42歳からジャズ2:トランペットの先生を変えたときのこと
45歳の時にトランペットの基礎を教わっていた先生を変えました。
きっかけはアルル音楽教室で開かれた楽器演奏者のためのアレクサンダーテクニークのワークショップ。ワークショップの後に復習のために教室に残っていた受講者の1人から「いつまで経っても音が出ないなら先生を変えてみたらどうかな?」と言われました。ジャズトランペットを習い始めて3年余り、アルルでトランペットの基礎を習っていたものの先生の言うことを理解できずに自己流を続けていました。練習すればするほど唇が振動しなくなりトランペットの音がますます出なくなっていましたジャズトランペットの課題も全く手がつけられず焦り何募るばかり。そんな時でした。
先生を変えることなど考えたことはありませんでした。他にトランペットの先生がいることも知りませんでした。アルルの受付で聞いたら別の先生に空きがあったので早速、翌年の1月からその先生のレッスンを受けることにしました。
最初のレッスン。新しい先生はトランペットの持ち方、構え方を教えてくれました。この人に教わっていけば音が出るようになる。そう思っていたらレッスンの最後に衝撃の一言。
「今月でアルルを辞めます。」
えっ、えっ?途方に暮れかけました。
「今月の最後のレッスンから後任の先生が教えます。音大の後輩です。」
3人目の先生は私の体の状態、顔の状態をよく観察し、音を聞いてくれて細かなアドバイスを分かりやすい言葉でしてくれました。そのおかげで少しずつ音が出るようになり、指が動く様になり、姿勢も良くなってきました。詰まってブリキのおもちゃのようだった音が響く音に変わってきました。音域も少しずつ広がってきました。拍子ってなに?という状態から少し裏拍が感じられるようになってきました。歯切れの良い音が出る様になりました。
3人目の先生には今も習っています。
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