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自分のことを愛する

本日は、18世紀の哲学者ジャン=ジャック・ルソーが説いた「自己愛」について、現代の教育と結びつけながらまとめていきたいと思います。

ルソーの自己愛とは?



ルソーは著書『エミール』の中で、人間が生まれつき持つ自然な感情として「自己愛」を論じました。これは、自分自身を大切にし、幸福を求める本能的な欲求です。


ルソーにとって、自己愛とは、自分の存在への純粋な愛情。人間を成長させる原動力と考えられていたそうです。


現代社会では、競争や評価を重視するあまり、自己愛が否定されるような傾向があります。
例えば、テストの点数や偏差値で子供たちの価値を判断したり、個性や才能よりも画一的な基準で評価したりすることです。

そして、何よりも私自身が危機感として感じているのは、自己肯定感の低い子供が増えていることです。
ルソーの自己愛では、社会から切り離された世界で、自分自身を愛することが大切だと述べています。

それに対し現代社会は、社会に適合できるように教育していきます。
つまり、自分を愛する前に世間の人々に愛されることを要求されているため、自己肯定感の低い子が増えてきているのではないでしょうか?
私は、非常に深刻な問題だと感じています。
なぜなら、自分自身を愛せないと、なぜ生きているのか、だれのために生きているのかを見失ってしまい、精神疾患や自殺などの問題に直接的に結びついているように感じるからです。

教師にできること



では、教師はどのように自己愛を育む教育を実践すればよいのでしょうか。以下の5点が今、求められていることのように感じます。


・一人ひとりの個性を尊重する

・主体的な学びを促す

・失敗を恐れない環境を作る

・自己肯定感を高める

・共感と協働の機会を設ける



私は、ルソーの自己愛の考え方を知ったことで、子供たちが自分自身を大切にし、自信を持って成長できるような教育を意識しています!

ルソーの自己愛は、現代の教育を考える上で重要なヒントを与えてくれます。教師は、子供たちの個性を尊重し、主体的な学びを促すことで、自己愛を育む教育を実践することが大切だと改めて感じました。

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