見出し画像

私も夫も病んでいる。私たちは共依存夫婦。

最近『わたしが「わたし」を助けに行こう』という本を読み始めました。

この本の著者である橋本翔太さんは、YouTubeでメンタル疾患などの説明をしている方です。話し方とか動画の構成に独特なクセがあるので、最初はちょっと苦手だなと思ったのですが、内容がとても分かりやすく心に響くので最近はよく見ています。

私自身の境界性パーソナリティ障害とか自己愛性パーソナリティ障害とかの改善に役立つかなと思って、この本を読んだりYouTubeを見たりしています。
でも、知識を得る内に夫(以下、我央くん)の心の問題を認識するようになりました。

「あ、この症状って我央くんに凄く当てはまる」「これもだ」と、様々なパーソナリティ障害を抱えていることが認識出来ました。
それまで『性格の問題』程度にしか捉えていなかったのですが、障害なんだとわかると、我央くん自身が問題を認識して対処しないと解決しないことなんだなと思うようになりました。

現実逃避する夫

先日、我央くんがウツになりそうだという記事を書きましたが、多分ウツ状態というよりも回避性パーソナリティ障害に該当するのだと思います。

今ゲーム中毒になっているのは、きっと回避性パーソナリティ障害と自己愛性パーソナリティ障害が関係しているんだろうなと推測します。

現実世界では自分を責める人ばかりだが、ゲーム世界では自分が頼りにされて慕われている(らしい)から、そちらの世界に没頭しているのでしょう。
平日休日問わず毎朝5時6時までゲームして、お昼に起きてまたゲームして、仕事や私生活でやるべきことを後回しにして直前になってバタバタと焦って対応するようになりました。

別居解消時に「生活リズムを整える」と約束したので、今まではゲームで遅くまで起きていると私に謝っていました。(謝るだけで、行動は変えない)
でも私が放置チャレンジで文句を言わなくなったことで調子に乗ったのか、今朝なんて朝7時までゲームをしていて呑気に「おはよう〜」なんて言ってきたので「おはようじゃないよ我央くん」と強めに言うと、無言で私を睨みつけてきましたよ。
前の私だったらそこから説教を始めましたが、その反応を見たらもう何を言っても無駄なんだなと悟って、私もそれ以上は言わずにその場を去りました。


私たちの馴れ初め

我央くんと私は高校生の頃から付き合っていました。当時の私は良い成績を取ることに囚われ鬱になっていて学校をやめようとしていたのです。
そこへ現れた我央くんは救世主というか、王子様のような存在でした。

単に気性の荒い性格だと思っていた

普段はとても優しい我央くんですが、当時から怒りの感情が湧くと物にあたったり、酷い時は暴力を振るう人でした。
お母さんのことも突き飛ばしたり、「シね!!」と何度も言ったり、実家のガラスを殴って割ったこともあったし、ふすまなんかも破れていました。
私も何度か暴力を振るわれたことがありましたが、私のためにしたことだと言われて、キュンとなってしまう精神状態だった私には、暴力を振るわれることの重大さが分かっていませんでした。

運転中に煽り運転をされた(と我央くんが判断した)ら、私が乗っていようと関係なくカーチェイスを始めるので何度も怖い思いをしました。

結婚してからも物にあたるのは治らず、今のマンションもドアに穴が空いたりしていますし、仕事でお母さんと電話していると「シね!」と叫んでいることもあります。
私へのDVも何度かありましたが、別居解消後に「次暴力振るったら即離婚だからね」と告げてからは私への暴力はありません。念の為最後のDVのときのアザは写真に撮りました。
でも物にあたるっていうのもDVに該当するんですよね。
もっと言えば、声を荒げて威嚇するのもDV。でも我央くんには自分がDV夫だという認識はない。

そして私自身も、我央くんのことを「気性の荒い性格だな」と認識するくらいで「怒らせた私も悪かったよな」とか「私のために怒ってくれてるんだよな」とか思っていました。
私以外の周りの人も、段々と夫を刺激しないように接したり、離れていくようになりました。

病んでいる夫に惹かれるのは、私も病んでいるから

付き合う時、我央くんの同級生から「もうちょっと考えた方が良いんじゃないの?」と忠告されていました。
結婚するときも、両親から反対されました。
離婚すると家族に伝えた時、親友と姉からは「別れた方が良いってずっと思ってたよ」と言われました。
周りの人はきっと、我央くんの問題が『性格の問題』といえないくらいの度が過ぎたものだと分かっていたのでしょう。

でも私はそんな我央くんが情熱的でロマンチックで、傷付いた可哀想な子犬のように感じられたのです。
私にとっては鬱やパニック障害を患った私を救ってくれた王子様。大好きだったんです。
そう感じてしまうのは、私も様々なパーソナリティ障害をこじらせているからだったんですね。

2年前に離婚を決めた時、確かに一度は我央くんに見切りを付けました。そのときは「全部の人間関係を断ち切って、仕事も辞めて、知らない土地で0からやり直したい」と我央くん自身が何度も言っていたので「この人は病気なんだ」と認識出来て、離れた方がお互いのためだと思えました。

でも離婚が現実的になると我央くんは私にすがりつき、別れないで欲しいと懇願してきて、別居期間中は毎日「戻ってきて」「俺がバカだった」「一緒にいてくれないと頑張れない」と言ってきたんです。
私が普通の精神状態なら「なに今更言ってるんだ」と思えるのでしょうが、私自身も精神状態がおかしいので、私にすがりついて私を取り戻すためなら何でもするという我央くんを、自分を満たしてくれる都合の良い存在だと思ったんでしょうね。
「我央くんが頑張るなら私は支える」なんてかっこいいこと言いながら、きっと裏では「私の寂しさを埋めなさいよ」となっていたのです。

その後モンスターワイフ化してしまったのも、我央くんのためと言いながら「早くちゃんとして私を安心させてよ!」という下からのコントロールだったのです。

好きとか愛とか情とか、そんなもんじゃないんですよね。ただの依存。
別居していた期間に「疑心ちゃんが居ないと生きる気力が無くなった」という我央くんも、私のことを愛しているから一緒にいたいんだと思い込んでいるようですが、多分違うんですよね。
自分を一番愛してくれるはずの人が離れていってしまう恐怖に耐えられないんですよ。我央くんにとって母親は自分を愛してくれる存在では無いし、お父さんは幼い頃に離婚しているので、愛を注いでくれる存在は私しか居ないんです。
お互いに依存しているだけなんですね。それを愛だと錯覚してるんです。

夫から精神的に卒業したい

メンタル疾患の知識を得るたびに、自分自身の問題を正確に認識できるようになっていきます。
でも我央くんが自分の問題を認識することは無いような気がします。
我央くんは私たち夫婦の喧嘩が全て、私の精神状態が悪いせいだと思っているのです。
我央くんの裏切りが私を不安定にさせたということは我央くんも認めていますが、我央くん自身に問題があるとは少しも思っていないのです。

メンタルの問題は自分自身が認識して治す努力をしないといけないんですよね。
それなのに私は我央くんの問題までも『一緒に治そう』としてしまったのでモンスターワイフになり、我央くんも反発して悪化しているんだと思います。

パーソナリティ障害の人と接するときは「あなたの言動に私は何も影響を受けませんよ」という姿勢が大切みたいです。周りが気を遣ったりすると、そういう態度を続ければ自分が守られると学習して悪化するみたいです。
私がそれを心得て、自分だけでも気持ち穏やかに過ごせれば、精神的に自立した状態だと言えるのでしょう。

今までにも「我央くんを放っておこう」と意識してきましたし、そう心がけるとnoteにも書きました。
でもそれは、「放っておかれたら我央くんは寂しさを感じて、私の方を見てくれるんじゃないかな」というお試し行動の一環でしかなかったと思います。
シタ夫を信じて放置する私って健気でしょう?可哀想でしょう?」という気持ちが隠れていたんだと思います。

きっと私の精神状態がしっかりしたら、我央くんと一緒にいたいという感情は消えて「無理ムリ。逃げなきゃ」ってなるんだと思います。

私自身が我央くんと生活をともにしながら、我央くんに対して「影響を受けません」という態度を貫き、更に私のメンタルケアを出来るなら問題ないのですが、
今はお互いに負の影響を与え合っているので、多分ちゃんと離れてお互いに自分のメンタルケアに集中した方が良いんだろうなと思います。

ただ、新生活を始めることも、今までの生活を捨てることも、かなりのストレスになります。やることが山積みになるし、不安要素も増えます…
とりあえず今の生活を安定させたまま私自身の精神を整える努力をするべきなのか、それとも自分に鞭打って離婚に突き進んで、落ち着いてから自分のメンタルを整えるのか…

我央くんから離れれば、私の睡眠が改善してメンタルが整いやすくなるのは間違い無いかなと思いますが…

今までずっと同じところでグルグル回っていたように思いますが、「これは障害なのだ」と認識出来たことで、違う考えができるようになる気がします。
まずは、障害に気付けたというところまでで今回の記事を終えます。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

【追記】
もう少し私たちのパーソナリティ障害の解像度が上がってきました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?