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以前、対人支援、利用者さんに対しての思いを投稿してみた。それはごくごく基本的なこと。ご本人、家族に主体性を持ってもらって自己決定できるようにしていくこと。支援する側の思い込みでなく、本当の意味での自己決定の促しが大事。

それを全うするために、支援者が乗り越えなければならない壁がある。

主体性、自己決定の意味を取り違えたらだめだってこと。「さあどうする?」「どうしたい?」って聞くだけでは、利用者の主張が単なるデマンドとか自分勝手な我儘に受け止められてしまうことになりかねない。
対人支援の基本のもう一つは、選択肢を提示して充分な説明をすること、一つ一つの選択についてメリット・デメリットを明確にすること、その上で何を優先して何を我慢できるのか一緒に検討していくこと。利用者に考えてもらうことだけれど、利用者の考えつかない視点からの意見を伝えることが専門職としての役割と思う。
利用者の希望があってそれが全て叶うわけでなく、何故だめなのかの説明も重要。思い通りいかなくても、納得できる理由があれば人は納得する。
聴くことは大事だけれど、同じように伝えることと伝わることも大事。

事例検討とかケースの相談とかで、充分な説明ができていなかったり、みんなにいい顔をしてしまってNOが伝えられなかったり、利用者や事業者の人格否定や理解力の不足のせいにしがちな同業者を時々見かける。
自分の未熟さを棚に上げて人を責めるんじゃないよ、って思ったりするけれど、そういう人に限って自己評価が高いのは不思議。

自分自身も日々実践の中にいることは、言うまでもないことだけれど。