自己愛性パーソナリティ障害の夫、境界性パーソナリティ障害の妻
前回の記事で、私たちは共依存夫婦だということ、お互いに『性格の問題』で済ませられない程のパーソナリティ障害であることを書きました。
お互いに様々なパーソナリティ障害をこじらせているのだと思うのですが、一番当てはまるのは、夫(以下、我央くん)は自己愛性パーソナリティ障害で、私は境界性パーソナリティ障害だと思います。
今日、この動画に出会って、私たちに当てはまりすぎて笑ってしまいました。(AIが勝手に動画をオススメしてくれるから助かりますよね)
自己愛性パーソナリティ障害の人と境界性パーソナリティ障害の人は互いに利害が一致するから惹かれ易く、共依存になりやすいんですって。
どちらも一般的には『厄介な存在なので関わろうとせず距離を置け』と危険視される存在だそうです。
その危険な存在の組み合わせが私たち夫婦ということで、これは本当に問題視して向き合わないといけないことなんだなと思いました。
今後のためにも、この動画で紹介されていたことを簡潔にまとめておこうと思います。
自己愛性PDと境界性PDの特徴
自己愛性パーソナリティ障害の特徴
境界性パーソナリティ障害の特徴
自己愛性PDと境界性PDの共通点
対人操作性
我央くんは自分に反対する人に対しては「お前おかしい」「アイツおかしい」と非難して、どんな場面でも自分が正しいというスタンス。
自分が言ったことで相手が不快になったら「受け取り方が悪い」。
相手が言ったことで自分が不快になったら「言い方が悪い」。
怒ると激しく激昂したり、物に当たったり暴力につながるので、周りは自分の意見を引っ込めるしかなくなる。
私は不安から「それって私が嫌っていうこと?」「私さえいなければあなたの人生は好転する?」という『自分が邪魔な存在』という想いが根底にあるので、それを否定するために周りは気を遣うはめになる。
私は我央くんに対してだけこうなりますが、友達と我央くんの話をしているときなど「私がいない方が我央くんは良くなる」みたいな話をすると周りも巻き込まれることになってしまう。
強い怒り
我央くんは声を荒げて怒り狂い、物にあたり、酷い時には手を出してくる。
私は感情を露わにするとすぐに涙が出てしまう人で、我央くんとの話し合いではあまりにも話が通じなさすぎて「なんでそうなるのよ。そんなこと言ってないでしょ!」と泣きじゃくる。
本当は自信が無い
我央くんは仕事を頑張らなきゃいけないと頭では分かっているけど、楽な方、楽しい方に流されて堕落した生活をしてしまう。自分でも思う通りに出来ていないとわかっているけど、それを指摘されると身構えて怒り狂う。
他人の仕事を批判することで、まるで自分が仕事をできているかのような錯覚に陥っている。
私は自分が我央くんを縛り付けていないとまた裏切られるんじゃないかと思って不安だが、縛りつけるほど我央くんが窮屈になって結局裏切られるんじゃないかという不安もあって、身動きが取れなくなって「こんな思いをするならもう別れたい!一緒にいたいって言ったのはそっちでしょ!だったら私を満たしなさいよ!」と爆発する。
人に依存的(他人が必要)
我央くんが今ゲーム中毒になっているのはこれが原因。
他の人とチャットをしながら進めるゲームで、リーダーシップがある我央くんは皆に頼られているし、自分に従わないユーザーは排除することが出来る。まさに我央くんの自己愛を満たしてくれる存在。
私がゲームを節度を持ってやって欲しいと伝えると、我央くんは「ゲームを大切にしている」「無責任に皆のことを放り出せない」「俺がいないと皆が困る」「皆が忙しくてゲームが出来ない分を俺がやってて、感謝されてる」「早朝しか話せないメンバーがいるから朝まで起きてる」と、もう私からすると奴隷のようになっているのですが、現実世界で称賛されることは無いので、ゲームの中の人に依存してるんです。本人にその自覚は皆無ですけど。
あと、不倫やチャットしていた女たちも、我央くんに色々と悩みを打ち明けていたので、そういう弱ってる女の相談に乗って頼られて、モテてる感覚を得るのが好きなんでしょうね。
私はもう恋愛では常に依存ですね。好きになってもらえた後は、嫌われる不安との戦いです。
白黒思考
もう、ほんとこれです。追記無し。
自己愛性PDと境界性PDの違い
人間関係
我央くんが私と絶対に別れようとしないのは、多分私が我央くんを称賛していた頃のイメージが強すぎるんじゃないかと思います。高校生の頃から20年以上一緒にいて、その間に何度もメンタルが不安定になった私を支えてきたという自負があるので、「コイツは俺を尊敬しているはずだ」と思ってるんですよね。自分が手塩にかけて育てた人が自分の元を去るなんて、あり得ないんだと思います。
あと重複しますが、我央くんは自分に反発する人には「アイツ頭おかしい」と非難して、どんな場面でも自分が正しいというスタンスなので、離れていく人は「好きにすれば」と切り捨てますね。
私は本当にここに書かれている通りです。嫌われる前に嫌ってやろうですね。自分から捨てる選択を取った方が、自分が楽だから。
共感性
我央くんが酷い暴言を吐いたり、暴力をふるったり出来てしまうのは、そうされたら相手がどう感じるかが想像できないということですよね。
私はここに書かれている通りです。
思考パターン(ポジティブ・ネガティブ)
記憶の改ざんというのが、我央くんにもよく起こるんですよね。自分が言ったことだろうと、私が言ったことだろうと、自分に都合の悪いことは事実を捻じ曲げてしまう。若年性アルツハイマーなのかなって心配になるくらいだったんですけど、自己愛性PDに見られる特徴だったのですね。
この記憶の改ざん現象については、動画の人が色々と調べたらしいのですが明確な答えが見つからなかったそうです。
仮説としては、記憶は強い感情を伴うと脳に定着するが、自己愛性PDの人はネガティブな感情をスルーするので、記憶に定着しないのではないかという仮説を立てていました。
あと、根拠の無い自信があるんですよね。今まで「やる」と言ってやらなかったことでも、また何も疑いもせずに「やる」と言えちゃうんですよ。
離婚の話が出る度に「俺が変われば良い」と言うんですけど、そう言い続けて2年経ちましたけど?という感じです。でも私がそう言うと「なんで過去ばっかり見るの?未来を変えるしかないじゃん」って、私のネガティブさを責めるんですよ。いや、実績が無いのに!その自信はどこから湧いてくる!?
私は本当にネガティブの塊です。全て悪いように捉える。自分でも疲れる。
嫌なことだけ凄く覚えてる。当時の嫌な記憶のまま鮮明に。
優越感
あ、根拠の無い優越感、こっちに書いてあった。
恋愛
こういう特徴があるから、お互いに惹かれあって共依存になり易いんですってー。
その他、自己愛性パーソナリティ障害の特徴
その他、他の動画で紹介されていた自己愛性PDの特徴で凄く我央くんに当てはまると思ったものを書きます。
自分の非を認めにくいので、自己愛性パーソナリティである自覚が無い
口先で「はいはい、俺が悪いんでしょ」と言うことはあっても、我央くんは絶対に謝らない。どんな状況でも、自分は絶対悪く無い。
自己愛性PDという自覚を持ってもらえれば、自分で自分の問題に向き合えると思うんですけど、それが出来ないから自己愛性PDの人とは関わらない方が良いみたいです。
話が通じない
自分の非を認めないので、話がいつまでも平行線。
そもそも相手を対等な立場だと思っていないので、話をちゃんと聞いていない。
我央くんも、『私がおかしい』と思っているのでまともに話を聞いてないんですよね。応答は出来る程度には聞いてるけど、理解しようとはしてない。
自分は特別で、周囲は無能である
若い頃は我央くんもバリバリ仕事を頑張って好成績を上げていた時期もあって、自分より収入が劣っていたり、しっかりしていない人に対して「こうしないと駄目だろ」「今後こうしていかないとね」と説教していたのですが、今となってはそういう人たちは我央くんを追い越して先に行ってるんですよ。
資格を取って収入を上げて、子供達のために一生懸命働いている。
自分だけが変わらないで周りが変わって行ってることに気付かずに、相変わらず上から目線で物を言うので側から見てると恥ずかしいです。
仕事でもしょっちゅう「なんでこんなことが分かんないの?」「何度も言わせんなよ」と言っているし、他人のミスは鬼の首を取ったかのように責め立てる。そのくせ、自分が出来ないことは学ぼうともせずに他人にやらせる。
「相手は自分を尊敬しているに違いない」と思い込む
私が我央くんに離婚を告げ、慰謝料の話をした時
「俺に慰謝料を請求するとは思ってなかった。俺はこんなに尽くしてきたし、感謝されるべきだから更に慰謝料取ろうなんて図々しいよね」
と言われたんですよね。
最初に不倫が発覚した時、私も同じように考えていて慰謝料請求なんて考えなかったのですが、もう一度やり直そうとしたのに不倫を繰り返されて、もうこの人に遠慮してるなんて馬鹿馬鹿しいと思ったんですよね。
自己愛性パーソナリティ障害の夫との付き合い方
だそうです。
私が我央くんと上手くやっていこうと思ったら、「可哀想な人だ」と心の中で同情しながら、イライラを抑えて耳障りの良いことを言って機嫌を取るしかないということか?
そう考えると、我央くんはやっぱり独身になって、悩める主婦の不倫相手になってるくらいが丁度良い状態なんじゃ無いかと思うんですけどね…
夫婦なんだからちゃんと向き合わなきゃと敵対しまくってましたが、それで結局「全部お前が悪い」となって私が傷つくだけになっていました。無駄な行動でした。
今まで性格の問題だと思っていたことが、こうやって明確に言語化されて障害であることを突きつけられると、周りがどうこう出来ることではないんだなと思います。
自分が傷つかずに一緒にいるためには、相手の言うことを間に受けずに、表面上の関係を続けるしかないみたいです。
まとめ
もっと早く、こういうパーソナリティ障害があるということを知っておけば、自分自身とももっと上手く付き合えたと思うし、無駄にお互いを傷つけ合うことを避けられたんじゃないかと思います。
現実では、間違った行動しかしてこなかった。
そのせいでもう修復が不可能と思えるくらいに関係が悪化しています。
この記事を、自分でも何度も読み返そうと思います。
私の中にも自己愛性パーソナリティ障害の要素はあります。自覚を持ちにくいと言われている自己愛性PDでありながら、我央くんと向き合うことで自分の障害に気付けたのは大きいかもしれません。
それだけでも、再構築を開始してからのこの2年は無駄じゃなかったと言えるかもしれません。
我央くんのことは変えられない。
私が変えられるのは私だけ。
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