スペクタクル・ロマンス映画『華麗なるギャツビー』レビュー(ネタバレ)
アメリカ文学を代表する名作小説『The Great Gatsby』を、主演レオナルド・ディカプリオ×監督バズ・ラーマンの再タッグでリメイク。
完璧な笑顔の裏に秘密の顔を持つ男
Beautiful Little Foolとして生きる女
2人を見守る作家志望の平凡な男
それぞれが主人公として成立する物語の舞台は、狂騒の20年代。
戦争、格差社会、人種差別、女性蔑視、不倫、犯罪、殺人、精神疾患と、ヘビーなサブジェクトのオンパレードでありながら、暗さを感じさせない世界観は、壮大で煌びやかな映像と、様々なスタイルのサウンドで彩られている。
階級社会への劣等感から生まれたジェイ・ギャツビー。
後ろ姿だけでも感じるカリスマ性。
愛する人へ向ける優しい眼差し。
時折垣間見る内に秘めた狂気。
過去を変え、過去を取り戻す為に生きた男の生涯を、レオナルド・ディカプリオの醸し出す圧倒的なオーラが魅了していた。
激動の時代、富と名声、そして愛と自由を求めた人々。
自分に正直に生きる為に嘘に塗れた者達の愛憎悲劇は、現代にも通ずるものがあった。
個人的には、レオナルド・ディカプリオとトビー・マグワイアの共演作という事だけで観る価値ありな作品✨
一途に愛した女を守り命を落とす謎多き男と、真面目で心優しい親愛なる隣人はハマり役だよね笑
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