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日々少しずつ成長したいならばメモは必須

皆さんはメモを取る習慣がありますか?
僕には長い間、その習慣がありませんでした。しかし、医学生での病院実習や研修医時代に、積極的にメモを取るようになりました。

その結果として、以前よりも短時間のうちに、知識や技能を身につけられるようになったと感じています。

その理由は何なのか、僕なりに考察してみようと思います。

①一瞬で忘却されるはずだった内容を、自分の頭の中で整理できる機会を得られる

人間は日々あらゆることを見たり聞いたりしています。その内容を全て記憶してしまうと、頭が簡単にパンクしてしまいます。その防御策として、不要な情報は直ぐに忘れるような構造になっていると、僕は考えています。

例えば、今後に役立つような良い経験をしたとしても、脳はそれを役に立つ情報かどうか判断し、必要なものだけを厳選して、記憶にとどめているわけです。

では、役に立つかどうかを判断する基準は何でしょうか?

様々な書籍などで言及されているのは「思い出す回数」です。
思い出される機会が多い情報ほど、優先的に脳に記憶されると一般的には考えられているようです。

メモをすることで、何らかの役立つ情報を
自分の脳で考え、自分なりの言葉で文章にする
というプロセスを経由することとなります。

このメモするプロセス自体が、1回の想起(=アウトプット)となるため、脳にとっては大事な情報だと判定される可能性が高いわけです。

「経験した直後にメモとして言語化する」という脳の活動が、あるのとないのとでは、記憶の長期保持に大きく影響を与えるのではないかと個人的には考えています。

②書いたメモを何回も見直すことで、貴重な経験を長時間経過した後も、追体験できる

メモの内容は「そのときに重要だと感じたもの」です。
それをメモなしで、何度も思い出すことができるような超絶記憶力人間ならば、メモの必要はありません。

しかし、僕を始めとした一般人には、重要だと感じた経験ですら、数日が経過すると記憶が薄れてきてしまいます。そして、同様の失敗を繰り返すような事態が、残念ながら起きてしまうわけです。

したがって、そのときに重要だと感じた情報をメモとして残し、定期的にその内容をチラ見しておくことで、記憶を薄れないように対策できます。

凡人が一日一日で経験したことを、積み重ねながら成長していくためには、メモは救世主なのです。

まとめ:自分を凡人だと思う者は、メモによって記憶力をドーピングするしかない

人間の記憶は脆弱なものです。
何回も思い出すことで、脳には強く刻み込まれます。
このシステムは、脳の”取扱説明書”みたいなものだと考えられます。

脳は基本的に忘れる構造になっていて、何回も思い出した情報のみが、長期的に保持される

この事実を踏まえると、何らかの形で、これまでに自分が経験した内容を保存し、いつでもアクセスできるような環境にしておくことが、自分の記憶力の強化につなげられるということになります。

僕としては、日々の仕事で瞬間的に重要だと感じたことを、ipad miniにpencilで一言二言で殴り書きしています。

そして、勤務終了後にそのメモを斜め読みして、なぜそのようなメモを残したのかを、思い出してみています。
そして、メモを残したときの感情と情景を思い出しつつ、新たに生じた疑問点などを、更に書籍などで調べ、簡単に纏める作業を行っています。

メモを残していなかった頃と、現在を比較すると、明らかに知識定着スピードが違います。

もし、記憶力に難がある方は、この方法を参考にしてみてください。
誰かのお役に立てれば幸いです。

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