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まずは会話 〜最軽量のマネジメント〜

偉いってなんだろう。社長は偉いのか、部長はどうなのか、メンバーは偉くないのか。
様々な本で言われているがそれぞれの役職は「役割」にすぎない。どの役職だから偉い、ということはないのだ。
このことには2点が示唆される。

・役職に驕ってはいけない
・役職に背負わせすぎてはいけない

役職が上だからなんでもできていなければいけない、メンバーよりも強い存在にならないといけない、なんてことはない。今回読んだ本はこちらです。

以下要点の記載。

マネージャーの最大役割は「意思決定」

マネージャーって何やる人なのか、という問いに対しては「意思決定をする人」が適切である。1兆ドルコーチにもあったが、メンバーの様々な意見をもとに「決める」ことが最重要である。

意思決定をするためには何が必要なのか。それは「正しい情報」を引き出すことである。
正しい情報を引き出すためには何が必要か。それは「心理的安全性」である。
心理的安全性のためには何が必要か。それは「雑談(コミュニケーション)」「説明責任/質問責任」である。

雑談

雑談におけるポイントは以下。

・多くの人と雑談をすることで情報の食い違いを見つけることができる(事実は一つでも解釈は人様々)
・「みんな言ってます」のみんなは存在しない。繋がりが不透明だから起きている。
・マネージャー(意思決定者)にとって「わからない」が一番怖い。だから雑談する。
・人間関係の構築→承認欲求を満たす→自己実現欲求を満たす

いかなる状況であれ雑談(1on1)を行って「わからない」を解決しよう。
そして情報の食い違いや「みんな」の存在を消す。
会話量が増えることで関係性が構築され、承認欲求を満たし、自己実現欲求を満たすことができ、活きいきとした職場環境を形成できる。

説明責任/質問責任

マネージャーは全ての事項に対して説明責任がある。一方でメンバーからも質問をすることに対して責任を課す必要がある。
これはメンバーと会話の上で認識してもらっても良いかもしれない。

その他ポイント

最初は狩猟動物として、みんなで獲物を仕留めるための集団が生まれました。次に、農耕を初めて「村」というチームを作り、大量に稲を生産できるようになりました。その後に「村」の役割分担を行うことで人は「貨幣」を発明し、一つの基準として設けた。「会社」はその貨幣を稼ぐために作り出した「チーム」である。ただそれだけである。会社は「チーム」の最終形態ではない。
そして「会社のために働く」なんてことは無くて良い。会社は、チームは手段であって目的ではない。

まとめ

眼から鱗、のような話ではない。けどマネジメントにおける重要性を再認識した。
・正しい意思決定する
→そのためには「会話して正しい情報を得る」「ファクトフルネス」
・働きやすい環境を作る
→そのためには「会話してメンバーの承認欲求を満たす」「会話してその人の意思に沿った仕事をさせる(mustとwillの接続)」

たくさんお話しすることがマネージャーの仕事ですね。気の良い仲間と会話することが仕事。なんて楽しいのだろう。

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