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そうだ、宮城に行こう!〜仙台から川渡温泉まで〜⑥

1年以上も間が空いてしまったけれど…せっかく書き始めたのだから完結させよう、と思って続きを書く。


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●熱いの限界を超えたお風呂

自炊での夕食の後は、待ちに待ったお風呂タイム。
「いざ温泉へ…!」と意気込んだはいいけれど。熱いと噂の貸切風呂、本当に想像を超えて熱くって驚いた。2月の夜という寒さ、そして湯掻き棒でしっかりとかき混ぜ、さらには加水してもなお…耐え難いほどに熱い!!

わりと熱めのお風呂も平気な方だと思っていたのだけれど、その自信は完全に打ち砕かれた。信じられないくらいに熱くて、それでもしばらくは耐えたけれど、数分でギブアップ。。。

時間帯で温度が違うそうなので、それもあったのかもしれない。水で埋めてなおこれまで体験したことのない熱さに「これはさすがに無理だ…」と貸切風呂は諦めて、しょんぼりと普通のお風呂へと移動。

こちらは余裕の温度、むしろもう少し熱くても大丈夫というくらいだったのでのんびり浸かる。くつろいでいたら、自分以外の唯一の泊まり客の方も入って来られて。ちょっとだけ雑談させていただいて、こういう会話に「ああ旅先だなぁ」と実感する。


●瀬戸内の民、雪に興奮する

そして、翌朝。
起きたら雪が!積もってた…!!

温暖な瀬戸内地方の民なので、これだけしっかり雪が積もっているというのは数年に1度あるかないかの非日常。嬉しくなって、朝風呂を済ませたらさっそくカメラを持って、雪の中の散歩を開始。

いやなんかもう。雪がいっぱい積もってる!という事実だけで興奮してくる。ちゃんと雪仕様のブーツも準備してきたので、あちこち歩き回ってみて…「誰も歩いてない雪道というのは、歩くのにかなり体力を使う」ということを知った。反対に、誰かの歩いた跡を通るとだいぶ楽に歩ける。

知っている人に撮っては当たり前のことなんだろうけれど、”体験を通して知る"という楽しさはいつ味わってもワクワクする。

それから「雪の降る中で風が吹くと、目尻に勝手に涙が溜まっていくし体力が奪われる」ということにも気がつく。地元で雪が降った時には感じられないことだ。


●突然のランチ難民

そんな風に自分にとっては滅多にない体験に浮かれ心地で、時折り雪と風が吹く中を1時間半くらい歩いたと思う。

おかげで宿の前まで戻ってきた時にはもうよろっよろで。「何か食べねば…もう無理…」と思ったのだけれど。行こうと思っていた近場のカフェに向かうと、なんと"この月は閉店中"との貼り紙が。

突然のランチ難民。

手軽に何か購入しようにも、徒歩圏内にコンビニなんてもちろんなくて。「え…こんなよろよろなのに、ここからまたどこかに歩いて行かなきゃなん…?」と、その事実に愕然としたのだった。


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