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【米国🇺🇸】過去最大規模の竜巻被害

どうも、たなかです。

アメリカから
衝撃的なニュースが入ってきました。

12月10日(金)の夜から11日(土)にかけて

アメリカ南部や中西部の6つの州で

竜巻が発生しました。

竜巻被害があったのは、赤線を引いた

イリノイ州、ケンタッキー州、ミズーリ州、
アーカンソー州、テネシー州、ミシシッピ州

以上、6つの州です。


竜巻は計50個以上とみられ

そのうち、
アーカンソー州からケンタッキー州にかけて

「400キロ」以上の範囲を
襲ったのではないか?と言われています。


竜巻被害が
400キロ以上に及ぶのは驚愕です。

その距離を日本で例えるとすれば

大阪〜東京間」。

ひとつの竜巻がその距離を襲ったのか

はたまた、いくつもの竜巻によるものなのか

定かではありませんが

耳を疑うような話です。


では、一体全体、なぜこんなことが
起きてしまったのでしょうか?


竜巻が発生した原因は

活発な寒冷前線の通過」によるものですが

なぜそこまで
活発な寒冷前線が形成されたのでしょうか?


先に結論を言うと

記録的に暖かかった空気と
寒気のぶつかり合いがあったからです。


被害のあった地域は
記録的な暖かさ」でした。

テネシー州メンフィスでは

12月10日の
最高気温を103年ぶりに更新。

さらに

メキシコ湾の海面水温が
平年の値を2℃以上、上回っていました。

これを見ると

高気圧が
海面を暖めていたことがよくわかりますね。

そして、ここに風の流れをつけると

海面水温の高いメキシコ湾から

暖かく湿った空気が
竜巻被害のあった地域に流れ込んでいます。

そこへ、

上空の寒気がやってきます。

このように
いつも以上に暖かく湿った空気と

寒気がぶつかりあったことで

暖気と寒気の境目に
活発な寒冷前線が形成されました。

そのため
大気の状態が非常に不安定となり

次々に積乱雲が発生。

寒冷前線通過のタイミングで
多数の竜巻が発生したというわけです。


被災した場所は
復旧の目処は立っていません。

とにかく、1人でも多くの方が
生き残っていてほしいものです。


このクラスの竜巻は
アメリカならではなところではありますが

もちろん日本でも、竜巻は発生します。

こちらは気象庁が作成した

竜巻が確認された、月別のグラフです。

台風や前線など、
大気の状態が不安定になりやすい

7〜11月」に
集中して竜巻が発生しやすいのですが

これを見ると
冬場でも確認されているのがわかります。

特に、
冬季の中では「12月」は多くなっています。


で、ここから目先の話です。

日本の南の海上を見てみると

台風の影響もあって
太平洋高気圧が育っている状況になっています。

ここに雨と風を乗せてみると

南から暖かく湿った空気が
日本列島に入ってきそうで

今週の木曜から金曜にかけて
寒冷前線が通過する見込みです。


特に太平洋側の沿岸部は
大気の状態が不安定となりそうなため

竜巻などの激しい突風や落雷には
十分に気をつけなければなりません。

気象庁のホームページにもありますが

もし、竜巻が迫ってくるような状況でしたら

すぐに身を守る行動を取ってください。


屋外にいる場合は
すかさず「頑丈な建物」に逃げてください。


また、屋内にいる場合は

窓、特に大きなガラス窓からは離れて

柱の多い部屋や
頑丈な机やテーブルの下に隠れてください。


また、アメリカでは

バスタブの中に入って
難を逃れた事例もあるみたいです。


竜巻の発生は
ピンポイントで予想することが難しいため

こちらで、発生しやすいエリアに対して

随時、黄色や赤色のマークで教えてくれます。

よければ参考にしてみてください。


とにかく、身の安全を守ることを第一に。


よろしくお願いします。

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