ユミ(30歳・無職)の天然ボケ

眠れない夜におもうこと

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最近の記事

水だけあったらよかった夏

夕方、涼しくなる頃合いを見計らって出かけた。蒸し暑いけど。手を繋いで。 コンビニに入るとむしろ寒くて、水だけ買ってすぐ帰った。それでよかった日々があったじゃないか。 それどころか水さえなくて、あてもなく歩いたとき、会話もなくて、それでもよかったけどな。乾燥した会話より、蒸すような沈黙がいい。 ふと、夏の夜の直前を思い出す。

    • あきらめる、わかる

      ふと、ようやく、過去に納得できたような気持ちになった。 あれは自分の限界だったのだと(少なくともあのころの限界だったのだと)わかった。 無限の可能性や、能力主義を信仰することは時に自分や他人を厳しく罰するとこになる。 足りないことは悪で、怠惰で、自己責任であるという態度は、あの頃の自分にあったし、周りからも同じストレスを感じていた。 みんなに、僕に対する優しさがあったはずだったけど、気づかなかった。今になってあれは(本人からすれば)優しさだったのだろうと思う。 しか

      • また会いたい人・会いたくない人

        どれだけ世界に疫病が蔓延ろうと。 会いたい人には会いたいし、どうでもいい人には会いたくないものだ。 むしろ会わない絶好の言い訳ができて幸運とさえ思うこともある。 そして反対に、 会いたいけど会う勇気がない、そんな自分への言い訳としても絶好なのであった。

        • もう少しだけ、

          また夏を迎えた。 年を経る毎に寂しさが積み上がっていくなぁ。 後悔するのは、やったことよりやらなかったことなんだよなぁ。 夏夜の切ない気持ちが若さの証拠なら、ずっと切なくていいから、このまま死なせてほしい、と思う。

        水だけあったらよかった夏

          週末を望んできた

          こんなふうに、いろんな言い訳につかえる週末が来ればいいなってずっと思ってたっけ。 自分だけ不幸なんて、つらいじゃない。みんなで一緒にがいいよなぁって。 命を守りましょう、なんて言われても 守る価値なんてないよって思うよ。そんなに大切じゃない。自分も、他人も。 なんて言っても、当たり前にまた夏がくる。水色の夏が色を失っていく。

          もう少し降って、雨

          なにが正しくて、なにが悪いかなんて、誰もわからない。 今だけみればね、良いとか、悪いとか、分かったような気分になるよ。 でも、今だけじゃないんだよ。無限に続く。 いつ、どこで、だれと、なにをしてたら、正解なんて。分かったら苦労はないから。 あなたもきっと、どこかに理由があってそうしてるんだから。見えてる景色は今だけじゃないかもしれないから。 「それでいいよ、まちがってないよ」 誰にでもそう言える人でいたい。

          なんか純文学のような一日。 素敵な人たちが沢山登場。そこで起こる出来事、会話。なにかありそうで、何もないような。何もないようで、なにかありそうな。 突然知らないオジサンが飲み代奢ってくれた時は、アオハル的な何かを感じた。多分違うけど。あと、純文学なんて読んだことないけど。

          なんか純文学のような一日。 素敵な人たちが沢山登場。そこで起こる出来事、会話。なにかありそうで、何もないような。何もないようで、なにかありそうな。 突然知らないオジサンが飲み代奢ってくれた時は、アオハル的な何かを感じた。多分違うけど。あと、純文学なんて読んだことないけど。

          辛いこと、悲しいこと、嫌なことがあってさ、 メモ帳にそれ一言だけでもキモチ書いてさ、 (ふぅ、書けた)って、 【今日出来たこと】になるの、 いいね。 今日もおつかれさま。

          辛いこと、悲しいこと、嫌なことがあってさ、 メモ帳にそれ一言だけでもキモチ書いてさ、 (ふぅ、書けた)って、 【今日出来たこと】になるの、 いいね。 今日もおつかれさま。

          虐待とシツケの違い

          いまだに母親から殴られる夢をみる。 小さい頃の記憶って、ずっと残るのかな。 . でも親を恨んだりすることはない。 サザエさんとか、クレヨンしんちゃんとか、そういうのに似たような家庭だ。 それでも、 ⁃ いい・悪い ⁃ 賢い・バカ ⁃ 立派・みっともない ⁃ きれい・きたない 価値判断の多くは、無意識に刷り込まれたものも多いと思う。 それに気づいたとしても、そこから離れてモノを考えることは簡単ではないし、 長く親と離れて暮らしていても、深いところに刻まれて

          キモいおっさんのくせに 「俺は優秀なんだぞ」 みたいなのが隠せてない、あるいは認められるとすごく嬉しくなっちゃうキモいおっさんをみて、 (うわーキモいなー) って思ってたけど、 いままさに自分がそういうキモいおっさん化しそうになってる現実キモ。

          キモいおっさんのくせに 「俺は優秀なんだぞ」 みたいなのが隠せてない、あるいは認められるとすごく嬉しくなっちゃうキモいおっさんをみて、 (うわーキモいなー) って思ってたけど、 いままさに自分がそういうキモいおっさん化しそうになってる現実キモ。

          映画

          誰と観るか、誰を想いながら観るかで、 印象が変わってしまう。 きっと音楽とか本とか絵とか、なんでもそうなのかもしれないんだけど。 「あなたがいまどう感じて観ているか」 それが常に気になってしまうので、 観賞態度としては不適切かもしれないと思っている。 . 昔好きだった人と観た映画、 タイトルすら思い出せない。 無理やりに気に入ったシーンを探したはずだけど、 そのシーン1つすら覚えていない。 それでも、楽しかった。 撮った人には悪いけど、それでいいんだと思っている

          きもちよくいたくて

          ここにずっといていいんだ、と思える場所は、これからもずっと見つからないのだろう。 「居場所」とか言ってるけど結局のところは、 自分をいちばんに扱ってほしい 大切にしてほしい 赤ちゃんかよ。 嫉妬深い僕を、 小さな自己を、 どうか見捨てないでください。 とけるようにやわいこのうつわが、いつまでもこの形でありますように。

          可能性

          5年前の自分と同い年のその女の子は、 頭がよくて、容姿もかわいくて、英語もペラペラだった。 ハッカソンで偶然同じチームになって優勝したのだが、その女の子のおかげで勝ったようなものだ。 優勝に輝いた僕らのアイデアは、現実にしたらきっと楽しいもので、 「せっかく優勝したんだから、ほんとうにこのアイデアを実現してみようよ」と、 女の子に声をかけようと思ったが、出来なかった。 ビビりでほんとにいやになる。 そうしていやな時間が流れた後、 向こうからアイデアを現実にしようと声

          雨 全て流して

          正論言って、何になる。 正論が正しいものだと信じていたかつての自分は、きっと純粋で、無垢だった。 さぞかし目の輝いた青年だったろう。 . . . 正論を吐くあなたの目は、少年のように素直で、同時に残酷でもありました。 わたしも、ついこの前までその目をしていたのでしょう。そこに正しさがあったとして、だから何だというのでしょう。 . . . 正論を言う時、人はあたかも全知全能のように振る舞って、それは刃物のように鋭くて、滲む血で染め上げて、それであなたの勝ち? . だ

          すきなねかた

          だらだら話を聞きながら寝るのが好きだ。 寝落ち。 もちろん誰の話でもいいわけではないが。 ふーん、とか、へー、とか返事するのは、あなたの話に興味がないのではなく、単に聞いているのが心地よいので、 (邪魔しないから、どうかもっと続けてください) と願っている。 そしてなにより、ちゃんと聴いている。 •••とはいえ。 会話としては成立していないことになるので、申し訳ないな、と思っている。 こうして書いてみると、とっても自分に都合のいいワガママなんだけど、そうやって過ご

          見慣れた景色が続くと、無性に不安になる

          理想の自分や、理想の状態をイメージして、現状とのギャップを埋めるために努力して、成長していく。 勉強でもスポーツでも生活でも、だれでも無意識にやったことがあるはずだと思うけど、 それは際限なく、ギャップが埋まれば次のギャップがまた現れる。 常に、欠乏感。成長していない停滞感に追いかけられることになる。 今しか書けない文章、 今しか描けない絵、 今しか感じられないキモチがあるなら、 成長なんて、いらないじゃんか。 そこには変化があるだけで、良いも悪いも、ない。

          見慣れた景色が続くと、無性に不安になる