んでいきます。笑
あと、人の変化に対する努力を褒めていくことも大切にしないといけないですね!

いかにパースペクティブ(=本人が認識できる世界)を広げられるか!

認識していないものはそこに存在するにも関わらず、見ることはできない、できるだけ本人が認識できる世界=パースペクティブを広げるべき。
‐ 人間はそもそも不平等である(特に知能面、優秀な人と優秀な人から生まれたこ子供は遺伝的に優秀になっていく)→ ただしユニークさを磨けば、一人ひとりが特別な価値を生むことができる
‐ 資本主義は資本家が得をする構造(サラリーマンを働かせて、巨大の富を得ることができる)で、無知であることに罰金を課されれる世界

師匠は「自分の強みをみつけ、磨き、戦略的に世界で勝負していく」ためにも、ベースとして世の中の構造をきちんと理解することが大切であることの重要性も問いています。たしかに世の中の構造をきちんと把握しないと、自分の強みを生かした戦略も作れないなと…、常に知的好奇心を持って、なぜこうなるのかを考えていく、このことは色々なところで聞いたり、読んだりする度に意識しますが、まだまだ自分の意識への浸透が薄いです…変わる努力を継続していかなくてはいけないです。
本書では一般人が資本家になる方法についても、触れています。それは株を買うことです。「株を買う」とは「会社のオーナーになる」ことなので、株を購入する会社の選択する際には企業の将来分析(持続可能な需要や構造の有無)をする必要があり、それはビジネスマンにとっても有益なことでもあると。完全に触発されてしまいましたが、株を始めてみようと思います。

最後は話がずれてしまいましたが、「働くということの本質」を改めて見つめ直す良い機会をもらいました!最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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