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読書メモ。「やりたいこと」ではなく「やりたくないこと」はスラスラ言える

タイトルを見て「私もなるべく働きたくない」と思って気軽に手に取った本でしたが…
むしろ前向きに「働き方」について向き合うきっかけを得られる本に出会いました。

「なるべく働きたくない人のためのお金の話」(大原扁理)

東京都国分寺市の、駅から徒歩20分以上かかるアパートに住み、「週休5日」「月収7万」で生活していた著者。

流行りの言葉でいうなら「スローライフ」になるでしょうか。

私が気になったのは、毎日働く生活から脱した時、「やりたいことがとくに見つからなくて困った」という部分。

「こんなに毎日働いていたら、やりたいことが何もできないじゃん」とブーブー文句を言っていたのにいざそこから抜け出してみると、やりたいことがとくにみつからなくて困ったのです。

私も産休に入り、10年続けてきた仕事をしなくていい状況になった結果、意外とそのような気持ちになったので、共感できるところがありました。
(妊娠中だと、やりたくてもできないことも多く、制限はありましたが)

自分がやりたいことってなんだっけ?とか、1週間くらいでちょっと飽きてきたりとか。笑

私は産休から2週間ほど経ったときに「1日2時間くらい働いたらバランスがよさそうだな」とか思ったり。

著者は「やりたいことができないのがイヤなのではなく、やりたくないことをしなきゃいけないのがイヤだったんだ」と気づきます。

「満足は、何かをすることで得られる場合もあるけど、何かをしないことで得られる場合もある」

つまり、満足の最低基準を「好きなことをしているか」ではなく、「イヤなことをしていないか」で判断するという考え方。

そして、やりたくないことをリストアップすると、やりたいことを考えるよりもどんどん出てきて迷わないとのこと。

この考え方には、なるほどと思いました。

私も、「やりたくないことリスト」を作って、自分の働き方と向き合ってみようかな。

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