書評 #82|スタートライン
未来に開ける可能性。それは前向きであり、自らの手によって望むものへと変えられることに気づく。日々のしがらみやそれによる摩耗は人々をより現実的にさせる。換言すれば、それは大人になるということか。
大人になっても、希望を抱き続けることはできる。心持ちによって未来は明るくも暗くもなる。志の高い人々が内なる力を発散する。フィクションと思うことは誰にでもできる。注がれた力を未来へと向けよう。軽快な物語ではあるが、時間が経っても読後の余韻が押し流されることはない。
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