筆記具は生きている

経年変化は劣化だけを意味しません。
色に趣が出る、ツヤが増す、手になじむ…etc
これらは摩擦や摩耗の積み重ねによるもの。
上記のように、
劣化によって製品の質が低下するだけでなく、
質が向上することもあり得るのです。

今回は中でも筆記具の経年変化について、
紹介を交えて書きたいと思います。

文房具が好きだ!No.3

筆記具に経年変化?
と思うかもしれませんが、

あります。

そして、経年変化は当然すぐ起きません。
さらに、筆記具は毎日使うものなので、
些細な変化に気づきにくいです。
ふとした時にあれ?となります。

ラインナップは3本。

S20
スマッシュ
オレンズネロ

それぞれ解説していきます!

S20



木材の経年変化
はよく耳にすると思います。
木軸のS20も例外ではありません。
初めは少しザラザラでイマイチでしたが、半年
使っていたらツヤが出て質感も出てきました。

乾燥しきった枯れ木が潤い満ちた大樹に。
って感じ笑

しかし、
僕はもっと早くツヤを出せないか考えます。

研磨剤と水にたどり着きました。

まず研磨剤でツヤを出し、
水を含ませて潤いを出す。

多分水は必要なかったのですが、
30分でできました。

さあ使ってみよう!

「全然違う…」

毎日使ってきたからこそ、手は敏感です。
比較すると明らかに差がありました。

経年変化と単なる変化の違いに
気づかせてくれた一本です。

素人が研磨剤を使うことを否定はしませんが、
求めている質感が出るかは何とも言えません。

S20も良いのですが、
野原工芸のペンもおすすめです
木軸の種類がとても豊富だからです。
野原工芸の場合、自分好みの木軸を選ぶ作業は
ハリーポッターの世界で杖を選ぶ気持ちでした笑


スマッシュ


スマッシュは文具にハマって
一番初めに狙った筆記具です。

今では限定カラーを求めなければ入手は簡単
ですが、4年前はそうはいきませんでした。
田舎じゃどこにもなかったです。
やっとの思いで手に入れられたのは1本のみ。
だからずっと大切に使っていました。
時は過ぎてスマッシュの供給が増えたある年、
予備を買いました。

さあ使ってみよう。

「え、商品変わったのかな」
レベルで差を感じました。

スマッシュのグリップは金属に塗装がされ、
そこにゴツゴツとラバーが飛び出しています。

使っていくうちに塗装のザラザラ感が消え、
そして光沢を見せます。

スマッシュは先端とグリップが一体になって
いるため、この恩恵をフルに受けられます。
さらに!
ラバーの表面が擦れていくと手に吸い付くよう
になります。
めっちゃ気持ちいい。

使っていくほど強くなる。

まるでベイブレードのペガサスのようです…笑

オレンズネロ

     
1回のノックで芯が終わるまで延々と書き続け
られるオレンズネロ。
ガイドパイプにより芯が折れないため、
ノンストップでノンストレスです。

買う価値は間違いなくある。

しかし!
精密な作りであるからこそ壊れやすさが否め
ません。。

ものはいつか壊れる、
壊れるからこそ趣を感じさせてくれる、
そう思えた一本です。

スマッシュ同様、光沢が出てきます。
そして本当に手に馴染む。

黒の魅せる光沢は唯一無二の存在を
一層確固たるものとしています。

どちらもぺんてるの商品。
独自の塗装法でもあるのでしょうか…



筆記具は生きている

動物は体のどこかに不調が出たり、
外敵に襲われたりしてやがて息絶えます。
そして動物の種類によって寿命が違います。

筆記具だって同じです。
部品の劣化により不具合が生じたり、
落としてしまったりしてやがて壊れます。
そして筆記具の種類によって耐久性は違う。

「つまり筆記具は生きている」

「生きているからこそ、日々姿を変える」

「生きているのだから、
 恋人みたいに大切にしよう」


当然恋人なんていなかった僕は
中学の自由研究でこんなことを書き、
変態と言われてしまいました笑

ただ、大切に使おうってことは伝えたい。

文房具を粗末に扱ったり、
遊び道具に改造しないでほしい。

「文房具は泣いています」なんて言ったら
また変態呼ばわりされそうですが、
伝えたいのはそういうことです。

その上で、経年変化を恐れないでほしい
むしろ成長と思うべきです。

少しでも筆記具の経年変化に敏感になって
いただけたら幸いです!

以上!


おまけ

筆記具と違って日常は急激に変化する。

大学のオンライン授業が開始。

先生も自分たちも苦戦しながらの
この感じはとても楽しい。

まだ話したこともない人との
オンラインでのやり取りも新鮮すぎる。

さらに、ご無沙汰していた「課題」が出る。

どんどん余裕がなくなっていく。

しかし焦る環境ほどワクワクする人間だ。

よく変態と言われる。

そして自分がこの環境に早く慣れなければ

そう、変態だ。

形態を変えることである。

自由研究で変態呼ばわりされた自分よ。

今こそ変わるときだ。


何が言いたいか、
慣れるまでnoteの更新頻度を落とします…
ただすぐ慣れてやる!ってことです笑

では、おやすみなさい笑


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