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日本海側で雨や雷雨になっているのはなぜ?

どうも、眠さのピークを超えて、余力電源で稼動しているたなかです。
#どこにそんな設備あったんや
#蓄電池みたいなやつ

さて。

今日も日本海側を中心に雨が降っておりまして

特に北陸や東北の日本海側には

黄色いマークや赤いマークで
本降りの雨となっている所があります。


この雨の原因は2つありまして

一つは、「上空の寒気」です。

この時期としては強い寒気が
持続的に流れ込んでいる状況です。

なぜ強い寒気が流れ込んでくると
日本海側で雨が降りやすくなるのか?

天気図も使ってお伝えすると

北海道の北西方向にある低気圧を中心にして

輪っかになった等圧線が
日本列島を東西方向に通過しています。

低気圧なので風の向きは反時計回り。

ですので風向きは

このように西寄りの風となります。

上空に寒気がある場合

この風によって日本列島に入ってくる空気は

もちろん「冷たい空気」です。


はい。

冷たい空気が入ってくるのはわかったけれど

じゃあなんで雨が降るんですか?

という話ですよね。

それは、上空の寒気に加えて

日本海の海面水温」が
暖かい」ことが重要です。

こちら、
現在の日本列島周辺の海面水温のデータです。

日本海の海面水温は
だいたい20℃くらいでしょうか。

これだけ見ると、ふーんとなるだけですが

平年差を見てください。

例年よりも2〜3℃くらい高くて

中国大陸に近いところは
4℃くらい高くなっています。

海面水温が高いということは

海面水温付近には雨雲の素となる
暖かくて湿った空気(水蒸気)が

豊富にある状態ということです。

その湿った空気が豊富にある海域に

冷たい空気が通過するとどうなるかというと

この温泉の湯気の同じ原理で

暖かい空気は冷たい空気に冷やされると

暖かい空気の中から
水滴がポンっと外に追い出されて

もくもくっと水蒸気がたくさん出現します。

温泉の湯気のイメージを残してくださいね。

それで、この温泉の世界を
日本海クラスまで規模を大きくします。

そこに、冷たい空気を吹かせます。

そうすると湯気のもくもくは、
雨雲クラスの規模にまで膨れ上がり

時には「積乱雲」にまで発達するのです。

これ、衛星画像で見るとよくわかります。

日本海に注目してください。

湯気、とは言えませんけど

雲の連なりが見えますよね。

これがいわゆる
温泉にできる湯気のようなもの。

もちろん日本海でできているのは
雨雲クラスのものばかりですが

それらが、西寄りの風に流されてきて

日本海側に雨雲が流れ込み
雨や雷雨になりやすい状況下である

という訳であります。


どうやらその状況はあす(金)も続きそうで

日本海側の地域はきょう(木)のような
ぐずついた天気が続きそうです。

またあす(金)はきょう(木)以上に
上空に冷たい空気が入ってくる見込みで

日本海上空には
寒気の核のようなものも見られます。

この時期に「-30℃」は、かなり強い寒気です。

その環境下だと、雨雲は発達しやすく
積乱雲が流れ込むことも考えられます。

そのため、日本海側の地域を中心に
雷が発生する確率が高くなっています。

あす(金)も引き続き

短時間の強い雨や
落雷、竜巻などの激しい突風にご注意下さい。


よろしくお願いします。

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