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リアルゴールドで思い出す、あの頃

仕事の帰りに定期的に飲むリアルゴールド。

疲れた身体に染み渡るあの甘ったるい味。

僕にとってリアルゴールドは、あの地獄のような暗黒時代、ブラック企業に勤めていた頃を忘れないための大切な味だ。

その職場は3時になるとお茶会が始まる。

新入社員だった私は嫌々参加していた。

新人いじめが常態化している会社。

職場ではパートのおばちゃんよりも低い最底辺のカースト。

リアルゴールドは先輩社員Kがいつも奢ってくれた。

その人も変わっていて、太っていていつも体調悪そうにしていて会社をよく休んでいた。
いつも僕のことを気遣ってくれていた。
職場で仲の良い唯一の人と言ってもいい。

その人がいつも言っていた。

「まともな人はこの会社を辞めていく。」

僕も1年5ヶ月後に退職したのでまともだったのかな?

辞めた原因は女性上司Iの存在。

この人がいなければ恐らく会社を辞めなかった。

その人はルーチン業務の直属の上司。

いつもデスクに座っていて、話しかけるとこちらに振り向くことは一切なく、背中で喋る。

ちゃんと仕事をこなしているときには一切話しかけてこず、ミスをした時だけ近寄ってきて𠮟りつけてきた。

パートのおばちゃんとも結託して毎日のように僕を糞虫の様にいじめてきた。

自分は子供の面倒だなんだので定時に帰って僕は夜遅くまで残業。

精神崩壊を起こして駆け込み寺の様に精神科に駆け込んだ。

仕事を辞めた当初はめちゃくちゃその人のことを恨んでいた。

でも人間というのはすごいものでそんなことがあっても風化していく。

僕はあの頃を忘れない。

リアルゴールドで思い出す、あの頃。

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