見出し画像

天気予報でよく聞く「平年」って何?

どうも、大リーグでは投手が両リーグのホームランランキングのトップに立っているという異常事態に震えが止まらないたなかです。
#各野球漫画の主人公を格下げさせた男

天気予報でよく聞くけど
意味はあまり知らない言葉の中に
「平年」が入っているのではないでしょうか?

最近だと梅雨入りの話で聞いたりしますよね。

ぼくもnoteの記事に
「どこどこは平年より〇日早い梅雨入りとなりました。」というような書き方をしました。

何気なく見聞きするよりも
ひとつ意味を知ることで理解が深まるので

きょうは「平年」についてお伝えします。

では、そもそも「平年」とは?
「気象や天候の基準を設けるために、各地の観測値を平均した値」を指す言葉です。

例えば「気温」で見ていくと

過去30年分の各地の気温データを
どわーーーっと並べていきます。

そして、それぞれの年ごとに平年と比べて
差が大きく低いものから順に並べ直していきます。

※情報元 気象庁

そうすると
この画像のように値が割り当てられます。

結果、「平年並」に割り当てられた値は
過去30年間の平均した気温となる訳です。

日頃、われわれ気象予報士は
この平年値をよく見ていて

「あ、今日はやけに気温高くなるな」
と平年値を上回る数値を確認したら

平年よりも気温は高く季節先取りの暑さを感じそうです、なとと言って解説していきます。

平年値の項目は、気温以外にも
降水量、降雪量、風速などの観測値や

初雪、桜の開花日、梅雨入り・明け、台風の発生数などの季節変動に伴う気象現象についても平年値を求めます。

ちなみに
「平年値」は10年ごとに更新されます。

実は、その更新が明日なんです!

令和3年5月19日に気象庁は新しい平年値
(1991〜2020年)を使用していきます。

平年値が更新されることで、例えば
気温は全国的に0.1〜0.5℃程度高くなります。

降水量も各地で変動があります。

少し、ややこしかったかもしれませんが
「平年」という言葉の裏にはこういう話があったりします。

普段の生活ではあまり意味を成しませんが
天気予報を見るときに少しでも何かご参考になれば幸いです。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?