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『書くことで生きていく』記念日

12月上旬。

労働環境を変えたいという思いがあって仕事をやめたものの、今後自分はどうすればいいか全く分からなくなっていた。

今後の目標や夢、やりたいことがわからなくて人生のレールが全く敷かれていなかったのだ

2016年12月16日。

この日、恵比寿のガーデンプライスで行われたトークイベントに参加した。

自分でこういったイベントに参加するのは初めてだったためすごく緊張したのを今でも覚えている。

きっかけは、カツセさんのツイッター。

そもそもさえりさんの妄想ツイートのファンでそこからカツセマサヒコさんという男性目線の妄想ツイッタラーがいることを知った。

初めは単純に二人のツイートのファンで、そこから徐々にTL流れてくる記事を読むようになる。

そう、まだ純粋で無知の私は見事にカツセマサヒコという名の広告からメディアへの流入をさせられていたうちの一人であった。

ライターという仕事があることを知ったのは、ちょうどその頃。

世の中には『作家』になる以外でも文章を書いてお金をもらってる人もいるのかと驚き、そして憧れを強く抱いた。

私も人の心を動かす文章を書いてみたい。

SNSで影響力のある人間になりたい。

と、ただ漠然と二人を理想像として自分に重ね合わせ夢を見ていた。

しかし、執筆も編集も何の経験もないところから始めることへの不安はどうしても拭いきれなかった。

今まで包丁とフライパンしか握ってこなかった腕でできるのか。

文章を書く技術どころか、キーボードもまともに打てないそんな状態から果たしてライターになれるのか。

「まずは何から始めればいいのか」という途方もない迷路に入ってしまった。


そんな時、カツセさんのTLを泳ぐ無数の妄想ツイートたちの中に一つだけ雰囲気の違う、きっちりとした文章でイベントの告知があることに気づく。

内容は『#企画テク』。

冷静に考えたら編集者でもない私が行くようなイベントでは決してなかった。

けれども、まずは会って話を聞いてみたいという感情が先走り、いつものことながら脳より手が先に動いていた。

どうやら私の行動の大半は脊椎反射で動いてるらしい。

イベントは『カツセマサヒコさん×かっぴーさん×佐野恭平さん』という豪華ソーシャルネットパーソン(私の中では勝手にSNPと呼んでいる)たちの対談。

当日、会場に行くと編集、ライター、メディア関係者の方がMacをカタカタさせていた。

その時の私はもちろんノートパソコンなんてものを持っているはずもなく、手帳に一生懸命彼らの話す言葉を書き込んだ。

字が象形文字みたいに解読不明になってるのはそれだけのめり込んだ証拠なのでご承知を...。

このメモはライターとして記事を書かせてもらえるようになった今でも、企画出しでつまずいた時や人生に迷った時に見返すようにしている。

イベント終了後、登壇者の方たちに挨拶。

その時にかっぴーさんにブログを初めてみたら?というアドバイスをもらい、当時一般開放したばかりだったラインブログを始めてみることにした。


2017年1月15日。

パソコンの基本的な使い方を覚えつつ、安定した収入を得られる受付事務という仕事に就いた。

そして仕事が終わって帰ってきてから、家ではブログを書く日々。

休む時間ないんじゃないの?
と聞かれることもあったが、書くことに対して苦痛はなかったし寧ろどんどんその魅力に引き込まれていったので休むという概念は必要ないとさえ感じていた。

本業自体も楽しく行うことができたのが、この生活を続けることのできた一つの理由かもしれない。

ここからゆるみな。の『書くことで生きていく』という目標への道がスタートしたといっても過言ではない。

レールは敷かれているものじゃなく自分で作っていくものなんだと、強く心に誓った。

そして契約社員 兼 副業 という
今までは知らなかった働き方をはじめた。

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