教員として心がけていたこと

教員として働いて9年目になります。
ここまで働いてくる中で、教科指導や生徒との接し方で心がけていたことについて書いてみます。

①教科書に載っていない内容を紹介すること
 中学校には、学習の理解度や習熟度、進度が個人によって差があります。 塾や予習で本時の学習内容をすでにわかっている子もいれば、既習の学習事項を全く覚えていない子もいます。
 特に、発問に対して「できる子・知っている子」が即座に答えてしまい、他の子が思考する前に授業が展開してしまうことは、どの教科でも起こっていることでしょう。
 そのため、私は塾や参考書には載っていないような、「実はこういうことがある(あった)んだよ」という内容を、授業に1つは入れるようにしていました。みんなが同じ目線で、知的好奇心から「授業がおもしろい」という感覚を感じてもらいたかったためです。

②子どもにリスペクトの気持ちをもって接すること
 職員室には、子どものことを悪く言う先生がることがあります。
 私は、このような先生が苦手でした。もちろん、愚痴っぽくなってしまうことはあるのはわかりますが。
 子どもに言うことは、自分もしっかりやる。
 逆に、自分ができないときがあることは、子どもにも責めない。
 「大人」や「先生」という立場を使って、子どもたちに対して失礼なことをしないように気をつけていました。

③既存のものをそのまま使わないこと
 学校は、利益を求める場所ではありません。
 また、「教育」というのは効果が目に見えるものではありません。
 そのため、様々な場面で「何とか乗り切ればいい」という感じがある気がします。「なんとなく」で進むことも多いです。
 そうすると、例えば学校行事や総合学習を計画するとき、「去年よくなかったところを直す」という考えが先行し、「よりよくする」という観点があとになってしまいます。 資料もそのまま日付だけ直したものが多いです。
 …でも、これは仕方のないことだと思います。なぜなら、学校は忙しすぎるからです。
 忙しすぎる、というのも違うのでしょうか。やらなければならないことに対して時間や体がどう考えても足りない、という感じでしょうか。
 とりあえず、「去年のそのまま」という感じの資料で溢れています。
 これはやめようと思いました。自分のプライド的なこともありますが、1つでもいいから何か変えたり改善したり見やすくしたり、ということを意識していました。
 …とは言いつつ、自分も忙しいときは、やっちゃっていたかな。

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