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ヘルプマークってそんなに不快ですか?

毎度おなじみですが、私は双極性障害と共に暮らす見た目はごく普通の20代女。

色々あってヘルプマークをカバンにぶら下げるようになり、色んなことがあった。

ヘルプマークって見た目じゃ分からない障害を抱えた人がつけていることも多く、それ故に普通に差別されることもある。

ヘルプマークをつけた若い人が優先席に座っていたら、お年寄りの方に怒鳴られたとかはよく耳にする話だ。

あとこれはあまり聞いたことないかもしれないけど、ヘルプマークを見ると不快な気持ちになるだとかマジで吐き気がするという人も少なからずいるのだ。

心優しいあなたなら、まさかそんな人はいないだろう…この日本で…と思ったことだろう。そのまさかがこの日本で起こっているのは紛れもない事実なのだ。

私は先日、いつものように電車に乗りこんだ。その時間帯にしては珍しく、そこそこ混んでいた。おそらく都知事選の日と重なっていたからだろう。もちろん座る場所はなかったので、大人しく立っていたつもりだった。

そしてナンタラ駅で停車して、お出口は右側でーすというアナウンスとともに、目の前のおばちゃんが振り向いた。50代、いや60代くらいだろうか。

そのおばちゃんは私のカバンにぶら下がっているヘルプマークを見た。チラッとまた2度見した。

私は内心ごめんなさいこんなのつけててと思った。

その直後、そのおばちゃんは私をこれでもかというくらい睨みつけたのだ。こんなにひどく睨まれたのは初めてで、何だか悪人になったかのような気分を味わった。

そしてそのおばちゃん、電車を出るギリギリまで私とヘルプマークを交互に見比べた。

暑くてメンタルも不安定だった故に、私は電車の中で大号泣。たまたま彼氏が一緒だったのが幸いで、彼氏の胸の中で声を上げて泣いた。人の目なんて気にしていられる場合ではない。それでも周りの人は全く動じないので、東京って素晴らしいなと思う。嫌味ではなく。

前に誰かが言っていた。ヘルプマークを付けるということは障害者であることをアピールしていると。

確かに私がヘルプマークをついていたら、何か悪いことのように感じてしまう。見た目では分からないし、ミニスカに極太ハイヒールで歩いていたら、ただの構ってちゃんにしか見えないだろう。

ヘルプマークをつける反面、どこか舐められたくない気持ちが働いて見た目は派手にしようと務めている自分がいるのも事実だ。

きっとあのおばちゃんは、そんな私を不快に感じたんだろう。

そうは思ってもやっぱり思い出すと悲しいな。

ヘルプマークなんてどこかの川に投げ捨ててこよう、そう決意した1日でした。

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