どうやって見る?"内水氾濫"ハザードマップを見てみよう!:東京都東久留米市を事例に part2【ハザードマップをどう使う? vol.6】
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どうやって見る?"内水氾濫"ハザードマップを見てみよう!:東京都東久留米市を事例に part2【ハザードマップをどう使う? vol.6】

ゆるく楽しむ

前回では「重ねるハザードマップ」では内水氾濫ハザードマップを見れなかったというところまでお話ししました。
では、どうやったら見られるのか?今回はそのお話です。

東久留米市のおさらい

東久留米市(赤色)は下図のように東京23区(水色)の西に位置します。

東久留米市位置

スーパー地形(カシミール3D)より抜粋した画像をもとに筆者作成。
なおカシミール3Dは元データとして国土地理院の「電子国土」を使っているそうです(出典:国土地理院ウェブサイト
※トップ画像や以下の地形・地図画像すべて引用もとは同じです。

武蔵野台地上にあり、黒目川や白子川、石神井川の上流部付近に位置しています。そのため下図のように凹地形が目立ち、内水氾濫が危惧されます。

東久留米市_地形


わがまちハザードマップとは?

重ねるハザードマップは色々な情報を得られる素晴らしいサイトですが、見ることができない情報もあります。
特に内水氾濫はまだまだハザードマップがつくられていない自治体もあり、重ねるハザードマップで見ることはできません。

※詳細は以下ニュースサイトをご覧ください


ですのでわがまちハザードマップも同時に確認することをお勧めします。

重ねるハザードマップ_ホーム

重ねるハザードマップの右上(赤線で囲ってます)のホームをクリック。

ハザードマップポータルサイト_ホーム

すると「ハザードマップポータルサイト」に飛びます。
私は重ねるハザードマップへ直接行ってましたが、そもそも「ハザードマップポータルサイト」があり、その1つだったのですね。

右側に並んで「わがまちハザードマップ」がありますね。

わがまちハザードマップ検索_図示

都道府県・市町村の横のマークをクリックすると候補が出ますので、今回は「東京都」「東久留米市」にして右の虫眼鏡マークをクリック!

わがまちハザードマップ検索_結果

すると、このような画面になりますので、吹き出しの中を見てみましょう。

わがまちハザードマップ検索_結果アップ図示

するとハザードマップの種類によって「インターネットで公開しているかどうか?」が書いてあります。
東久留米市は内水ハザードマップを公開しているようですので、右の「公開URLを開く」をクリックします。


東久留米市の内水ハザードマップ!

クリックすると、東久留米市のサイトに飛びました。

東久留米市HP_図示

PDFファイルが公開されています。
下の「東久留米市洪水ハザードマップ」をクリックすると、以下のマップを見ることができます。

東久留米市_洪水ハザードマップ

出典:東久留米市

東久留米市_洪水ハザードマップ_拡大

一部を拡大してみました。
店の名前も表示していますので、一般市民にとって、かなり分かりやすいですし、子供にも説明しやすいですね。
特に土地勘がない人にとって、店を目印にできるのはありがたいです。

また全文ではありませんが、見出しや重要事項は「英語・中国語・韓国語」も併記してあり、留学生や旅行者などの外国人へも配慮してあります。

そして非常に素晴らしいと思ったのは、隣接自治体の浸水想定水深と避難所も記載している事!
状況によって隣接自治体の避難所へ避難する方が良い場合もありますから、これは非常に素晴らしいですね。


注意点!

東久留米市のハザードマップは、かなり良いと思いました。
でもあえて注意点をあげるなら矢印ですかね。

赤点線の矢印が描かれていて、凡例には「避難方向」とあります。しかしあくまで方向なだけで、経路ではありません(道路と関係なく引いてある)。

私が解説を読んだ限りでは「なぜその方向か?」は見当たりませんでした。
単に最寄りの避難所の方向を示しているのか?どうなのでしょう?

これは一見親切なのですが、逆に混乱のもとになりそうな印象を持ちます。

東久留米市_洪水ハザードマップ_拡大02

例えばこれ。野火止用水(水色)をまたぐように矢印がありますが、水路が溢れる場合もあるでしょう。その時はこの方向は適切でしょうか?

特に洪水・浸水の災害時は「水流の方向」を知っておくことが大切かと思います。余裕をもって避難できれば問題ないですが、道路上をある程度水が流れている場合流れに逆らう方向への移動は厳しいですよね。
10cm程度の水深の流れともなれば、子供や高齢者や車椅子使用者にとっては大変だと考えられます。

低くて水が溜まる場所ではない限り、水が流れる方向へ避難する方が移動はしやすいでしょう。やはり事前に地形(高低差)も考慮して避難経路を考えておくことは重要かと思います。

やはりハザードマップは重要ですね。
せっかく国や自治体がつくって下さったマップです。
しっかり活用し、分からないところや疑問点、要望などドシドシあげていきましょう!
そうすることでより良いハザードマップにつながると思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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ありがとうございます(^^♪
ゆるく楽しむ
地質学、斜面災害地質の専門家です。技術士(応用理学部門)。 約20年、技術者としてサラリーマンやってましたが 長時間労働に嫌気がさし、体調不良をきっかけに退職。 今は個人事業と一般社団法人を経営しています。 地質や災害分野など、一般の方に分かりやすい情報を発信していきたいです。